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zoom RSS 共徳丸解体へ・・・「後世のことより、今を生きる人たちの心境を考えて決めた」

<<   作成日時 : 2013/04/05 23:00   >>

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画像 東日本大震災の津波で漁港から内陸へ1キロほど流されて気仙沼市街地に打ち上げられた大型漁船「第十八共徳丸」が解体される方向だと、複数の新聞が伝えている。現在、共徳丸は船主の儀助漁業(福島県いわき市)が気仙沼市に無償で貸し出しているが、その契約が3月末で期限ととなり、儀助漁業は契約を更新せず打ち切り、自社で解体する考えなのだという。気になっていてネットでニュースを検索していたら、出てきた。こういうことすら、東京で普通に新聞を読んでいる程度では、気付かない。

 この第十八共徳丸、一月ほど前に私も現地に足を運んで見てきて、いろいろ思うことがあったのだが、3月25日付の朝日新聞の記事が、「後世のことより、今を生きる人たちの心境を考えて決めた」と、儀助漁業の社長の言葉として書いているのがひどく印象的だった。未来より現在が大事である、と。こういう発想が引っかかる人は、私を含めて多いと思うし、だからこそ記事を書いた記者もカッコ書きの社長の言葉として、それを伝えたのだろう。

 未来より現在が大事・・・その気持ちはよくわかるし、この共徳丸の話に限らず、実際に企業経営者や株主はそういう考えしか持ち得ないし、それはそれで十分に合理的な説明の付くことではあるのだが、そういう発想がどういう結果を生むのか、生んできたのか、これから生むことになるのか、私たちはもっと想像力を働かせてもいいのではないか、と思った。

津波の脅威伝えた「共徳丸」解体へ 気仙沼
 東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」(330トン)が、解体されることになった。船を所有する儀助漁業(福島県いわき市)が気仙沼市に無償で貸す契約は3月末で切れるが、これを更新しない意向を市に伝えた。4月にも解体手続きに入る。
 共徳丸は気仙沼漁港から約750メートルの内陸まで押し流された。観光客が多く訪れ、市は津波の脅威を伝える震災遺構として残す考えだった。だが、儀助漁業の柳内克之社長は「地元は保存反対の意見が多い」として、解体させるよう市に求めていた。柳内社長は取材に「後世のことより、今を生きる人たちの心境を考えて決めた」と話した。【朝日新聞電子版 2013年3月25日16時56分】

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 上記の報道があった翌日(3月26日)、地元紙「河北新報」はこんな記事も掲載している。

気仙沼市長、共徳丸の保存「諦めてない」
 東日本大震災の津波で気仙沼市鹿折地区に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」(330トン)の保存問題で、船主が4月にも解体作業の準備に入る意向を市に伝えたことについて、菅原茂市長は25日の記者会見で「最後まで保存を望んでいる。百パーセント諦めたわけではない」と語った。
 菅原市長は、船主側が保存反対の理由に挙げた(1)被災者の心理的負担を拭い去れない(2)船の保存効果は長く続かない−について、「住民の心の負担を一つ一つ丁寧に取り除く努力を続ける。(船を残すことで)将来の防災に寄与する効果は大きい」と語った。解体の意思が固いことには「極めて残念だ」と述べた。
 一方、「解体の場合は感謝を込めて協力する」とも語り、市の権限で解体阻止などの措置を取るつもりがないことを強調。「船主との信頼関係の中で物事を成就しなければならない」と話した。
【河北新報電子版 2013年03月26日】

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「共徳丸」保存に協力を 視察の文科相に要請 気仙沼市長
 下村博文文部科学相は30日、東日本大震災の被災地視察の一環で宮城県気仙沼市を訪れた。菅原茂市長からは、同市鹿折地区に打ち上げられている大型漁船「第18共徳丸」(330トン)を震災遺構として保存することへの協力を求められた。
 下村氏は共徳丸が打ち上げられている現場で、菅原市長から説明を受けた。共徳丸の所有者が4月にも解体準備に入ることを踏まえ、菅原市長からは「市としては残せないかと思っている。結論を出すまで少し待ってほしいので、文部科学省としても急ぐなというメッセージを発してほしい」と要請された。
 これに対し、下村氏は「(船は)震災の象徴的なものだ」と述べたが、保存に関する言及は特になかった。下村氏は気仙沼市の鹿折小で菅原市長や教育関係者らと意見交換したほか、宮城県女川町の女川一中なども視察した。

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 また、今月2日の毎日新聞(地方版)には、こんな報道が。

東日本大震災:気仙沼の打ち上げ漁船、要請あれば保存支援−−文科相 /宮城 下村博文・文部科学相は2日の閣議後の記者会見で、気仙沼市が東日本大震災の震災遺構として保存を目指している大型漁船「第18共徳丸」について「地元から要請があれば、国が積極的に、遺構を残せるように経済的な支援を含めたフォローアップを検討したい」と述べ、地元関係者の同意を前提に保存を支援する考えを示した。
 第18共徳丸は津波で、内陸数百メートルに打ち上げられたままとなっている。今後の扱いについては、保存を求める同市と、解体する意向の所有会社が協議を続けている。
 下村文科相は先月30日に同市を視察した際、菅原茂市長から保存への支援を求められていた。下村文科相は「被災者にとっては記憶がよみがえり、つらい気持ちを思い出すこともあると思う。それを無視して、国が積極的に(保存を支援)すべきではない」と被災者の心情に配慮したうえで、「地元の意見を聞きながら、対応していきたい」と述べた。【福田隆】【毎日新聞 2013年04月03日 地方版】

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 保存に当たって、国が支援することもやぶさかではないが、あくまで地元住民の同意が前提。被災者が撤去を望む中で無理に保存はしませんよ、ということだ。これは上記河北新報でも、同じことを気仙沼市長も言っている。

 現在か未来か・・・地元に住む人たちは、どんな答えを出すのだろうか。
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▲3月25日「朝日新聞」東京・夕刊。「地方のニュースを、東京で普通に新聞を読んでいる程度では、気付かない」と書いたが、東京版にもちゃんと記事は出ていた。夕刊なのでたまたま目を通すのを忘れていた。ついでに言えば、一般紙の「夕刊」は読者にとってはデメリットの方がはるかに多い。朝刊・夕刊で半日単位でニュースが更新されて行くから、夕刊を読み逃すと半日分のフォローができなくなってしまう。





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