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zoom RSS 標準時を2時間前倒し?

<<   作成日時 : 2013/05/22 09:00   >>

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 けさの新聞に出ていた小ネタ。東京都の猪瀬知事が、日本標準時を2時間進めることを提案するのだそうだ。そうすることで、金融市場が世界で最も早く開くようになり、国際競争力が高まるのだという。

 2時間早くするということは、現在「協定世界時(UTC)+9時間」と規定されている日本標準時を「UTC+11時間」に変更するということ。現在の午前6時が午前8時、正午が午後2時、午後6時が午後8時と、生活時間帯がそっくり前にずれることになる。ただし、サマータイムのように年に2回時計を動かすようなことはなく、時計の修正は一度だけだ。

 日没の時間帯が2時間後ろにずれるということは、夕方以降の日照を有効に使えることになるわけで、年来のサマータイム賛成派としては個人的に大賛成だ。が、標準時を2時間も前倒しするとなると、いろいろ影響がありそうだ。冬の北海道では午前8時をようやく日が登るから、人々は暗い中で学校や職場に向かわなくてはならなくなる。夏の九州や沖縄では午後10時ごろまで明るいことになる。海外には高緯度地域を中心にこんな国がいくらでもあるが、日本人の生活感覚にどう響くか。日の出や日没の時刻を変えるといえことは、有史以来の日本人の営みを変化させるということで、夜更かしの人にはありがたいが、早起きの人は困る、程度で済む問題ではない。

 夏だけ時計を進めるサマータイム制度は、年に2回も時計を切り替えるのが面倒、機械システムが混乱する、切替時ち生活パターンが狂い寝不足になる、という反対論が強く、案が出てくるたびにつぶされてきた。年に2回時計を切り替えるのではなく、一度きりの標準時修正で済むから反対論も少なかろうという目論見で出てきた案なのではないかと思うが、そんな単純なことだろうか。

 気になるのが、サマータイム議論の時もそうだったが、「省エネ」とか「経済効果」とか、「社会の混乱」とか「睡眠不足」とか、もっぱら実利的な功悪のみが語られ、私たち日本人と「点の恵み」である日照との関わりがどうありたいか、どうあるべきかという視点がまったく抜け落ちている点だ。日没時刻を後ろにずらすことで実質的な日照時間が増え、私のようにうれしい人もいれば、そうでない人もいる。早起きの習慣で日照を有効に使っているから生活パターンを変えたくない、という人もいる。北海道のような冷涼な地域では屋外で活動できる時期の日照は貴重だから有効に使いたいが、西日本の人からすれば夏の太陽なぞ迷惑千万、日没を遅らせて太陽がいつまでも照りつけるなんて冗談じゃない、というのがホンネだろう。それぞれの気候風土が違うのだから日照に対する感覚も違って当然で、そもそも論を言えば、前にも書いたけれど、東西南北に細長く伸びた日本列島を一つの標準時で統治しようということそのものに、ムリがあるのだ。

 今回の猪瀬知事のアイデア、個人的には応援したいけれども、たぶん賛成論は広がらないと思う。標準時を2時間も前に倒そうというのも唐突な感が否めないし、その理由が「金融取引を世界最速で始めるため」というのも、あまりに人々の生活感覚を無視している。サマータイム導入に反対派が多いのも、年に2回の時計切替の繁雑さ以上に、有史以来慣れ親しんだ太陽と生活サイクルの関わりを変えたくない人が多いからではないだろうか。

 時計をいじるというのは、やはり大変なことなのだ。






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