旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 誰が見ても自分のモノにわざわざ看板を立てるアホらしさ

<<   作成日時 : 2012/04/18 23:00   >>

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 誰が見ても明らかな自分のモノを、ことさらに外に向けて「これは自分のモノだ」と言いたてる必要がないという理屈は、第三者がそれを盗んだり奪ったりすることが不可能かつ、それをやると確実に割に合わぬほどのペナルティを受ける、という前提が成り立つ限りにおいて、筋の通る理屈ではあろうと思う。たとえば、自己の所有管理する家屋敷に「これはオレの家」とわざわざ看板など立てなくても、適切に管理をしていれば、他人に乗っ取られる心配はしなくていい。

 尖閣諸島に関して日本政府が、「領土問題は存在しない」というスタンスを貫いて静観を通し、
灯台の建設だの警備隊の常駐だの、「オレのものだ」と看板を立てる行為を敢えて行ってこなかったのも、そういう理屈によるものだったのだろう。現状において日本は尖閣諸島を有効に実効支配している、そこに中国がやってきて同島を占領支配することなど原理的に不可能だし、それをやると確実に国際社会からペナルティを受ける、と。そんなことよりも、わざわざ看板を立てて中国を刺激し、日本の経済活動が不利益を受けるよりは、静観しておいた方が良い、と。これは自民党政権から一貫した日本の外交方針だった。

 看板を立てれば国民は満足するが、それによって中国がいろいろと無理筋の圧力をかけてくる来ることとの損得勘定を考えれば、大人の判断だったと思う。

 現実的に考えて、中国があの島に武力侵攻することは、万に一つも考えられない。警備の間隙を付いて強行上陸することくらいはできても、自衛隊が制空権、制海権を確保している以上、補給は不可能で、上陸部隊は孤立して降伏するしかない。それをやると中国指導部は計り知れないダメージを受ける。中国が尖閣を自国領と主張するのは、国内向けの政治的アピール以上のものはなく、あの島を本気で支配しようという意志はないと見るのが、正常な現状分析だろう。

 だから、石原慎太郎が唐突にブチ上げた尖閣諸島購入構想は、空いた口がふさがらないほどの唐突感を覚える。日本人が尖閣に上陸するだけで騒ぎ出す中国である。東京都が同島を所有し、灯台など建造物の構築など始めれば、二年前の漁船衝突事件での船長逮捕以上の対抗策を繰り出して来ることは十分に考えられる。膨大な数の企業が中国に進出し、何万人もの日本人が中国に暮らし、切っても切れない経済関係にあることを、石原はどう考えるのか。中国の対抗措置によって生ずる経済活動上の不利益と、日本人の領土意識を満足させることとは、トレードオフが成立するのか。果たして、石原慎太郎にそれを判断する権限があるのか。

 外交はパワーとバランスのゲームだ。いま現在、日本が領有支配している尖閣諸島について、いま以上に中国を刺激することは、それによって失われるものを想像すれば、あまりにリスクが大きいと思う。【つづく




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