旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS エアアジアなんて二度と乗らない

<<   作成日時 : 2013/06/17 23:00   >>

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 この週末、妻が一泊二日で札幌に行ってきた。往復ともに、成田発着のエアアジアを利用。家計からの出費なので節約できることは節約したかったのと、話題のLCCの旅を妻に体験してもらうのも良いだろうと思い、私がチケットを取った。が、帰ってきて早々に、発した一言、

 「エアアジアなんて二度と乗らない」。

 とにかく不便で、余計な緊張感を強いられる旅だったのだと。

曰く、「座席が狭すぎ。身動きが取れず、トイレにも立てない」。
曰く、「遅れや欠航がしょっちゅうある。欠航になっても補償も振替もないから、行って帰って来るまでヒヤヒヤしっぱなし」。
曰く、「保安検査通過や搭乗時刻に厳密な時間制限がある」。
曰く、「ホームページの説明が、翻訳調でわかりづらい」。
曰く、「成田まで遠すぎ。電車の遅れも考えて余裕を持ったら、半日以上が移動でつぶれる」。

 そして、極めつけがこの一言だ。

  「『時間に遅れたら乗れません、払い戻しもできません』と、しつこく言われる。あんな脅されるような思いをしてまで乗りたくない。いくら安くても」。

 なるほど。日本でLCC、特にエアアジアが苦戦している理由はこれなのだろうな、と思った。

 私は、去年10月にエアアジアの旅を、今回と同じ成田〜新千歳で経験しているので、妻の言っていることはだいたいわかる。けれども、今回エアアジアに払った運賃は往復15000円。片道たったの7500円。羽田発のエアドゥやスカイマークならこの時期の最安で12000〜13000円、JAL・ANAだと15000円はするから、片道7500円は相当に安い。妻が挙げた諸々の不便さは、すべてこの「安さ」でトレードオフできることのように思うが、妻はそうは考えないらしい。

 「しょっちゅう遅れることと、欠航したときに振替がないのが何よりの問題。大事な用事があるから、日程をこじ開けて一泊二日で札幌まで行くことにした。それなのに、遅れたらどうしよう、欠航になったらどうしよう、とヒヤヒヤするんじゃ、何のために出かけるのかわからない」。確かに、私だって仕事の用事では、LCCは絶対に使わない。妻にしても、貴重な週末を使って出かける一泊二日は、日曜夜までに必ず帰宅しなければならないということも含め、出張旅行と同じような緊張感があったのだろう。そういう旅で、LCCはできることなら使いたくないということなのだろう。

 遅れや欠航の頻発は、既存キャリアとLCCの「最大の違い」と言ってよく、これを「是」としなければ、LCCの低運賃は成立しない。遅れに備えて機材繰りに余裕を持たせたり、欠航となれば他社便に席を確保して振り替えたりなどしていれば、それはもうLCCではないだろう。けれども、このLCCの「最大の特徴」を「いいよ」と言える人は、旅程が半日〜1日ずれてもたいしたことがない人、「安いんだからしょうがないよね」と言える人は、日本にはそう多くはないだろう。仕事以外で旅をする人も、国内旅行ならほとんどが、休みをやりくりして1泊2日や2泊3日、長くても3泊4日くらいの過密日程で動く。3〜4日の旅で、飛行機の都合で半日〜1日遅れるのは非常に辛い。勤め人なら、帰着が1日でも遅れれば仕事に響く。遅延を気にしなくてもいい、余裕を持った長い日程で旅ができるのは定年退職後の世代くらい。学生だって今は、学校やらアルバイトやらシューカツやらで相当に忙しい。授業は出欠が厳しく、夏冬の休みだって、シューカツに備えたインターンやら何やら、いろいろある。

 時間厳守、日程厳守が当たり前という風潮が世界の中でも飛びぬけて強い日本で、LCCが市場を開拓し、顧客を増やして行くのは、そう簡単なことではないだろうと私は思う。JAL・ANAとの価格差が、チケットの買い方にもよるが、実質的に最大でも二倍程度というのも、LCCの諸々の制限要素を考えると、差が小さすぎる。

 今月11日、エアアジアジャパンが業績不振から全日空との合弁を解消するというニュースが流れた。全日空はエアアジアジャパンを完全子会社化して新ブランドを模索するというから、エアアジアブランドとしての国内線は消える可能性が高い。ピーチ、ジェットスタージャパン、エアアジアジャパンが相次いで国内線に就航し、「空の価格破壊」「LCC元年」と言われてから、わずか1年。LCCの一角が早々に「事実上の撤退」を決断するとは、この国でLCCというビジネスモデルがいかに難しいかを示しているように思えてならない。

画像
▲間隔を詰めているという座席は、このとおり(2012年10月撮影)。前の座席に、ほぼ膝が触れてしまう。この席に座ってできることは、ヘッドフォンで音楽を聴くか、文庫か新書サイズの本を読むか、居眠りに専念するか、くらい。通路側の席を選ばない限り、トイレに立つのはまず無理(事前座席指定はオプションで別料金となる)。トイレが近い人は、確かに辛いだろう。ほぼ同じピッチの座席間隔を採用しているピーチアビエーションの社長が、「この座席間隔でご辛抱いただけるのは4時間が限度でしょう」と話していたのを覚えているが、理解できない。私なら、2時間が限度。それ以上は、拷問に近いだろう。






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LCCは日本人のライフスタイルに合わない
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2013/08/05 21:56

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