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zoom RSS 「あそこはどう考えても、台湾の一部だよ」

<<   作成日時 : 2012/09/14 23:00   >>

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 このあいだ、とある会合、と言うか私的な飲み会で尖閣が話題になった時のこと。出席していた放送作家のAさんが、「あそこはどう見たって、台湾の一部だよ」と発言し、一瞬、場が凍りついた。その場にいたのは、自分で総理を選べるなら石原慎太郎や安倍晋三には天地がひっくり返っても投票しないであろう人たちなのだが、それでも、そういう話が出ると、フリーズしてしまう。それくらい、「1895年以降日本の領土:という政府の説明は、国民の間で固く信じられている(共産党の機関紙「赤旗新聞」も社説で同様の主張をしていて、ちょっと笑えた)。

 けれども、たとえば「沖縄が日本古来の領土だと言えるのか」とか、「日本古来とは、いつからか」、「沖縄はいつからいつから日本の一部になったのか」、なんてことを突き詰めて考えて行くと、「尖閣諸島は台湾の一部である」という見方が、根拠を欠いた言いがかりとまでは言えないことを、最近知った。

 考えて見たら、領土領海という概念が確立したのは19世紀半ば以降のことにすぎない。その前にまでさかのぼると、見方は変わってくる。特に沖縄は、琉球王国やそれ以前も含めれば、日本列島よりも大陸や台湾と関係が深かった時期の方がはるかに長い。まして、沖縄からさらに遠い絶海の孤島群を、はるか古来から日本人が支配していたと言い張るのは、ちょっと無理筋だろう。

 日本の尖閣領有は「先占の原則」(誰のモノでもない土地は、先に見つけた国家に帰属する)という国際法上のルールに基づくとされるが、このルール自体が当時としては比較的新しい概念であり、中国や台湾が「当時のオレたちは、そんなルールを認めていない」と言えば、もめる火種となるのは当然だろう。なんせ、航海や測量術が十分に発達するまでは、小さな無人島の所在を正確に地図に落とし込むことすら、困難を極めたのだ。まして、そこに誰が出入りしているのか、どこの地域との結びつきが深いのか、そう簡単にわかるはずがない。「清国を含むどの国の支配も及んでいないことを慎重に確認した」という外務省の説明も、日本人ならすんなり納得できても、相手にとってはそうはいかない、というのも、それはそれでわかる話である。

  これだから、領土問題は難しい。コトを荒立てず、悪い事態を回避するためには、知恵をしぼるしかない。 少なくとも、1970年代の日中首脳が持ち合わせていた「棚上げ」という措置は、知恵と知性を備えた高度な判断だったように思えるのである。

▼国境問題を考えるには、この本がオススメ。中ソや独仏、イラン・イラクの国境問題を例に出しながら、領土問題を解決するためには「両国の納得する状況を作ること。それが出来ない間は領土問題で紛争に発展しない仕組み、合意を作ること」など、示唆に富む内容が多い。尖閣・竹島を扱った本は書店に山積みされているが、おそらく、最も冷静に書かれている一冊。

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)
筑摩書房
孫崎 享

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