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zoom RSS 角松敏生「存在の証明」

<<   作成日時 : 2012/03/08 22:00   >>

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画像 角松敏生の作品から最も好きなもの選べ、と言われると、困ってしまう。どれも好きなので。ただ、活動再開以降の作品からお気に入りを1枚、ということになれば、「存在の証明」(2000年8月2日リリース)はいいな、と思う。もちろん、「Time Tunnel」もいいし、「Incarnatio」もいいし、「Summer 4 Rhythem」や「City Lights Dandy」だってはずせないのだが、一作品だけ選べとなると、これかな。BestではなくFavoriteという意味でも。

 この作品の良さって、一言で言えば「角松敏生らしくない」こと。ダンサブルでスタイリッシュで都会っぽい、そんなそれまでの角松敏生とは違い、アコースティックギターが前面に出てロックっぽくなり、曲も16ビートというよりは8ビートが主体。それまでの角松敏生ポップスとはずいぶん違うものが提示され、そこが驚きと同時にすごく新鮮だった。もちろん、8ビートのストレートロックに聞こえても、実は細かい16分音符が刻まれていたりとか、こだわり抜いた「仕掛け」があちこちに仕組まれていたりとか、音作りの緻密さはしっかりと「カドマツ」なのだ。が、中には「えーっ、何これ?」みたいな受け止め方をして離れていったファンもいたくらい、この作品は衝撃的だった。私は、「ずっと変わらぬ」ではなく、変化と成長の証を見せてくれた作品として、このアルバムは出た時から好きだったし、発表から12年経ったいま聞いても、数ある角松敏生作品の中で、際立った存在感を放っていると思う。

 このアルバムのリリースに合わせて、フルバンドによる大々的な全国ツアーが組まれたのだが、解凍以後の曲がセットリストのほとんどを占め、ほんの2〜3曲演奏された凍結前の曲もアコースティック風にアレンジし直されてガラリと雰囲気が変わった。なんせ、ライブの定番の「Take You To The Sky High」も演奏されなかったから、紙飛行機を飛ばせずがっかりしたファンも多かったと聞く。しょうがないので、ラストの「NO END SUMMER」で紙飛行機を飛ばしたら、「もうそういうのは卒業したい」みたいなことを本人が言ったとか言わないとか(真偽不明)。新たな作風を追い求める、言い換えれば、活動再開して新たな作品作りに意味を見出すために本人もそれくらいとんがっていたというこたで、そのとんがり具合が、翌年の20周年アニバーサリーイヤーをはさんで、映画「白い船」サウンドトラックや民族楽器を大胆に取り入れた「Incarnatio」という素晴らしい作品にもつながって行った。ただその過程で、着いていけずに離れていったファンがいたことも、事実だったと思う。デビュー30周年が見えてきたここ数年こそ、ライブでも昔の曲を多く演奏したり、リメイク版のアルバムを出したりなど、「ファンサービス」ともとれる活動もちらほら見られるが、2000年から2005年ごろまでの角松敏生は、「自分の音楽」「新しいスタイル」の創造のためにガムシャラに走っているように見えた。現状に満足せず、常に挑戦を続ける彼の姿勢を示す、この作品はまさしく「存在の証明」だ。

 実は、このアルバムはプライベートでも非常に思い出に残っている。当時私はまだ独身だったが、2000年8月というのは、超多忙な仕事の中でほんのエアポケットのように、自分の時間が多く持てた年だったのだ。短い夏を満喫する余裕がまずまずあって、海へ、山へ、クルマでけっこう出かけた。そのクルマの中では、「存在の証明」がヘビーローテーション。あの頃の風景と記憶が音楽と一体になって刻まれている、そんな10代の頃のような思い出を作れた最後の夏だったようにも思う。いまこのアルバムを聴くと、高校生の頃に聞いていた「ON THE CITY SHORE」や「TOUCH AND GO」がそうであるように、20代半ばだった「あの頃」の記憶が、色彩豊かに蘇ってくる。そういう意味でも、「存在の証明」は私にとって貴重な作品だ。記憶が音楽とともに刻まれる経験って、10代の頃にはいっぱいあるのだが、大人になると、なかなかできないものだなぁ、と思う。

 CD定価3059円のところ、Amazonでは1489円で発売中。「角松敏生は知ってるけど、この作品は聞いたことがない」・・・という方、ぜひ聞いてみましょう! (最後は宣伝かよ!?)

存在の証明
RCAアリオラジャパン
2000-08-02
角松敏生

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▼アルバム1曲目「生足の駝鳥」 ストレートな8ビートはこれまでなかったスタイルだが、ところどころに出てくるアフタービートが、しっかりカドマツしている。

▼4曲目「煩悩 Rolling Stone」 ブラスセクションがフューチャーされたライブアレンジ。エンディング付近の本田雅人(SAX)と角松敏生(G)の掛け合いは、見物! 本田のサックスを聞くと、角松敏生のギターもかすんでしまう・・・。


もちろん、最新作もチェッ〜ック! このアルバムは、絶対売れる!
初回限定特製マウスパッド付き、まだ間に合います!

REBIRTH 1 〜re-make best 〜【TOSHIKI KADOMATSU 30th Anniversary 特製マウスパッド付】
ソニーミュージックエンタテインメント
2012-03-14
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