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zoom RSS エールフランスA330事故・・・「ブラックボックスは回収可能」専門家が見解

<<   作成日時 : 2009/06/13 13:00   >>

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画像 今月1日に起きたエールフランス(AF)447便の墜落事故の続報は、英語圏のメディアが相変わらず詳しい。特にCNNのインターネット版には、毎日のように長文の記事が掲載されている。記事の発信地も、パリであったりリオデジャネイロだったり本国アメリカであったり、多岐にわたる。航空に詳しい記者が、直接取材して書いている。現地報道をそのまま翻訳して伝えるだけの日本のメディアとは、大違いだ。前にも書いたが、本件事故は、アメリカの航空会社が起こしたわけでも、アメリカのメーカーの機体が落ちたわけでもなく、発着地がアメリカでも、現場がアメリカ領内でもない。事故機に搭乗していたアメリカ人は、わずか2人だ。

 6月11日23時45分(日本時間)配信のDoug Gross記者の記事では、ブラックボックスの捜索について詳しく伝えていて、「発見は可能」とする専門家のコメントを紹介している。

画像 事故原因の調査には、操縦室の会話と飛行状況を記録したボイスレコーダー(CVR)とフライトレコーダー(FDR)を収納した「ブラックボックス」の発見・回収が決定的に重要であること、そして墜落現場が広大な洋上という地理特性上、それは著しい困難を伴うことは、以前にも書いた。(この程度のことは、日本のメディアもみな伝えている)

 CNNのDoug Gross記者の記事によれば、ブラックボックスの捜索は、フランス海軍の原子力潜水艦一隻と、アメリカ海軍提供の、水深6000mまで探知可能な水上探査機2台によって行われている。ブラックボックスには、水没した際に自分の位置を知らせる、音波信号を自動発信する機能が付いている。当然捜索は、この音波信号を探知することに全力が挙げられる。

 機体の破片は、水深およそ4500mの地点に散乱していると推定されている。スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故(1986年)の水没地点が水深300mだったのに比べれば、著しく困難な状況だ。

画像 しかし、発見は不可能ではないのだという。同記事は、「現在の探査機器は、これほどの深海でも探知可能なほど発達している。捜索には時間がかかるし、多大な労力も必要だが、発見は可能だ」という、水中探査の専門家ジョン・ペリー・フィッシュ氏(American Underwater Search and Survey社・副社長)のコメントを載せている。ブラックボックスが音波信号を発信するための電池の寿命はおよそ30日だが、ボックス内のデータはそれ以降も保持されるよう設計されているとのこと。

 深海に沈んだブラックボックスを発見・回収した例として、同記事は2007年1月1日にインドネシアのスラウェシ島マジェネ沖に墜落したアダム・エア航空のボーイング737を挙げている。この事故では、発生から25日後にブラックボックスが発見されたが、以後8か月にわたり、回収することができなかった。それでも、ブラックボックスの記録は無傷だったという。

 CVR・FDRのメーカーであるハネウェル社の幹部が、「捜索は困難ではあるものの、前人未到というほどでもない」と述べたことも、同記事は伝えている。

 考えてみれば、フランスはタイタニックの潜水調査を行った経験もあり、海底探査に関しては世界トップクラスの技術を持っている。ブラックボックスの発見・回収には国の威信がかかっていると考えているだろう。フランスの有人探査艇「ノティール」は水深6000mまで潜行可能だから、発見さえできれば、回収は技術的には可能だ。

 AF447便事故は、最新の海底探査技術の真価を発揮する場面と見ることもできる。

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旅するデジカメ・札幌発<見る・残す・伝え...
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ドイツ国際平和村イベントお知らせ ******************** 日々捜索に進展が見られるものの、世知辛いですね。 現在24名の方のご遺体が、収容されたものの ご遺体の損傷が激しく、判別がつかないとか… 今後は性別の発表はされないのだとか。 早く、出来るだけ多くの方が見つかりますように…   ↑ポチッとクリック↓お願いします。      ...続きを見る
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2009/06/17 21:38
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