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zoom RSS サマータイムと節電効果を、少しまじめに考えてみる

<<   作成日時 : 2011/03/31 23:00   >>

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 サマータイム導入議論が、にわかに真剣味を帯びてきた。1990年代から延々と続く議論を見続けて来た私としては、「またか!」という思いだが、これまでの「地球温暖化防止」とか「余暇時間の拡大」という漠然とした目的ではなく、地震災害による「電力不足矢⇒節電の必要性」という喫緊の問題に対処する方策だから、真剣に考えざるを得ないということだろう。

 で、サマータイムと節電効果について少し真面目に考えてみたのだが、1時間のサマータイム実施であれば、節電効果は限定的で、この夏に予想される電力不足を解消するものにはならないのでは、と私は思う。

 サマータイムとは、夏の一定期間、時計を一斉に1時間または2時間進める制度だ(世界的には1時間が主流)。サマータイムを1時間進めるとすれば、通常時間で午前5時の日の出は午前6時、午後7時の日没は午後8時となり、それだけ日照を有効に使うことができる。家庭やオフィスが日没に合わせて照明を付け始める時間が午後6時から午後7時に延びれば、それだけ電力節約になる。屋外のスタジアムなどもナイター照明が必要になる時間が後ろにずれるし、商業施設もネオンを灯す時間が短くなる。

画像 しかし、夏の電力需要は、冷房使用が最大になる午後2時〜3時がピークだ。サマータイムを実施しても、このピーク時間が午後3〜4時へと1時間ずれることになるだけだから、今のままの生活や事業のやり方を変えない限り、電力需要ピークの巨大な波が午後にやってくることには変わりがない。

 もちろん、サマータイムを実施すれば宵の口の照明電力は節約できるのだから、国民に節電を啓発する意味でも、やる意味はあると思う。だが、夏場に必要とされるピーク電力の8割程度の供給能力しかないことがわかっているのだから、サマータイム以外の方法も併用しなければ、電力不足は解消できない。

 A社は火〜土操業、B社は水〜日操業、C社は木〜月操業、といった工場稼働日の分散化や、盆休みの分散化などがアイディアとして出ているが、メーカーごとに休日がずれると、複数メーカーと取引のある下請け業者にとっては負担が大きくなるし、レジャー産業などへの波及効果も大きい。効率重視の日本の産業界が、節電のためとは言えこういう方法を受け入れるかどうかは、不透明だ。

 午後の電力ピークをかわすために思いつくのは、サマータイムを導入した上で、さらに工場やオフィスの稼働時間を数時間前倒しする方法だ。たとえば、午前9時〜午後5時が勤務時間の会社なら、2時間前倒しし、午前7時始業、午後3時終業とする。これにサマータイム分の1時間も加えれば、通常時間の午前6時〜午後2時に働くことになるので、午後のピークを完全にかわすことができる。もちろん、仕事が終わったと言っても外はクソ暑いだろうから、自宅なり商業施設なりで冷房のために電力を使うことは変わりがないが、膨大な電力を消費する工場が午後2時(通常時間)で仕事を終えてくれれば、全体の電力は下がるので、冷房を使っても極端なピークは発生しないはずだ。午後3時(夏時間)で仕事を終えるとなると、終業後日没まで、あるいは就寝まで、長い長いアフター5ならぬアフター3が発生することになり、生活のリズムを維持するのは大変にはなるだろう。だが、工場やオフィスの稼働日を分散するよりは、一斉に始業時刻を前倒しするほうが、みんな揃って行動するのが得意な日本人には向いているのでは、と思う。

 政府は4月中旬までに、節電対策をまとめる方針と伝えられる。どんな案が示されるか、注目しよう。

参考リンク
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-09-05-07





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