旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

アクセスカウンタ

zoom RSS スペースシャトル・まもなく最後のフライト

<<   作成日時 : 2011/07/08 07:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 NASA・スペースシャトルのミッションが、あす未明(日本時間)に打ち上げられるアトランティスで終了する。シャトルは全機退役し、今後当分の間、アメリカは有人宇宙船を持たないという、この半世紀なかった時代を迎える。

 30年前、シャトル計画が成功裏にスタートしたときの印象は、新鮮かつ感動的だった。飛行機のように翼の付いた乗り物が宇宙に行ける。これまで9割以上が使い捨てだったロケットによる打ち上げとは違い、半分以上が再利用可能。しかも大勢が搭乗可能で、トラックのように大型の貨物を運ぶことができる。当時子どもだった私の目にも、真に新しい宇宙時代が到来したことが実感できた。気の早い人たちは、シャトルの貨物室を旅客キャビンに改造し、宇宙観光船として地球と宇宙を往復するイラストまで描いて見せたが、そんな時代がそう遠くない将来、本当に訪れるような気がしたものだ。

 ところが、「翼がある」「再利用可能」「大型機で往復可能」というシャトルの特徴は、そのまま欠点であることがこの30年の間に露呈してしまった。要は、翼や大型の機体を膨大な燃料を使って宇宙まで運び、さらに地球帰還時の大気圏再突入による想像を絶する摩擦熱(数千度)に耐えるプロテクションを施すなんて無駄。ならば、人が乗る最小のコンパートメントのみを宇宙まで運び、地上に帰還させれば良い、ということである。

 今後、世界で唯一の有人宇宙船となるロシアのソユーズ(日本人も搭乗する)は、そのような発想で作られている。マーキュリーやアポロなど、半世紀前のアメリカの宇宙船と思想は同じだ。ソユーズ自体、シャトルよりもはるかに古い1960年代の設計で、いわば「枯れた技術」をベースにしているため信頼性が確立されており、シャトルと比較すると、大きな事故をほとんど起こしていない。今後アメリカが開発する新型の有人宇宙船も、ソユーズと同じような、使い捨て部分が大半となる方式を採用するとされている。

 さきほど、NHKのテレビを見ていたら、日本人として初めてシャトルに搭乗した毛利衛さんが出ていて、シャトルのことを「人類が開発した最も優れた宇宙船」と語っていた。大型で、多くの人員・貨物を搭載でき、再利用可能という点では、その通りだと思う。けれども、シャトル計画が30年かけて行きついた結論が、「大型・再利用方式の宇宙船は無駄にコストがかかる。使い捨て方式のほうが効率的」というのは、とても寂しい。無駄を無駄ではなくする知恵を、人類はこの30年間、見出すことができなかったということだ。

 今後の有人宇宙船は、姿形の上では1960年代のものに逆戻りすることになる。その行き先は、たかだか上空数百キロの地球周回軌道、月までの距離(約36万キロ)に比べれば、それこそ「目と鼻の先」だ。が、その距離は人類にとって、遠いものだろう、と思う。






Ocean Radio@2011


タミヤ 1/100 スペースシャトル・オービター
ホビープラザ ビッグマン
[商品説明]★スペースシャトル・オービター(軌道船)の精密プラスチックモデル組み立てキットです。★ス

楽天市場 by タミヤ 1/100 スペースシャトル・オービター の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル






テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
スペースシャトル・まもなく最後のフライト 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる