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zoom RSS 山陽道バス乗っ取り事件〜バスは潜在的危険度が非常に高い乗り物だと思う

<<   作成日時 : 2011/03/03 23:00   >>

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 信じられない事件が、また起きた。先月25日深夜、広島県内の山陽自動車道を走行中の定期路線バスで、乗客の男が運転手のハンドルを奪って左に切り、横転させたというのだ。乗員・乗客12人が軽症。犯行に及んだ22歳の男は、殺人未遂の疑いで現行犯で逮捕された。

 バスという乗り物は、こういうテロ行為に対してなんと脆弱だろう、というのが最初の感想。そして、自動車という交通システムの利便性・経済性を維持しようとする限り、こういうテロ行為に対して根本的な対策は無理だろうな、と思う。利用する側は、バスという交通機関が抱え込む危険性、生命へのリスクということを想定して乗り込むしかないのだろうな、というのがもう一つの感想。


 乗り物を、大地や大空を突き進む巨大な金属の塊ととらえれば、その運転(操縦)席が犯罪者に奪われた場合、巨大な凶器と化すことは自明の理である。そうならないよう、旅客機も鉄道も、運転(操縦)室は完全に独立し、扉は施錠されている。けれども、運転席が常に客に向かって露出している。バスは、ならず者がその気になれば、いつでも乗っ取りが可能なのだ。しかも、鉄道のような非常停止装置(運転士が意識を失った場合などに列車を自動停止させる装置)が、バスにはない。あったとしても、急ブレーキは追突の危険性があるし、ハンドル操作ができなければ車線を逸脱して即事故なので、意味が無い。運転手がその任務を果たせなくなった瞬間から、バスは走る凶器になるのだ。それは何も、乗っ取りのような犯罪によらずとも、運転手の居眠り、意識不明、他車による衝突など、容易とまでは言わないが、常識の範囲で想定し得る事態である。鉄道や航空機に比べて、バスの危険度は桁違いに高いと言えるだろう。

 今回の事件をきっかけに、バスの運転席を開閉可能なアクリル板で覆うべきとか、出入り台・運転席部分と後ろの客席部分に仕切りを設けよ、というような意見は出て来るかも知れない。しかし、路線・貸切を合わせると日本中に何万台ものバスがあるわけで、バス事業者にその費用負担を求めるというのは、現実的ではない。また、運転中に運転手が意識不明になったりなどしたときに、運転席を中から施錠しているような状態はかえって危険だ。実際、意識不明に陥った運転手に代わって乗客がハンドルを操作し、大事故を免れたケースが時々起きている。こういうことを本当に無くすのならば、飛行機のように運転席を二つ作って運転手を2人乗せ、どちらかに何かがあれば即座に運転を替われるようにするしかないが、コストの面で、とても現実的ではあるまい。ダブル運転席の車輌を開発し、運転手のダブル乗務を義務付けると、バスの運賃はどれくらい値上げしなくてはならないか・・・考えるだけでもアホらしいくらい、実現性に乏しい。

 こうして考えると、バスという乗り物は鉄道や航空機に比べると、相当に安全性が低い乗り物であるということは、言えると思う。もっとも、それを言うのなら、大小様々なクルマが行き交い、職業運転手もシロウト運転手も混在する道路と言う交通システムそのものが、途方も無い危険性をはらんだものなのだ。何にでも言えることだが、安全性と利便性・経済性は、二律背反の命題なのだ。こと自動車に関しては、私たちの社会は、安全よりも便利さ、安さを追及することに、一応の合意を得ているようである。


●バス運転手が意識不明になり死亡、乗客がブレーキ 愛媛
2010年1月9日 朝日新聞電子版
 8日午後4時ごろ、愛媛県東温市則之内(すのうち)の松山自動車道で、走行中のリーガロイヤルホテル新居浜(同県新居浜市)の送迎用マイクロバスの男性運転手(64)が意識不明になり、約1キロにわたり蛇行運転した。異常に気づいた乗客の女性がハンドルを握り、急ブレーキをかけて路肩に停車させた。運転手は東温市の病院に運ばれたが、約4時間半後に死亡した。乗客の女性15人にけがはなかった。
 県警高速隊などによると、乗客15人は日本メナード化粧品(名古屋市)の愛媛県南部の代行店長らで、ホテルで開かれた新年会の帰りだった。ホテルによると運転手はアルバイトで06年から勤務し、持病は聞いていないという。
 バスを止めた大石倫子さん(33)=同県大洲市=によると、運転手の左腕が突然だらりと左ひざの上に落ち、徐々に体が左に傾いた。バスは時速60〜70キロ前後で左に寄り、コンクリートの壁や路肩の鉄製ポールを何度かこすった。
 とっさに運転席へ割り込んでハンドルを両手で握り、右足でブレーキをかけたという。大石さんは「必死でした。皆で運転手さんの心臓マッサージもしただけに残念です」と話した。

●<バス接触>運転手、意識失う 乗客2人が操作(毎日新聞 2010.02.17)
 11日午後8時40分ごろ、高松市田村町の高松自動車道上り線を走行していた「東交バス」(高松市)の観光バス(乗客11人)が側壁に接触、反動で中央分離帯にも接触した。男性運転手(43)は意識を失っており、乗客の男性2人がブレーキとハンドルを操作、約200メートル先で停止した。後続の乗用車3台が追突、接触し、乗用車を運転していた高松市内の男性(59)が全治3日のけが。
 運転手は意識不明のまま病院に搬送されたが、12日朝、意識を取り戻した。香川県警高速隊が原因を調べている。
 同隊によると、バスは県農協川添支店の貸し切り。乗客(37)によると、運転手は運転席に座ったまま白目をむいて頭が後ろに倒れ込んでいたという。とっさに運転手の足の上からブレーキを踏み込んだ。「車内で悲鳴が上がり、大事故につながらないよう必死だった」と話した。別の乗客(33)がハンドルを操作したという。
 東交バスによると、このバスは11日午前6時半に高松を出発、山口県岩国市や広島市内を回り、午後9時に高松に帰着予定だった。運転手は先月、定期健診を受け、異常はなかった。【宮本翔平】







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