旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 本当にさよなら・・・B747-400D JA8084

<<   作成日時 : 2011/02/19 23:07   >>

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画像 いよいよ姿を消すJALのB747-400Dを新千歳空港で見送った。いろいろ思うことがあるのだが、JALのジャンボ、本当に消えてしまうんだな、というのを改めて感じた。多くの人が言うように、私にとっても「JALのジャンボ」は、ある種特別な飛行機だったから。それが消えてしまう、会社として機体を維持できないということに、否応のない時代の流れを見せつけられる思いがする。


 時刻表上、B747-400Dの定期運用は去年10月いっぱいで終わっていた。しかしその後も、客の多い週末を中心に定期便の運用に組み込まれていたB747-400Dだったが、いよいよ今月、営業運航から完全に退くことに。ラストフライトは、「さよならツアー」として企画されたチャーター便で、19日朝に羽田を出発し、羽田〜新千歳〜那覇と飛び、20日に羽田に戻るスケジュールとなった。さよならツアーの寄港先が新千歳と那覇なのは、「B747が輸送力を発揮する世界一の高需要路線(新千歳)」だったこと、「国内線でB747が最初に就航した路線(那覇=当時は米統治下のため国際線として運航)」という、B747と特別ゆかりの深い空港だったからなのだろう。

 東京からのチャーター便「JL4702」は、午前8時5分到着予定。きょうは運良く南風で、Using Runway=19。空港北側からアプローチし、南に向けて飛び立つ19の方が、屋上デッキが閉鎖される冬は特に、圧倒的に写真が撮りやすい。RWY19のエンドで7時40分ごろから待っていたが、アプローチに「JAPAN AIR 4702」のコンタクトが聞こえて来たのは7時50分ごろ。若干遅れ気味のようだ。空は快晴に近い晴れ、視程も超良好なので、Visualで入って来るだろうと思っていたら案の定、「Cleard for Visual Approach, Run Way 19 Right」。到着機は通常RWY19Lに降りるが、除雪のため直前までクローズしており、念のため、ということだろう。午前8時過ぎ、空港東側に見慣れたジャンボ機がIN SIGHT。地上スレスレの低高度でスリリングな180度ターンを行って、アプローチパスにアライン。4発機特有の轟音が頭上を通り抜け、8時5分、タッチダウン。機体は、JALのB747-400Dで最後まで残った、JA8084号機。この機体は、3週間前、JL539(HND-CTS)で私も乗った。1992年11月4日に登録されて以来18年4か月に渡り、日本の空を飛んできた。

 折り返しの那覇行きJL4703は11時30分出発予定。3時間以上の、余裕のターンアラウンドタイムだが、この時間を利用してチャーター便の乗客向けにいろいろとイベントが用意されているらしい。空港ターミナルに入って見ると、一目で「さよならツアー」の参加者とわかる人たちが大勢いた。私も、できることならツアーに参加してラストフライトを味わいたかったが、仕事、家庭事情その他・・・なかなか思うようにはいかない。

 ところで、この那覇行きチャーター便にはちょっとしたサプライズがあった。「JL4703」という本来の便名に加え、「JL2703」という便名が併記されたのだ。JL2703とは、国内線としては最長の新千歳〜那覇便が定期便として飛んでいた時代(2007年3月に廃止)に使われていた便名。B747-400Dのラストフライトで、当時の航路を再現するにあたり、管制当局のはからいで、千歳レーダー管内に限り便名も当時のものを使用することになったのだという。出発ロビーの案内板にも「2703便 那覇行き」の文字が表示された。わかる人にはわかる、心憎い演出だ。

 その那覇行き「2703便」だが、定刻の11時30分を過ぎてもまったく動き出す気配がない。ムリもない。乗客は100%飛行機ファンだから、写真撮影などで搭乗も遅れ気味になるのだろう。ようやくボーディングブリッジが切り離され、プッシュバックが始まったのは11時40分過ぎ。スポットからは直線で2キロほど離れた場所でカメラを構えていたが、望遠レンズで見ると、ディアイシングカーが記念の放水をやっているのが見える。さらに、駐機場には地上職員がずらりと整列し、横断幕を持って見送っているのがわかる。JALのスタッフにとっても、ジャンボは特別ということなのだろう。初号機導入から41年間、JALの象徴であった機体だ。それを経営再建のためとは言え手放さざるを得ないというのは、JALで働く人にとっても辛いことだろう。また、航空管制官たちも似たような思いを抱くらしく、ATCをモニターしていると、デリバリーからグラウンド、タワーと交信が引き継がれて行くたびに「ジャンボ・ラストフライト、長い間お疲れさまでした」などの挨拶が交わされていた。

 午後11時55分、那覇まで約4時間分の燃料を積んだやや重たいJA8084号機は、3000m滑走路の中央を過ぎたあたりでリフトオフ。見送りの航空ファンたちのシャッター音が一斉に響く。上昇する機体は、前方に張り出して来た雲を避けるように右旋回して南西へと進路を取りながら、視界から消えて行った。千歳とJALジャンボの「歴史」は、これで終わった。 

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案内ボードには「2703便」の表示。新千歳・那覇便の復活を、さりげなく演出している。
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2台のディアイシングカーによる放水で見送られるJL2703便(JL4903)。
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大勢の地上スタッフに見送られる、千歳発ジャンボ最終便、JL2703(JL4903)。
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「ラストフライト」をカメラに納めようと集まった人たち・・・思ったほど多くはなかった。
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見慣れた機体が、雲間へと遠ざかる。この姿、本当に見納め。(19日正午前)
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新千歳空港のRWY19Rに向けて「ひねり」をかけるJA8084号機。(距離があるため、さすがにボケる)
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羽田からの臨時便JL4902。新千歳空港RWY19Rに最後のタッチダウン。
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最後の舞台を演出するかのように、朝方は見事な晴れ間が広がった。(19日午前8時すぎ)
当日夕方、地元テレビで放送されたニュース。

去年11月にearlgreyv3さんが撮影したJA8084の着陸&離陸の様子。ビジュアルアプローチでRWY19Lにひねり込む様子がよく撮れている。








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プラダ トート
本当にさよなら・・・B747-400D JA8084 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/ウェブリブログ ...続きを見る
プラダ トート
2013/07/10 01:33
「ジャンボ退役」について思うこと
 国内航空会社で最後の運航となるBボーイング747-400Dを見送るために羽田空港まで出かけたことは、きのう書いた。正直なところを書くと、ジャンボについては3年前のJAL退役のときに自分として「お別れ」したことにしていて、今回のANA退役については、イマイチ盛り上がっていなかったというのが正直なところだ。ワタシにとって、ジャンボと言えばJAL、だったから。とは言え、日本の航空会社として最後の運航は見届け、記録しておきたいと思い、きのうは出かけた。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2014/04/12 14:15
B777国内線にA350・・・キャパ不足はどうする?
 国内線B777の後継にA350を入れるとJALが発表した。「ボーイングの上得意がエアバス機を大量導入」という衝撃のニュースから3年半。ようやく路線投入計画が明らかになった。B787を国際線専用機材としている先例から見て、A350も国際線からだと思っていたが、意外だった。導入から20年以上が経ち、頻繁な離着陸で経年化が進むB777の置換は待ったナシ、そういうことなのだろう。 ...続きを見る
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2017/05/01 08:43

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