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zoom RSS ラジコ・・・これはラジオの未来形だ!

<<   作成日時 : 2011/01/29 23:00   >>

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画像 東京に出張したついでに、前から気になってた「ラジコ」をiPhoneで試してみた。すごい! ウワサには聞いていたが、ビルの中でAMラジオが鮮明に聞こえるとは、ほとんど革命的な経験だ。ラジコに、ラジオの未来形を見た気がする。

 ラジコというのは、地上波ラジオ(いわゆる普通のラジオ)のIPサイマル放送。要は、AMやFMで放送されているラジオをインターネットを使って流してしまうという、ありそうでなかったサービスだ。首都圏と関西で先行して試験放送が始まり、去年12月から本放送に移行したばかり。

 インターネットによる放送なのでパソコンを通して聞くことが想定されているのだが、スマートフォン向けのアプリも用意されていて、ダウンロードすればスマートフォンが携帯ラジオに早変わりする。Wi-Fiに接続している時は普通にインターネットから放送を受けるし、Wi-Fiがないときは携帯電話の3G回線からインターネットに入り、放送を受信できる。(放送波を直接受信しているわけではないから、こういう書き方は厳密には正しくないが) つまり、携帯電話回線さえ通じていれば、どこでもラジオを聴けるというわけだ。

 で、さっそくiPhoneでラジコのアプリをダウンロードさて放送を聞いてみた。アップルストアでアプリをダウンロードした経験が一度でもあれば、操作はいたって簡単。デスクトップに現れるアイコンをタッチすると放送局の一覧が出てきて、聞きたいチャンネルを選べば2秒ほどで放送が流れてくる。音声のあまりの明瞭さに、おお! と声をあげてしまうほど驚いてしまった。AM放送に関しては、感覚として、最高の受信状態で聞く放送波よりもはるかに音質がいい。高音、低音がしっかりしている。それに、ビルの中にいるのにAM放送が明瞭に受信できるというのは、感動的な体験だった。文字通り「どこてもラジオ」がこれで可能になる。しかもスマートフォン上なら、番組や出演者名、放送中の楽曲、番組表などが出てくるから、普通のラジオよりずっと使い勝手がいい。これは、スゴイ!

 こういうサービスが始まった背景には、業界が頭を抱える「ラジオ離れ」があるのだと言う。ラジオを聞く人が減り続けている。その理由の一つと考えられてえるのが、都市部での物理的な受信機会の低下、つまりビル影やコンクリート住宅(マンション)の増加で、ラジオの電波を受信しづらくなっているという現実だ。確かに、ビルの中に入ってしまえば、AMラジオはまず聞こえないし、FMも雑音だらけになることがある。今や東京の中心部では、高層ビルなどの遮蔽物のために、カーラジオすらまともに聞こえないのだそうだ。ラジオは80年も前に開発された元祖アナログ技術だから、しょうがないと言えばしょうがないのだが、多メディア時代にそれでは、商売にならない。そこで、回線さえあれば電波状態に関係なく安定して聞こえるIP回線で再送信しようということになったのだ。

 もっとも、IP回線を使ってラジオを再送信しようというアイデアは10年以上前からあったのだが、複雑な権利関係の調整がなかなかつかず、ラジオ離れの危機感を前にようやく関係者の足並みがそろった。ただし、ラジコでラジオが聞けるのは、その放送局の電波が届くエリアに限られていて、東京のラジオ局の放送を北海道で聞くことはできない。IPアドレスで、利用者のエリアを特定できるようになっているのだ。もちろん、IPなので技術的には世界中どこで聞くこともできるが、CMや放送する楽曲の権利関係、地方局との関係などが障害になっている。

 私は子どもの頃からラジオ好きだが、ラジオの受信感度の良し悪しには随分悩まされてきた。特に、ミニコンポタイプのユニットステレオのラジオ音質がひどい。糸のようなヘボいアンテナしか付属していないからなのだろうが、送信所に面して窓がある部屋以外では、安定受信はほぼ絶望的だ。それでも、聞きたい番組があるのでなんとか工夫はしているが、限度がある。家庭用音響機器のメーカーが、ラジオの音質改善に本気で取り組んで来なかった責任も大きいとは思うが、音質が悪い、安定して聞こえないがためにラジオから離れて行った潜在リスナーは少なくないと思う。そういう人たちにとって、このIPサイマルラジオは待ちに待ったサービスではないか。そしてラジオ局にとっては、ラジオ離れを食い止め、リスナーを増やし、自分たちの媒体価値を底上げしようという狙いが、このIPラジオ「ラジコ」にはある。

 今のところ、ラジコを聞くことができるのはパソコンとアプリをインストールしたスマートフォンだけのようだが、自宅やオフィスのパソコンで、電波状態の心配なくラジオが聞けるようになれば、ラジオのリスナーがぐっと広がる可能性がある。また、iPhoneなどをカーオーディオに接続するキットを使えば、山間部などラジオ電波が届かない場所でもラジオが聞こえる。長距離ドライブのとき、移動するにつれてラジオの電波が弱まり雑音だらけになって行くことに何度イライラさせられたかと思うが、携帯電話はラジオの放送エリアよりははるかに広い範囲をカバーしているから、そういう思いをすることもなくなるだろう。

 このラジコ、この春にも全国展開の予定だそうだが、ぜひ早く実現してほしいと思う。また今後、ラジコ用のチューナーや、ユニットステレオにラジコ受信機能が搭載されれば、既製の音響機器とラジコとの境界がなくなり、ラジコがぐっと身近になるだろう。やりようによっては、リスナーの半分近くが、ラジコでラジオを聞くようになるかも知れない。ぜひともメーカーに頑張ってほしいし、ラジオ放送業界も、そういうはたらきかけをメーカーに対してやってほしいものだ。

 ラジコは、やりようによっては、ラジオ復権の救世主となるかも知れない。それには、ラジオ放送局が、聞きたくなるような番組をどれだけ放送できるかに、かかっている。




Ocean Radio@2011

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