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zoom RSS クルマに火災報知器は必要だ・・・少なくない車両火災の死者

<<   作成日時 : 2010/04/04 21:39   >>

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画像 幼い子ども4人が死亡した北海道・厚沢部町の車両火災事故のニュースに触れて、「クルマにも火災報知器が必要だ」と書いた。その後、気になって調べたところ、去年車両火災で亡くなった人は、全国で155人(2008年)。火災による死者数の実に1割弱が、車両火災によるものだとわかった。この数字の大きさ、かなり意外だ。これほどの人が死んでいるにもかかわらず、クルマの火災対策はあまり正面から議論されていないのではないだろうか。少なくとも、乗用車に自動火災報知器の装備を義務化することくらい、今すぐやるべきではないだろうか。
■火災の10件に1件は「車両火災」
 総務省消防庁の統計よると、2008年1月〜12月の1年間に全国で認知された火災は5万2394件。このうち、車両火災は5358件で、全体の10.2%に当たる。同じ期間の死者数は1967件で、そのうち車両火災による死者は155人で、全体の7.9%だ。火災の約6割は建物火災だが、車両火災はそれに次いで多い。消防車が出動する火事のうち、ざっと10件に1件が車両火災とは、日頃の生活実感からしてかなり多い、というのが率直な印象だ。

 車両火災を原因別で見ると、「放火(疑いを含む)」が最も多く18%。次いで、「たばこ、マッチ・ライター」の失火系が11.3%、「排気管異常」11.2%となる。この3つが原因のトップ3で、それ以外の原因、「衝突による火花」やエンジン、補機、電気系統の異常などは3%程度か、それ以下しかない。

 155人の車両火災死者のうち、自殺がどれくらいを占めるのか。また、「放火」「たばこ、マッチ・ライター」などの原因のうち、どの割合が高いのかは、統計上からはわからない。死者が出た火災のうち、山中など人目につかず、発見・通報も容易ではない場所で発生した事案がどの程度あるかも、わからない。クルマに火災報知器が付いていても、そもそも自殺が目的で警報機を解除していたり、人目に付かない山中で火災が起きてしまえば、まったく役に立たない。だから、火災報知器の装備を義務化したとしても、劇的に死者が減るわけではないだろう。

 けれども、2日の厚沢部町の火災のように、住宅のすぐ前に止めた、子どもを乗せたクルマが燃えているのに、大炎上するまで誰も気づかない・・・こういうことは、報知器が付いていれば確実に防げたはずだ。発見・通報が容易、なおかつ車内に人がいるような場合の車両火災が年間にどの程度あるのかはわからないが、ハード的な対策で救える命があるのなら、メーカーはそれに向けて取り組むのがスジだろう。

 きのうも書いたが、家庭用の熱感知式・煙感知式の火災報知器は、数千円で買える。クルマに搭載するとなれば、小型化や信頼性の向上(耐振動、耐温度、電池寿命など)などで家庭用よりは高くなるだろうが、自動車の価格全体からすれば、コストの上昇は微々たるものだろう。「クルマに子どもを置き去りにしてはいけない」というドライバー教育は、もちろん必要だ。けれども、人間はミスを犯す・・・そういう前提に立ったとき、ハード的な対策次第で救える命というのも、あるあはずである。

○クルマの火災原因と予防策については、時期は少し古いが「チェックシートをご用意 パニック! 私の車が燃える時」(2001年)にも詳しく出ている。




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厚沢部町のクルマ炎上事故・・・クルマにも火災報知器が必要ではないか
 信じられない事故が起きた。きのう夜、函館市に近い道南の厚沢部(あっさぶ)町で、停車中の乗用車が炎上。車内にいた乳幼児4人が死亡したというのだ。報道によれば、父親が寝ていた子どもたちをエンジンをかけたままの車内に残し、その約30分後に炎上したという。車内には電子式ライターがあり、ゴミなどの可燃物で雑然としていたとも伝えられる。乳幼児を車に残すことは、本来あってはいけないことだ。だが、「子を車内に放置した親が悪い」で済ませてしまえば、何の教訓も得られない。短時間で、なぜあれほど燃えてしまった... ...続きを見る
旅するデジカメ・札幌発<見る・残す・伝え...
2010/04/04 22:00
まだまだ遅れている乗用車の安全装備
 北海道東部の中標津町で、猛吹雪で立ち往生したクルマの中から一家4人が遺体で見つかるという事故があった。雪の吹き溜まりで排気口が塞がれ、一酸化炭素が車室に逆流したことによる一酸化炭素中毒と見られている。これ以外にも、立ち往生した車から脱出して助けを求めた人が行き倒れになるなど、この週末の暴風雪の死者は8人にものぼった。30数年北海道にいたが、記憶にない規模の人的犠牲だ。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2013/03/04 16:55

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