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zoom RSS ヘリテージ財団で聞いた「中国脅威論」について

<<   作成日時 : 2012/04/22 23:00   >>

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 ヘリテージ財団・・・石原慎太郎が尖閣購入構想をブチ上げた保守系シンクタンクとして一躍有名になった団体だが、聞き覚えがある・・・と思って日記を読み返してみたら、4年前に私も訪れてレクチャーを受けていた。2008年7月11日。国務省の国際リーダーシップ研修の一環。当時の日記の該当部分を採録しておこう。

 13時、保守系シンクタンク「Heritage Foundation」でレクチャー。レクチャラーは中国語がある程度わかり、漢字もHandwritingできるかなりの親中家だが、「アジアで最大の脅威は中国である。今後6年以内に、アメリカに匹敵する国防予算を持ち、スーパーパワーとなるだろう」と、熱い熱い中国脅威論を展開。「軍事費が増大していると言っても、装備は古いし、経済成長と連動して兵員の給料は上げなければならないから、それがすなわち、軍事的脅威の増大ということにはならないでしょう」と質問するが、「中国の工業生産力は日本や韓国を上回っている。技術力も、近い将来上回る。問題は、そういう技術を軍事に向けることができる能力を持つということ。それはすなわち、脅威である」。「今は航空優位も海上優位も、中国は保持していない。近い将来、そういう能力を持つということですか?」とさらに質問。「原子力潜水艦が配備されれば、少なくとも米国の艦隊は、今のように中国近海をうろつくことはできなくなる」と。田岡俊次氏の分析を信頼する限り、今後半世紀ほど、中国がそのような能力を持つとは私にはとても思えないのだが・・・時間が限られているし、他の人も質問があるので、私の議論はそこまで。

 一つだけ、納得できることを言っていた。「アメリカはイラクにToo much attention is payingなのだと。その分、アジア政策がおろそかになっている」と。「イラクでは陸軍中心だが、アジアでは海軍・空軍中心にならざるを得ない。陸軍力では、中国も1950年代のままで、たいしたことはない。陸軍力で言えば、日本の陸上自衛隊がアジアでNo.1だろう。彼らの災害救助能力は素晴らしい」と言うので、「災害救助以外にすることがないですから」と私がジョーク、参加者は爆笑。(陸自の方、読んでたらごめんなさい)


画像 レクチャラーはJohn Tkacikさん(写真)。サービスよく、著書までプレゼントしてくれた。その名も「RESHAPING THE TAIWAN STRAIT」。身振り手振りを交えたエネルギッシュな話し方とわかりやすさは、このときの訪米でも指折りだったと記憶している。 そういえば、このときの3週間の訪米では、「China Threat」という言葉があっちでもこっちでも、キーワードのように語られていたのを思い出す。

 当時のメモを読み返してみると、なるほど、石原があのような「発表」をするにふさわしいシンクタンクなんだったんだな、と思う。このレクチャーを聴いたのが4年前。「今後6年以内に、アメリカに匹敵する国防予算」と言っていたので、今から2年後に中国の国防予算はアメリカに匹敵する、という話だった。現実はどうか?





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自国の領有権をどんなに強行に主張しても何ひとつ良い方向には行かないだろう
 4年前の研修訪米のことを前項で書いた。アメリカ国務省丸抱えの国際リーダーシップ研修、要は世界各地に様々な職業レベルの知米家(親米家とまでは言わずとも)を増やすことがアメリカの国益につながる、という考えの元に行われているもので、駐日アメリカ大使の推薦をもらってこれに参加できたことは非常にラッキーだった。 ...続きを見る
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2012/04/23 00:43

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
石原があのような「発表」をするにふさわしいシンクタンクなんだったんだな、って、鋭いですね。

設立当時から、統一協会と深いつながりがあったようです。 おっしゃるとおりの財団です。 bit.ly/I6Q3po

「1975年に米国議会はアメリカ国内のKCIAの活動を調査した際、ヘリテージ財団と文鮮明の関係に気がついた。」

「1980年代初頭に、KCIAはヘリテージ財団に寄付を始めました。その見返りに、ヘリテージ財団はアジア研究センターを設立し... 」
こんにちは
2012/04/24 08:46

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