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zoom RSS 東北道バス追突事故〜運転手逮捕では再発防止にならない

<<   作成日時 : 2012/08/07 23:00   >>

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画像 今月2日早朝に東北自動車道で起きた夜行高速バスのトラック追突事故で、バス運転手が逮捕された。「居眠りしていた」と自供しており、容疑は自動車運転過失傷害だそうだ。

 乗客が大勢ケガをする大事故だから、運転手が逮捕されて刑事上の制裁(前科がなければ執行猶予だと思うが)を受ければ、旅行が台無しとなりケガまでさせられた乗客は一応溜飲を下げるのだろう。だが、事故の再発防止という観点で考えれば、運転手を逮捕したり刑事罰を課すことは何の役にも立たないと思う。宮城県警は過労運転を命じた道交法違反の疑いでバス会社の家宅捜索も実施しているというが、違反事実が見つかりバス会社や経営者が刑事罰を受けたとしても、再発防止にはあまり役に立たない。

 今年4月に関越自動車道で起きた7人死亡の居眠りバス事故(陸援隊バス事故)以後、夜行高速バスの運行規制は強化される流れにはある。交代運転手を必要とする営業距離を短縮したり、疲労運転を防止するための厳格な労務管理の義務付けなどだ。こういう規制強化は、事故防止に一定の効果はあるだろうが、事故を根絶するにはほど遠いのが現状だ。深夜から未明にかけての自動車運転という人間の生理に反する業務に従事する以上、どんなに休息を取った運転手でも居眠りに陥る可能性が常にあるからだ。事実、総務省の行った調査ではバス運転手の9割が運転中に眠気を感じたり居眠りをしたりしている。

 何度も書いていることだが、バスの居眠り事故を根絶させるためには、居眠り検知装置、あるいは障害物を検知して車両を自動停止させる装置を取り付けるしかないのだ。そして、この種の装置は技術的には完成しており、新車の場合、それほど高い投資をせずとも装備可能になっている(いすゞGALAのように、ミリ波レーダーを使用した車間距離維持装置を標準装備しているバスもある)。新車の営業用バスにそういう装備を義務付ければ、10年もすればほとんどのバスが安全装置を持つようになる。そういう政策誘導が、なぜ議論すらされないのだろう。

 バスの居眠り運転事故を本気で無くそうとは国は考えていないのではないだろうか。そんな気さえしてくる。

東北道バス事故:61歳運転手を逮捕 「疲れて、居眠り」
毎日新聞 2012年08月06日 11時37分(最終更新 08月06日 11時51分)
 宮城県の東北自動車道で乗客ら31人が軽傷を負った夜行バス追突事故で、宮城県警は6日、バスの運転手、多田進容疑者(61)=千葉県香取市下小堀=を自動車運転過失傷害容疑で逮捕した。多田容疑者はこれまでの調べに「疲れていて、居眠りしていた」などと供述しているという。
 容疑は、2日午前4時10分ごろ、宮城県白石市斎川の東北自動車道下り線で、バスを運転中に中型トラックに追突し、乗客3人に軽傷を負わせた、としている。
 県警によると、事故では、多田容疑者は左足を打撲するなどして事故後、同県内の病院に入院。バスの乗客男女35人のうち28人とトラックに乗っていた2人も合わせ、計31人が軽傷を負った。
 県警は既に、バス運行会社「クルージングワールド」(千葉県成田市)を、道交法違反(過労運転下命)容疑で家宅捜索している。【竹田直人】





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