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zoom RSS 「トルコだけが救いの手をさしのべた」と語る安倍晋三の無知

<<   作成日時 : 2013/05/06 12:28   >>

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画像 ネット大好総理の安倍晋三が、Facebookにこんなことを書いている(右写真はFB画面)。


親日的な国の一つ、と言われるトルコ。今回の各国歴訪の最後にトルコを訪問しました。

1985年。イランイラク戦争のさなか、イラクのフセイン大統領は、「今から48時間後にイランの上空を飛ぶ全ての飛行機を撃ち落とす」と宣言しました。国外への脱出手段が見当たらないイラン在住の日本人は、大変な危機に陥りました。
何とその時、トルコ政府は、イランに残された日本人215人全員を、トルコ航空の飛行機に乗せて、成田に送り届けてくれたのです。自国民には、トルコ航空の飛行機を使わせず、陸路で国外に脱出させたのです。

何故、トルコの飛行機を、トルコ人にではなく、日本人に提供してくれたのでしょうか?

遡ること約100年。1890年、オスマントルコは、エルトゥールル号に乗せて、日本に使節団を送りました。明治天皇に謁見後、帰国時に和歌山県沖で遭難してしまいました。付近住民の必死の救出と看護で、69人のトルコ人の命が救われました。更に日本国政府は、海軍の巡洋艦で丁重に本国まで送還しました。

「私達は、エルトゥールル号遭難の時の恩を忘れない」。今でも、トルコでは、教科書を通じて、エルトゥールル号遭難の時に、日本から受けた献身的救出を語り継いでくれています。

私も、目先の利害を超えた深い外交関係を築いて行きたいと思います。


 1985年3月に起きた、いわゆる「テヘラン危機」についてのことなのだが、上記の記述には、少なくとも4つの初歩的な事実の誤り、あるいは事実認識の誤りがある。

@トルコ航空が特別機を出したのは事実だが、テヘランから向かった先は成田ではなくイスタンブールである。脱出した邦人は、そこから乗り換えて帰国した。また、「送り届けてくれた」という表現には無償で乗せたニュアンスが含まれるが、実際にはチケットを買って搭乗している。

A当時、イランから出国を希望する邦人は約250人。215人がトルコ航空機2便に分乗したのは事実だが、残る約35人が同日のエールフランス、ルフトハンザ、オーストリア航空でテヘランを後にした。トルコ航空だけが「救いの手をさしのべた」わけではない。

B出国希望者250人のほかに約80人が、イランに留まった。商社マン、報道陣、外交官など。イランに留まることが、「ただちに、決定的に、生命に危険を及ぼす」ほどの切迫した状況ではなく、「自己責任」での残留が容認される程度の危険度だった。

C在テヘランのビルレル・トルコ大使が日本の野村豊大使に「エルトゥールル号の恩返しをしましょう」と語ったのは事実らしいが、トルコ航空による邦人輸送とエルトゥール号事件との直接的因果関係は不明。当時の新聞は、「日本がイラン・イラク両国と等距離外交の姿勢を取っていること」「トルコ経済援助を強化していること」が影響したと分析している。ビルレル大使の言葉は、美談に仕立て上げるためのリップサービスであった可能性も否定できない。

 この件について、以前に少し詳しく調べたことがあるので誤りに気付いた。この程度のことは新聞縮刷版を読むだけで簡単にわかることなのだが、おそらく本人が無知なのであろう。詳しく調べもせずに(外遊には外務官僚が同行するのだから質問すればすぐにわかる程度のことだと思うが)、 しゃーしゃーと思うがままに調子のいいことを書き連ねる、その程度の頭の持ち主だということだろう。

 あろうことか、1985年当時の外務大臣は、安倍晋三の父親・安倍晋太郎である。自分の父親が問題解決の渦中にあった事件について、この程度の粗雑な事実認識しか持ち得ない。安直な美談を信じ込み、本質・背景を詳しく調べようとしない。それが、安倍晋三という人物の本質だ。中学生の感想文なら良いが、一国の総理大臣の言葉としては、あまりに軽く幼稚である。大学生のリポートだとしても、これで合格点を出すのはよほど「優しい」教授だろう。 
 こういう頭の程度の人物が、真剣に改憲を語る。笑っちゃいけない。危機感を感じ取ろう。


【関連記事】<イラン・イラク戦争>テヘラン残留邦人脱出の真相を考える






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
それほど切羽詰まっていなかったのならJALでも間に合ったのではないのか。またチケットを買ったというがそれは個人が負担したのではないだろうし、無料でも有料でも載せてくれたことにかわりはない。あえて付け加える必要もなし。
他の国もというのもよくわかるが、そのなかでも最初にトルコが日本人を乗せてくれたから、それに続いて。というのが正しいものいいだろうさ
ばかはち
2013/07/23 08:13
航空機での脱出は不可能でしたよ。だって、無差別撃墜宣言があったんですから、
切羽詰っていないというのは、「イラン国内に留まってもも直ちに危険な目に会う訳ではない」という意味では?
それに個人で負担したかどうかは記事からは何も分かりませんよ。勝手な推論をする前に、論拠を出しましょう。
それに、「トルコ航空に続いて」と言うのなら、トルコ航空が無事に離脱したのを見届けて安全を確認してから各国が航空機を派遣したニュアンスになるが、時系列的に考えれば、実際は各国ともほぼ同時期に航空機を派遣したが、、地理的な関係からトルコ航空がたまたま一番に到着しただけと考えるのが妥当。
それなのに、トルコ“だけが”などと言ってしまえば、他にも救援をしてくれた各国を愚弄することになりますよ。
一国の総理として、ただ一国のご機嫌取りのために、他多数の国との利益を失うような軽挙妄動は避けるべきなのは当然のことでは?
とおりすがり
2014/07/10 22:37

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