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zoom RSS 東京都知事選挙に思うこと

<<   作成日時 : 2014/02/02 23:00   >>

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 日曜午後、銀座に出かけたら、東京都知事選挙の街頭演説をやっていたので、しばし足を止めて様子を見た。午後3時ごろ、舛添要一候補、30分後に細川護煕候補。その間隙を突くように、マック赤坂候補がたった一人で演説らしきことをしていた。


 舛添の応援弁士は安倍晋三と公明党の山口代表。事実上、オール与党の公認候補だ。対する細川は、小泉純一郎一人だけ。舛添陣営の演説のときからものすごい人だかりで、警備の警察官や自民党スタッフ(らしき人)が「立ち止まらないでください」「押さないでください」とひっきりなしに声をかけている。細川演説のときには人だかりはさらにふくらんだ。細川・小泉の2ショットを撮影しておこうと群衆の中央付近に入ってしまったため、足をしっかり突っ張っていないと押し倒されそうになった。いつもの通勤電車よりもなお悪い。たかがと言っちゃ悪いが、有名タレントが来るわけでもないのにこれだけの人が集まるほど関心が高いのだから、投票率はもっと高くていいと思うし、もっと思慮深い投票行動が結果に表れてもいいのに、と思う。有力候補が複数いる中で、一人が図抜けて大量得票してきたこれまでの選挙結果は、都民が「オラが街」のことを真剣に考えて投票してきたようには、とても思えない。都政に限らず、この国の選挙すべてに言えることだけれども。

 ところで、細川・小泉の元首相コンビの殴り込み立候補で、「舛添vs細川」対決となるかに言われた都知事選挙だが、細川の支持は選挙前の期待値に反して、さほど伸びていないのだそうだ。けさ届いたAERAの分析によれば、反原発を掲げる細川と元日弁連会長の宇都宮候補の得票を足しても、舛添の得票を上回ることはないだろうとのこと。これに関する、AERAの分析がおもしろい。これは、メディアによる「小泉隠し」「原発隠し」の結果であり、安倍政権によるメディア対策が功を奏しているからだという。もちろん、政権が直接メディアの報道内容に口を出すことはないが、「公平公正な選挙報道を」という要請を忖度したメディア側が、小泉を露出させない、原発の問題を大きく扱わない、そういうことが起きているのだそうだ。NHKラジオで原発のことを話す予定だったレギュラー出演者の大学教授が、直前に話題を変えるよう指示を受けて出演を断った、なんてことも実際に起きている。2005年の小泉旋風の怖さを知る安倍政権が先手を打ち、メディアがまんまとその術中にはまったということか。

 それにしても、大群衆の熱気とは裏腹に、細川・小泉の演説はつまらなかった。力が、まるでない。まとまりのない話をダラダラと30分ずつもされては、満員電車以上の圧迫感の中で聞いている聴衆は、飽き飽きしてしまう。しかも、拡声器が適正に調整されていないのか、音量が低く声がひどく聞きづらい。あれじゃ、伝わらない。演説の内容や長さ、音量など、技術的なアドバイスを的確にできるスタッフがいないのだろう。急ごしらえ選対の弱さが、こういうところに出る。音量に関しては、後でカメラで収録した映像を確認すると、司会の女性の声は聞きやすく拡声されているのに、細川・小泉の声がひどく聞きづらかった。連日の選挙運動で大きな声が出にくくなっているのだろう。年齢による体力低下もあるだろうし、ダラダラと長時間しゃべるからなおさら声がつぶれる、ということもあるだろう。ならばなおさら、演説は短く、要点をまとめて、ポイントがシンプルに伝わるようにしなくては。声が聞き取りづらいのは、本当によくない。パワーが伝わらない。そういう点で、この候補はダメだろうと思った。

 選挙の演説というのは不思議なもので、特に選挙戦終盤、本人の演説を生で見ていると、その候補が当選するかしないかが、なんとなくわかる。メディアの情勢分析で劣勢と報じられ、「もうオレはダメだ」みたいな死相を漂わせている候補もいれば、「オレが落選するわけないだろ」というような気迫やオーラを漂わす候補もいる。予想に反して当選する候補には、そういうオーラがある。そういう点で、この日の細川は、もう「死に体」。劣勢という分析がどの程度本人に伝わっているのかはわからないが、そもそもどの程度本気で選挙に出てきたのか、知事になる気があるのか、疑わしく思えてきた。

