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help リーダーに追加 RSS スカイマーク〜機長より社長が偉い会社に「安全」は無い

<<   作成日時 : 2010/03/13 14:49   >>

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画像 体調不良の客室乗務員の交代を機長が求めたところ社長が激怒し、逆に機長が交代させられた上に即日解雇させられた・・・こんなニュースが今週報じられた。事態を重く見た国交省は、「安全運航体制を脅かしかねない行為」であるとして、厳重注意処分を行っている。

 言うまでもなく、航空機を運航する最高責任者は機長である。機長が安全ではないと判断すれば、飛行機を出発させることはできない。客観的状況がどうであろうと、機長がシロと言えばシロ、クロと言えばクロ、その判断は絶対だ。厳しい訓練と審査を重ねた機長には、それくらいの権限が与えられている。だからこそ、時速800キロで飛ぶ金属の塊に何百人もの人を乗せ、「安全に」運ぶことができる。そこに社長がしゃしゃり出て機長の判断に異を唱えるなど言語道断の行為だなのだが、この会社がいかに乗員を粗末にしているか、事例をいくつも知っているので、特別驚くほどのものではない、というのが正直な感想だ。

 スカイマーク乗員の勤務のキツさは業界では有名で、高い離職率(特にパイロット)の背景にもそれがあることを前にも書いた。この会社のキツさとは、たとえば次のような具合。

●パイロットの乗務時間は航空法の上限ギリギリでスケジュールされていて、慢性的に疲労がたまる

●体調不良でも交代勤務者がいないので無理して乗務させられる

●風邪のため病院で薬の処方を受けた直後に電話で乗務を求められる(当然だが、風邪薬もアルコール同様判断に影響を与えるので、種類によっては服用後一定時間は乗務できない)

●外人機長は契約上月1回10日程度の連休を取るため、他は6勤1休の勤務が組まれ、なおさら疲労が溜まっている

●地上滑走中に操縦中の外人機長が居眠りし、他機に衝突しそうになったことがある

最終進入中に操縦中の外人機長が居眠りし、事故寸前になったことがある

 どれもこれも、まともな航空会社では絶対にあり得ないことなのだが、こういうことが起きている会社、漏れ伝わって来る会社なのだから、機長の判断に社長がチャチャを入れるくらいのことは、当然あるだろうな、と思う。今回たまたま発覚したが、こういうことはしょっちゅうだったのだろう。

 この会社の西久保慎一社長は、社長就任後に飛行学校に通って自家用操縦士の資格を取ったほどの人物だそうだが、エアマンシップとして何を学んだのか、ぜひとも知りたい。ひょっとすると、自分が操縦資格を持つものだから、「飛行機なんて誰でも飛ばせる」くらいに考えているのではないだろうか。だから、パイロットごときよりオレ(社長)の方が偉い、という考え方をするのではなかろうか。実際には、自家用操縦士と旅客機のパイロット(定期運送操縦士=機長、事業用操縦士=副操縦士)は乗用車とF1レーサーくらいの違いがあるのだが。

 ところで、機長の解雇にまで発展した客室乗務員の体調不良問題だが、交代で乗務することになった別な機長が「問題なし」と判断し、1時間遅れで出発したのだという。機長によって判断基準にブレがあるのはあり得ることで、まさか交代機長が社長の意向を忖度してOKと判断したとまでは言わない(その疑いはある)が、問題なのはこの交代機長が、休暇中でたまたま空港近くにいたところを呼びだされた、という点だ。不測の事態に備えて代替要員を基地にスタンバイさせておくのは、これまた定期航空会社の「常識」で、2年前にパイロット不足による大量欠航を出した際には、スタンバイ勤務者の不備もずいぶん問題にされたのだが、そういう「常識」がスカイマークに通じないところは、相変わらずらしい

 パイロットよりも社長が偉い会社で、安全性は担保できない。スカイマークに乗るときには、高額な保険をかけ、遺言を用意しておくことを、ぜひともお勧めする。 

【追記】
 ネット検索していたら、「機長がいなければ飛行機は飛ばないのだから、その機長を大切にしない会長と社長に航空業をやる資格はない」と、まったく同じ趣旨のことを書いているブログをたまたま見つけた(「人生チャレンジ20000km」)。公共交通機関の役割と経営について、真剣に考える人なら、誰でも同じことを考えるもんです。(4月11日)







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スカイマーク〜着陸数秒前に機長”居眠り運転”
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