旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 取材と録音

<<   作成日時 : 2005/01/22 23:00   >>

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 NHKが朝日新聞に出したという18項目の質問状を読んだ。なんだか、ガキの喧嘩という印象。朝日新聞側がまともに答えるとは思えない内容だった。けれども、質問状の中で松尾局長(当時)への取材をめぐる録音の有無に、やけにNHKがこだわっていることが、少し気になった。

 「仮に録音テープがあるのであれば、御社見解に照らした場合、取材倫理に反する行為にあたると考えますがいかがでしょうか」。NHKは質問状でこう述べている。これを含め、取材での録音に触れた質問が、18項目中5項目。会話の録取に、NHKが異常に神経質になっている。だが、これは不可解と言うほかない。なぜなら、記者にとって会話を録音するのは、取材のイロハだからである。

 今回の件で、知り合いの新聞記者と話した。「当然録音するだろう。オレならそうする。こういう後々もめそうな話なら、なおさらだ」。そのとおりだと思う。

 もちろん、録音録画をする場合は、相手の了承を得るのが大前提だ。だが、だからと言って無許可録音を一切してはいけない、とは多くの記者たちは考えていない。録音の承諾を得ようとすれば取材そのものを拒否されるような場合は、隠し録音も許容されると考える記者が多い。もちろん、「録音した」とは紙面上でも相手に対しても、絶対に言うことができないが、録音する目的は相手の会話を正確に再現し、誤解や予断を排除することだから、普通は問題にならない。今回のように、「そんなことは言っていない」と相手が会話の内容をひるがえさない限りは。

 音や映像がないと説得力がガタ落ちになってしまうテレビの場合は、もっとシビアだ。相手の了承を得るのが前提なのは同じだが、必要なら隠し撮りもする。もちろん、取材後に相手から了承を得る努力をする。了承を得られなければ、原則放送しない。だが、未承諾でもどうしても放送しなくてはならないケースと判断された場合は、腹をくくって放送してしまう。こういう場合は、取材した記者だけではなく、その上のデスク、さらに編集長や部長など「社として」の判断が必要・・・と内規で定めいてる社が多いと聞く。

 繰り返しになるが、録音は相手の承諾が原則だ。だが、取材相手への信義よりも読者や視聴者の知る権利に答えるコトの方が大事という場面なら、隠匿録取はやったって構わない。こんなことは、ちっとも「取材倫理に反する行為」ではない。むしろ、はっきりした証拠を残さずに、相手に突っ込まれる甘さを残すほうが、ずっとダメ記者である。

 NHKの反撃に、これだけ朝日が自信満々なのは、恐らく会話を録音しているからだと思う。最後の最後までそれは言わないだろうが、このままだと、いずれは録音を認めなくてはいけないだろうとは思う。くどいが、録音自体は報道機関として当然の行為なのだが。

 「相手の承諾を得ず録音するのは、取材倫理に反する」とNHKは言いたいようだが、だったら聞いてみたい。NHKは、ありとあらゆるケースで、必ず被取材者の承諾を得て録画録音しているのですか、と。隠し撮りは、一切やっていないのですか、と。事件報道で、連行される被疑者を撮影する場合も、当事者の了承を得てやっているのですね、と。

 録音にイチャモンをつけるNHKの態度は、問題を記者の取材倫理にすり替えようとする思惑が、すけて見える気がする。




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