この選挙は安倍政権への「信任投票」である
 私は、細川護煕という人物を政治家として評価していない。総理の座を8カ月で投げ出すような粘り強さのなさ、芯の弱さのある人物は、総理であれ知事であれ、器ではない。(総理に再登板した安倍晋三を私が口汚く批判しているのも、投げ出し前科のことが理由の一つとしてある) もちろん、格差社会化を推し進め、憲法を骨抜きにして自衛隊をイラクに派兵した小泉純一郎も、大嫌いだ。自民党が今のような右翼政党になったのは、小泉が後輩政治家を育てようとせず、穏健保守・党内左派の芽を摘むどころか根こそぎ掘り返して足で踏み固め、文字通り自民党をズタボロにぶち壊したからである。それでも、今回の選挙で舛添が当選することで、安倍晋三に信任を与えてはならないと私は思う。前述のAERAにも書かれていたことだが、自民党や保守系メディアはさかんに「原発は都知事選挙の争点ではない」と言いふらしている。けれども、選挙で舛添が勝てば途端に、手のひら返しで「原発は都民の信任を得た」と言い出すだろう。目に見えている。そうならないためには、舛添以外の候補に当選してもらうか、少なくとも、反原発を掲げる細川・宇都宮両氏の得票が舛添を上回るものでなくてはならない。

 原発依存の是非は、国政マターであり、地方選挙である都知事選挙の争点としてはなじまない・・・一見もっともらしい理屈だし、私もそう思ったことがないわけじゃない。けれども、よくよく考えてみれば、日本一の電力消費地である東京が、そのかなりの部分を遠く離れた地方に立地する原子力発電に依存している、2011年3月11日以前は依存していた、という現実。そして原発は、地震・津波に対する堅牢性に疑問が呈され、ひとたび事故を起こすと破滅的被害をもたらすという現実、さらに放射性廃棄物の処理問題がまったく未解決であるという現実、さらに立地から後始末まで含めた総費用は他のエネルギーに比べて恐ろしく高コストであるという現実、これらを認識し、十分に吟味したうえで、原発に対して「是」か「非」かの意志を示すには、都知事選は良い機会であるとも思う。

 舛添はかつて、ある地方での原発誘致をめぐる住民投票に関連して「一地域の住民が、住民投票という手を使って国の根幹を覆すことができるとすれば、そのような国はおよそ国家とは言いがたいのである」と述べたことがある。冗談じゃない。真逆である。一地域の住民が、中央政府の専制に対して拒否権を発動する仕組みを持たないとすれば、そのような社会はおよそ民主主義国家とは言いがたい。こういう国家観の人物を都知事にして良いのか。意志を示すボールは、有権者である都民にある。

 投票日まで、あと1週間。前にも書いたことがあるが、選挙で「ベストな選択」はあり得ない。「ベターな選択」もない。求めちゃいけない。候補として居並ぶ悪いヤツら、BAD GUYSの中から「最悪のヤツ」、THE WORST GUYを見つけ出し、そいつの当選を阻止できる人物に投票する。それが、選挙だ。

 「最悪の選択」を避けるために、「悪い選択」を敢えてしよう。




【YOUTUBE動画】演説を中心に、当日の銀座4丁目の雑観を織り交ぜて編集したもの。細川演説が長いのは、舛添陣営のときは聴衆の多さのため前で撮影することがほとんどできなかったため。それしかない。本文にあるように、私は細川を積極的に支持しているわけでもなんでもない。(こんなところで、各候補を均等に露出させないと不公平とか、言われる筋合いねぇし) ところで、マック赤坂候補、聴衆に交じって他候補の演説を聞いている姿、こういっちゃ悪いが、微笑ましかった。





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自民党が「300議席を超える勢い」なのだそうだ
 2週間ほど前だったと思うが、とある場所で、こんな会話があった。 ...続きを見る
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2014/12/06 11:38

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