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zoom RSS 牧野航空旅行が倒産

<<   作成日時 : 2010/07/03 23:00   >>

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画像 また旅行代理店が倒産した。札幌の牧野航空旅行が、きのう札幌地裁に自己破産を申請して業務を停止。今月6日以降に出発予定の主催旅行は中止となり、従業員は全員解雇される。報道によれば、同社の旅行商品を購入していた人は450人ほどいるのだという。

 道内の旅行代理店の倒産は、去年3月の普門エンタープライズに続き、この1年半で2回目だ。


 牧野航空旅行は、規模としては中堅で、それほど有名というわけではないが、官公庁や企業向けの航空券販売や旅行商品のリテーリング(他社が主催する旅行商品の代理販売)のほか、海外の手配旅行、特にタイなど東南アジア方面の旅行手配や主催旅行を得意としてきた。FMノースウェーブのラジオ番組「サバイ・サバイ・タイランド」の提供スポンサーを長く続けていた(タイ国政府観光庁との共同提供)から、アジア旅行好きにはわりと耳に馴染んだ旅行会社だったのではないだろうか。

画像 それにしても・・・旅行代理店の経営は過酷な時代になってきているな、と常日頃思う。特に、海外の航空券手配を得意としてきたような代理店は、それだけでは生き残りが難しい、と言うより、航空券手配だけではまったく商売にならないような時代になった。大韓航空(KE)の航空券購入の時にも書いたが、今や大手エアラインの航空券は、エアラインの直販、つまりホームページから買うのが、たいていの場合最も安い。これは、エアラインが代理店に支払う発券手数料を削減しようとしていることと、インターネットが普及したことが主な理由だ。つい最近までは、代理店が航空券を発券すれば、額面の5〜10%の手数料が代理店に支払われたが、大手エアラインは相次いでこれをカット、または全廃。今や、旅行代理店で国際線の正規割引航空券を買おうとすれば、客が数千円の発券手数料を支払わなくてはならないのだ(当然、手数料分だけ代理店の方が高くなる)。

 もちろん、時期やエアラインによっては、自社サイトでは販売できない超格安の航空券を代理店に流す場合があるので、エアラインから直接買うのが常に確実に最も安いとまでは言い切れないが、代理店の存在意義が10年前に比べれば確実に薄らいでいることだけは確かだ。

 航空券手配だけでは商売にならない以上、航空券に宿泊や観光をセットにした「旅行商品」の充実度とおトク感が代理店存亡を決めることになる。が、商品ラインアップの幅広さや価格競争になると、飛行機の座席やホテルの部屋を大量に仕入れられる大手代理店が俄然有利になってしまう(このやり方で成功している例の筆頭が、阪急交通社だろう)。自前で多くの商品を開発できない中小の代理店は、大手(ホールセラー)の組んだ商品を自社で販売する、まったくの代理店(リテーラー)として機能するしかなく、収益的にはますます厳しいことになってしまう。

 こんな時代だから、中小を中心に、旅行代理店の倒産はこれからも続くだろうと思う。旅行商品(ツアー)を申し込んでいる代理店が潰れてしまえば、客に対する補償制度があるにはあるが金額的にはまったく不十分で、事実上泣き寝入りするしかないのが現状だ。何よりも、スケジュールを空けて楽しみにしていた旅行に行けないという精神的ショックは、金銭的被害を上回るくらい大きいだろう。潰れるような代理店を選んだ客が悪いと言ってしまえば身も蓋もなく、それでは倒産を警戒して客は大手に集中し、中小の代理店はさらに苦戦を強いられることになる。

 代理店の倒産に備えた客の保護制度の充実が、急務ではないかと思う。
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