旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 厚沢部町のクルマ炎上事故・・・クルマにも火災報知器が必要ではないか

<<   作成日時 : 2010/04/03 22:12   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 2 / コメント 0

画像 信じられない事故が起きた。きのう夜、函館市に近い道南の厚沢部(あっさぶ)町で、停車中の乗用車が炎上。車内にいた乳幼児4人が死亡したというのだ。報道によれば、父親が寝ていた子どもたちをエンジンをかけたままの車内に残し、その約30分後に炎上したという。車内には電子式ライターがあり、ゴミなどの可燃物で雑然としていたとも伝えられる。乳幼児を車に残すことは、本来あってはいけないことだ。だが、「子を車内に放置した親が悪い」で済ませてしまえば、何の教訓も得られない。短時間で、なぜあれほど燃えてしまったのか。悲劇を繰り返さないためにも、徹底した原因調査が必要ではないだろうか。

■クルマは簡単に燃えるものではない
 一般論としてだが、自動車はそう簡単に燃えないようにできている。人が乗る車室の内装材は難燃性でなくてはならず、「高さ38mmのガスバーナーの炎を15秒以上当てても燃え広がらないこと」などと、国交省の省令で、細かな安全基準が定められている。ライターで少々あぶった程度であれば、絶対に発火することはない。車内はゴミで雑然としていたそうだが、新聞紙1枚程度の火力と燃焼時間なら、一部が焦げる程度だろう。燃えにくいはずの自動車が、あれほど燃えるような大火災がどうして起きたのか、大きな謎に私は感じてしまう。

 寝ている子ども4人を残して父親がクルマを離れ、火災に気づくまでが約35分。この35分間のいずれかの時点で長女(3歳)が目覚め、車内にあった電子式100円ライターをいたずら、雑然とちらかっていたゴミに燃え移り、紙おむつなどに次々と引火、安全基準を超える高温の炎に長時間内装材があぶられることで内装材が出火、車室が火の海となり、やがて燃料に引火し、車両全体が炎に包まれた・・・現時点で報道されている情報から出火のメカニズムを簡単に推測すれば、こんな感じになる。けれども、雑然とちらかっていたゴミとは、どのような材質のものが、どの程度の量あったのか。それらが引火し、難燃性の内装材を発火させるまでの炎となるまでに、どれくらいの時間がかかるのか。また、一度燃え出した内装材は、どれくらいの勢いで燃え広がって行くものなのか。そこから逆算して、長女がライターをいじり出したのはいつの時点なのか。解かれるべき疑問点は数多い。

 市販されている乗用車が国の安全基準を満たしていないとは、まず考えられないが、あれほどの火災はどういう状況が重なれば発生するのか。4人もの命が失われた事故だ。ぜひ再現実験を行い、メカニズムを明らかにしてほしいと思う。

■クルマにも火災報知器を装備しては?
 今回のケース、クルマに火災報知器が装備されていれば、こんな惨事にならずに済んだのに、と強く思う。熱感知式、あるいは煙感知式の火災報知器は、住宅向けに数千円で売られている。それをクラクションと連動させ、火災を検知したらクラクションを鳴動させるようにすることくらい、技術的には簡単だし、コストもかからないだろう。

 もちろん乗用車は、車内に子どもを残して運転者がクルマを離れることなど、想定していない。取扱説明書には、「そういうことは絶対にしてはいけない」と書かれているし、それ以前に、運転免許を持つ者としてそんなことは常識だ。けれども、民生品である以上、メーカーの想定を超えた使い方をされる、ユーザー(運転者)が常識に反した行動をとる、というのは十分にあり得ることだ。そうした場合に、即命にかかわる事態になるというのは、人に優しい製品とは言えない。「たとえ誤った使い方をしても致命的な事態にならないように」というフェールセーフの考え方を取り入れた機械製品やシステムが最近は増えてはいるが、自動車はこの点では、まだまだ不十分だと思う。

 火災だけではなく、夏の炎天下など、駐車中の車内が異常高温になることによる人身事故は、毎年後を絶たない。「車内に子どもを放置するのが悪い」ではなく、ヒトはミスを犯すものだという前提に立ち、どうすればクルマをより安全にできるのか。今回の事故は、重要な課題を突きつけているのではないだろうか。【つづく

車が炎上、乳幼児4人死亡 厚沢部 父の実家前に停車中
 【厚沢部】2日午後9時45分ごろ、檜山管内厚沢部町社の山93で、函館市の土木作業員棚橋智也さん(24)から「車から火が出て手が付けられない。中に自分の子供がいる」と110番通報があった。厚沢部消防署が消火したが、乗用車は全焼、同車内から乳児を含む子供4人の遺体が見つかった。江差署は出火原因を詳しく調べている。
 同署によると、遺体は棚橋さんと妻季(ゆき)さん(21)の長女歩夏(あゆか)ちゃん(3)と長男旬汰(しゅんた)ちゃん(2)、7カ月の双子でいずれも男の子の諒央(りおん)ちゃん、翔央(かおん)ちゃんとみられる。子供は3列シートの2、3列目で見つかった。
 棚橋さんは季さんを函館市内の勤め先まで車で送った後、厚沢部町内の実家に立ち寄り、エンジンをかけたまま子供を車内に残し数十分ほど離れた後、戻ろうとしたところ、車が炎上した。車内にはライターがあり、同署などは出火原因を調べている。<北海道新聞電子版 04/03 16:22 /  4月3日朝刊掲載>









テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
クルマに火災報知器を・・・少なくない車両火災の死者数
 幼い子ども4人が死亡した北海道・厚沢部町の車両火災事故のニュースに触れて、「クルマにも火災報知器が必要だ」と書いた。その後、気になって調べたところ、去年車両火災で亡くなった人は、全国で155人(2008年)。火災による死者数の実に1割弱が、車両火災によるものだとわかった。この数字の大きさ、かなり意外だ。これほどの人が死んでいるにもかかわらず、クルマの火災対策はあまり正面から議論されていないのではないだろうか。少なくとも、乗用車に自動火災報知器の装備を義務化することくらい、今すぐやるべきで... ...続きを見る
旅するデジカメ・札幌発<見る・残す・伝え...
2010/04/04 21:59
まだまだ遅れている乗用車の安全装備
 北海道東部の中標津町で、猛吹雪で立ち往生したクルマの中から一家4人が遺体で見つかるという事故があった。雪の吹き溜まりで排気口が塞がれ、一酸化炭素が車室に逆流したことによる一酸化炭素中毒と見られている。これ以外にも、立ち往生した車から脱出して助けを求めた人が行き倒れになるなど、この週末の暴風雪の死者は8人にものぼった。30数年北海道にいたが、記憶にない規模の人的犠牲だ。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2013/03/04 16:55

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
厚沢部町のクルマ炎上事故・・・クルマにも火災報知器が必要ではないか 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる