旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 未曽有の大災害を前に・・・思うこといくつか

<<   作成日時 : 2011/03/14 23:00   >>

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 東日本で起きている大震災のニュースを、それこそ鉛を飲むような思いで見ている。自他ともに先進国と認める日本で、戦争でもないのに、なぜ万人単位の人が死ぬのか、たかが地震(敢えてこう言う)で、なぜこれほどの命が奪われなくてはならないのか。「想定外」なんていう常套句でまとめてはいけない。時間はかかるだろうが、結果と原因、それに至る要因を徹底的に総括しなければ、教訓を未来に生かすことはできない。

 現時点で、私が気になるのは次のとおり。

<津波>
@警報は適切に住民に届いていたのか
 津波警報の発令と同時に、テレビ各社は気象庁と連動した自動速報システムによって、字幕スーパーと警報音を使ってただちに警報を速報した。その1〜2分後には、通常番組を中止して報道特別番組を開き、大地震の発生と津波警報の発令を伝え、アナウンサーが避難の呼びかけを繰り返した。また、海辺の町では一斉に防災無線のサイレンが鳴り響き、避難の呼びかけを繰り返した。大多数の住民には、警報が届いていたと考えて良いと思う。
A地震から津波到達まで約10分。どの程度の避難ができたのか?
 気象庁の資料によると、地震の発生は午後2時46分。その4分後に発表された津波の到達予想時刻によれば、宮城県沿岸への到達は午後3時、福島県沿岸への到達は3時10分、そして震源に最も近い岩手県沿岸では既に到達済みとなっている。正確な津波の到達時刻は、各地の観測機器が軒並み停電や地震による破損で使い物にならなくなってしまったため不明だが、この予想時刻がおおむね正しいとしても、揺れから10分程度で津波が到達していたことになる。わずか10分で、高台や鉄筋コンクリートビルの3階以上に避難することが、どの程度可能だったのか。切り立った地形の三陸海岸は海の近くにも高台が豊富だし、漁港があるくらいの集落なら漁協や消防署、役場など鉄筋ビルもたいていはあるから、それらに逃げ込むことは不可能ではないと私は思う。しかし、それを10分でやるとなると、自分が避難すべき場所を常に決め、どういうルートでどう逃げるか、常にシュミレーションしておかなければならない。家族や隣人へのケアも、必要になる。つまり、綿密な避難訓練が日頃から行われていて、防災意識がたたき込まれていなければ、人は動くことができないのだ。東北の太平洋岸は津波の多発地帯だが、そういった日頃からの想定、住民の意識はどうだったのか、検証が必要だ。

Bそもそも、住民は警報に従って避難したのか。
 前項と合わせて、ここのところも大いに気になるところだ。去年2月のチリ中部沿岸地震で大津波警報が発令された際、青森・岩手・宮城沿岸の住民で実際に避難した人は4割弱だったという調査結果がある。また、同じチリ地震の時、北海道では9割以上の人が避難していない。警報が出ても、実際には避難しない人の方が多いのだ。今回は、チリ地震などと違い自分がいる場所が相当激しく揺れたから、避難した人は多かったのかも知れない。が、実際にどれくらいの人が避難行動を起こしていたのか。それが人的被害の拡大とどう関係しているのか。犠牲者も多いので調査はなかなか難しいが、住民がどう動き、どう命を奪われたのかは、徹底的な検証が必要なのではないだろうか。

<救援・救助>
@被害状況の把握はなぜ遅れたのか
A救助部隊の統合指揮本部は設立されたのか。それが機能したのか。
B救援物資はなぜ届かないのか。通信手段の確保がなぜこうも遅れるのか。


<原発>
@そもそも、緊急冷却用のディーゼルエンジンがなぜ遅れたのか機能しなくなったのか。どんな震度想定とどんな対策をしていたのか。
A大規模な避難指示が出されたが、こういう事態を想定した避難訓練や避難ルート確立はされていたのか。
B「危険ではないが、念のために避難」という言い方を、なぜする? 「最悪の場合このような事態が起こり得る」となぜ言えない? 最悪を想定するのが、防災の基本ではなかったか?


<メディア>
@被災者に向けた生活情報が、圧倒的に不足している。被災地の現状を全国に伝えることも必要だが、デジタル放送の特性である「多チャンネル機能」を使って、被災者に特化した情報発信がなぜできない?
A相変わらずの、ヘリ騒音非難。報道機関それぞれに都合があるのはわかるが、上空取材は地域ごとに時間帯を区切るなどの調整が、なぜできない? 即応できる調整機関がなぜ作られていないのか?


 海外のメディアは、30万人が犠牲になったスマトラ島沖地震と比較して「これだけの災害で、この程度の犠牲者で済んでいる日本はたいしたものだ」みたいな論調らしいが、冗談じゃない。先進国であり、十分な地震対策をしていたはずの日本で、原発も含め、これだけの被害が出ることは大問題なのだ。国民すべてが、これを深刻に受け止め、教訓を学び取る努力をしなくてはならないと思う。






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