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zoom RSS 尼崎JR事故〜「人為的ミス」でよいのか?

<<   作成日時 : 2005/04/26 23:00   >>

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 主要新聞の夕刊段階での報道を、WEBでチェックしてみた。

現場カーブ手前に非常ブレーキ痕「現場のカーブ手前に非常ブレーキ痕があることがわかった。運転士が速度超過を認識してブレーキを作動させた可能性もあるという。県警は、人為的なミスが事故に影響した疑いがあるとして、同日、業務上過失致死傷容疑でJR西日本の施設から資料を押収した」(朝日)

先頭車両、浮き上がった状態で激突「電車の先頭車両が線路沿いの電柱に接触し、敷石上をバウンドしたような車輪痕があることが26日、県警捜査本部(尼崎東署)の調べでわかった。猛スピードを出した先頭車両が浮き上がった状態で、線路脇のマンションに突っ込んだとみられる」(読売)

制限超え100キロ走行「脱線直前に時速100キロ前後で走行していたことが分かった。現場のカーブの制限速度70キロを上回っていた。県警尼崎東署捜査本部は26日、速度超過が脱線を引き起こした可能性があるとみて、業務上過失致死傷容疑でJR西日本京橋電車区を強制捜査、関係書類を押収するなどとともに、現場の実況見分を始めた」(毎日)

オーバーラン、実は40メートル「運転士と松下正俊車掌(42)が数字を小さくするよう“口裏合わせ”をしていた事実も判明、JR側の事故後の説明の信頼性が大きく揺らぐ形となった」(産経)

 朝日、毎日が、いずれも事故列車が制限速度を超えてカーブに入ったことが事故原因、ということを強く示唆する内容になっている。けさ読売が報じた内容の後追いでもある。

 産経は、伊丹駅でのオーバーランの距離を車掌が虚偽申告していたことを大きく取り上げ、「JRの信頼性が大きく揺らいだ」という共同通信の見解をそのまま載せた。

 各社とも、運転士の人為的ミスが事故につながったという見方を大きく報じるものになっていることがわかる。「速度超過だけでは脱線はしない」と多くの専門家が繰り返しているのに、どうして報道はこういうトーンになるのだろう。最初に「推定」された原因が、調査が進むと全然違って来るということも、よくあることなのだ。見方が一方に傾くことで、ほかの要素が見落とされることもある。人為的ミスという見方に報道が雪崩を打ちつつあるような雰囲気に、ホントに、「こんなんで良いのか?」と思う。

 そう考えていたら、夜になって、「複合的な要因」…事故調会見(読売)という記事が掲載されていた。「委員の一人は『実際の事故の形態が、速度超過で起きる転覆とは異なり、それだけで起きたとは考えられない』」とある。

 テレビ朝日「報道ステーション」を見ていたら、現場で報道陣の質問に答えた国交省の事故調査官が「(事故列車の速度は)解析中なので予断を与えたくない」「非常ブレーキ痕は確認していない」と話していた。「県警によると・・・」として書いた朝日と毎日の情報を国交省側が否定したということだ。記者たちは、県警が出してくる情報が、運転士を犯人に仕立て上げたい捜査当局の意図に沿ったものであることに、気付かないのだろうか。

 さらに調査官は、「単独の要因だけで脱線することは無い」「事故は多くの糸がからまって起きている。その糸を一つ一つ解きほぐして行かなければならない」とも話していた。

 その通りである。警察の見解に沿った「人為ミス説」を広げることが、メディアの役割ではない。

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