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zoom RSS 子どもを「学校漬け」に戻して本当にいいの?

<<   作成日時 : 2013/01/16 23:00   >>

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画像 ある年の夏休み明け、北海道にある、人口数千人のマチの小学校を訪ねたら、校長がこう言っていたのを今でもよく覚えている。「学校が始まって親も子どもも一安心なんですよ。家にいたってテレビゲームくらいしかすることがないからね」。そうなんだろうな〜、と深く頷かざるを得なかった。

 学校を週6日に戻すことに、私は大反対である。「学校漬け」にするのではなく、週に1日、土曜日くらいは学校以外の何らかの活動に従事したほうが、子どもの成長のためにはいいと思っている。ただ休むのではなく、親が子どもを連れ出すでも地域の活動に参加するでも塾や習い事に行くでもなんでもいい。 「学校漬け」にするのではなく、学校以外の活動を週1日はやる。多様な視野、価値観を身につけさせる。そういうことが、学校を土曜休みにする理念であったはずである。文科省のHPには、「学校、家庭、地域社会の役割を明確にし、それぞれが協力して豊かな社会体験や自然体験などの様々な活動の機会を子どもたちに提供し、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの「生きる力」をはぐくむことをねらいとしています」と、たいそう立派なことが書かれている。

画像 ところが実際には、土日に働かなくてはならない親も多く、地域にも十分な受け皿がなく、所得の低い家庭は塾や習い事どころか外出にも連れ出せない。図書館や博物館のように、金をかけずに時間を過ごせるような場所が地方には極端に少ない。冒頭に紹介した例のように、地方であればあるほど、子どもたちはダラダラと過ごすようになる。それなら、土曜日は学校に行って!と言いたくなる親の気持ちもわかる。 けれども、だからと言って子どもを学校漬けにするのが正しいのか。学校以外の多様な体験を、という理念が間違っていたと言えるのか。今からでも、できることはやるべきではないかと、私は思う。大人の不作為を子どもに転嫁すべきではない。

 学校週休二日が始まったのは1992年だ。20年かかっても、私たちは土日の子どもの受け皿を整備できなかった。20年かけてできないことがこれから先にできるはずがない、だから子どもは学校に戻せ。リアリストたちの声が聞こえて来そうである。ならば、なぜできなかったのか。私たちは学校以外に子どもを有意義に活動させる場を持ち得ない社会にいるのか。そのへんの明快な総括がない限り、私は同調しない。

 百歩譲って、子どもを土曜にも学校に行かせることにしたとしよう。ただしその学校は、いつもの担任とは違う、クラスも違う、授業内容も違う、出席は自由、正課の出席日数には含めない、そういう純粋な週末学校のようなものにすべきである。出席自由という時点で学校じゃないじゃないか、と言われそうだが、それでいいのだ。

 学校を6日制に戻す大きな理由は子どもたちの学力向上なのだそうだが、授業日数を増やせば学力が上がるという説得的な論拠は世界中のどこにもない。高学力で知られる北欧諸国も、みな週5日だ。これらの国と日本が違うのは、小・中・高校の教師がみな高学歴(最低でも修士、博士号所持者も多数)かつ、自学研究の時間が十分に与えられていることである。






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