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zoom RSS オスプレイを沖縄に配備することの何が問題なのか

<<   作成日時 : 2012/07/12 23:00   >>

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画像 アメリカ海兵隊が沖縄普天間基地に配備するとしている垂直離着陸機V-22”オスプレイ”について、「オスプレイは危険な機体」「未亡人製造機」「地元は猛反対」みたいな報道が相次いでいる。が、「安全性は実証されている」「未亡人製造機ではない」みたいなことを述べている専門家らしきブログがあちこちにある

 たとえば「週刊オブイェクト」の「未亡人製造機と呼ばれていないオスプレイ」では、「アメリカやイギリスでは航空ショーでV-22オスプレイがデモ飛行を披露してい」るが、「それを騒いで非難するような報道は見受けられません。反対する市民運動も起きていません。それどころか一般市民は体験搭乗でオスプレイに乗っています」とし、英米でオスプレイは特別危険な飛行機とは考えられていないと述べている。また、同ブログ「オスプレイ事故映像の真相」では、1991年6月11日のオスプレイ横転大破事故の映像を紹介し、「操縦系統のロールレイト・ジャイロの配線が逆に接続されていた整備ミスと判明し」たとした上で、「この事故は機体の欠陥でもないしパイロットの操作ミスでも」なく、「事故映像はオスプレイが危険である事の証左にはなり得ません。この事故映像を事故原因の説明無しに報じる事は視聴者をミスリードする事になり、報道の倫理に反する行為」だと述べている。

  清谷信一公式ブログ 清谷防衛経済研究所の「原発とオスプレイと原理主義」では、「オスプレイにしてもどのような事故がどの程度の頻度で起きたのかは問題にされていません。例えばルーティンのA地点からB地点への空輸任務と、特殊部隊を輸送するための実戦を想定した、暗視装置をつけて低空を飛行するような訓練では事故率が大きく違」うとした上で、「冷静に客観的なデータを元に議論すべきですが、それが出来ない人が多い」と述べている。

 「オブイェクト」も「清谷信一ブログ」も、著者の考え方に100%賛成ではないが、情報や一般メディアとは異なる視座を得るという点では私はそれなりに信頼している。

 純粋な技術論だけで言えば、「オスプレイは危険な飛行機ではない」というのは、それはそうだろうな、と思う。だいたい、オスプレイを沖縄に配備して墜落事故でも起こせば地元が大変なことになり、アメリカ軍の立場が最悪になることは米国政府も承知しているわけだから、そんな「危険な飛行機」を好んで沖縄に持ってくるわけがない。

 が、基地機能の拡大そのものに反対、と言うよりも基地の撤去を求めている沖縄の県民感情からすれば、反対を叫ぶのは当然だと思う。沖縄からすれば、オスプレイが危険な飛行機かそうでないかなんてのは二の次の問題。新しい装備が導入され基地機能強化、固定化につながることがとにかく反対なのだから、たとえ海兵隊が安全性が立証された民間型ヘリを導入すると言っても、反対するだろう。それどころか、小型機1機、トラック1台買うことすら、心情的に反対だろう。その点において、沖縄県民の理屈と感情は一貫している。

 そのへんのところを、本土のメディアは相変わらず理解していない。「オスプレイは安全性が確認できないから配備はやめろ」と言うのなら、安全性が確認され運用実績があり、事故率の低い装備なら核ミサイルでも化学兵器でも何でもOK、基地は好きなようにいつまでも使ってください、と言う理屈になる。そうじゃないだろう。

 普天間基地について、「基地の周りに家や学校を建てたのは沖縄住民だ。基地が邪魔ならオマエらが引っ越せばいい」みたいな話を聞くことがあるが、冗談じゃない。普天間基地は戦後の米軍統治時代にアメリカがやりたい放題に地元住民から土地を強制収用してできた基地だ。それを返せと言うのは、極めて自然なことだ。確かに、戦後基地造成が始まった時期、周辺に民家はなかった。沖縄経済が発展するにつれて、那覇市に近い宜野湾市にも多くの人が住む必要性が生じ、基地周辺に住宅が建ち始めた。狭い沖縄で宅地に向いた土地が、基地周辺にしかなかったからだ。経済活動を営む上で利便性の高い場所に居住したいというのは当然の要求で、そういう生活環境の充足が外国の軍隊に阻まれることに、どういう道理があるのだろう。

 基地の地代で地元は潤っているというのも、大ウソ。基地への経済依存度は年々減っている一方、沖縄は人口が増え、沖縄と本土との所得格差は縮まっている。(依然として大きな格差があるのは事実だが)

 普天間基地を返還して民間転用すれば、宅地開発や商業施設、バイパス道路の建設などで基地があるより何十倍もの経済効果を産むと、県が試算を公表している。ハンビー基地跡地のように、跡地を商業施設として再開発し、大成功している実例もある。

 オスプレイは危険だから反対、ではない。基地問題の本質に、もっと目を向けよう。




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オスプレイが沖縄に飛んだ
 ついに、と言うか、予定どおり、と言うべきか、オスプレイが沖縄の普天間基地に配備された。 ...続きを見る
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
東京のメディアは身内が海兵隊員の略奪・暴行の
被害に遭っていないから寝ぼけた事を言っている
のでしょうねえ。
右派がアメリカ軍に不法占拠されている沖縄本島より
無人島を大事がるのも変な思考回路です。
くびき野
2012/09/19 00:15
沖縄が外国の完全な侵略・直接占領を受けた地域だということを視野に入れていない意見が多いと思います。
国家が最低限の存在意義・役割である安全保障が破綻し、
最大戦力が当の外国軍であるなら、
中央政府に対する感情が冷ややかになるのは当然のこと。
こういうのを「平和ぼけ」というんだと思います。
ならし野
2012/12/16 23:09
 >普天間基地は戦後の米軍統治時代にアメリカがやりたい放題に地元住民から土地を強制収用してできた基地だ

 こういう嘘が未だに通用すると思ってるのが左巻きの痛い所だな。オスプレイだって今まで「騒音が、安全性が」と難癖付けてたくせにその根拠が崩れると「危険かどうかは二の次」だって?だったら他の機種の配備にも反対しないと辻褄が合わないんだけど。
 中国様の手先って最近形振り構わなくなって馬脚を現してばかりいるね。簡体文字で書かれたプラカードを平気で掲げる位だもんね。
エネルギー名無し
2015/06/20 00:04

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