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zoom RSS マレーシア航空370便・・・なぜ機体が見つからない?

<<   作成日時 : 2014/03/09 23:00   >>

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 クアラルンプールから北京に向かったまま行方不明となったマレーシア航空MH370便(ボーイング777-200/機体番号 9MMRO)の機体が、まだ見つからない(日本時間 9日23時現在)。到着予定時刻から40時間近くが経過しているというのに。これはかなり異常なことと言えるのではないか。

画像 報道されている事実を総合すると、マレーシアのコタバルとベトナム最南端のカマウ岬との間の南シナ海上空を飛行中に消息を絶ったことは間違いない。これは、きのう紹介したFlightrador24に記録されいてたMH370便の航跡とも一致する。ただ、Flightrador24から航跡が消えたのは8日午前1時16分すぎ(現地時刻、以下同じ)、ロイター通信の記事ではベトナム当局者の話として「1時21分の定時連絡がなかった」となっているが、日本の報道(NHK、朝日新聞など)では交信が途絶えた時刻を「1時30分ごろ」としており、この10分程度の時刻のズレが何を意味するのかはよくわからない。

画像 また、きょうの午後になって、マレーシア空軍のレーダー解析結果として、同便が消息を絶つ直前に進路を変えた可能性があるという情報が報じられた。本当か? と思って、きのう紹介したFlightrador24に記録された航跡をもう一度よく見てみた。右図にあるのがそれで、青の直線がMH370便の予定進路、紫色が実際の航跡だ。これによるとMH370便はクアラルンプールを出発して北北東に向かうジェットルートに乗った後、若干北より(左側)にズレて飛んでいたことがわかる。そして、航跡が消える直前にわずかに右旋回して進路を南に修正した形跡が記録されている。ただし、これがエアターンバック(引き返し)の証拠とまで言えるかどうか。引き返しだとすれば旋回角度が小さすぎるようにも見え、風に流された進路を修正しようとしただけのようにも見え、よくわからない。マレーシア空軍がどのようなレーダー航跡をもとに発表しているのかはわからないが、現時点で「引き返しを試みた」と判断するのは、早すぎるだろう。それより何より、空軍の持つレーダー記録が、Flightrador24に記録された航跡と同一かどうかもわからない。厳密には、Flightrador24は航空機が発進するGPSデータを受信して地図上に表示する者で、電波で飛翔体を客観的にとらえるレーダーとはまったく別物だ。さらに言えば、Flightrador24の管理者が、MH370便のGPS記録を正確に保存・公開しているかどうかも、不明だ。事故調査への影響を考慮して、実際にロストする(GPS信号を受信しなくなる)ある程度前で航跡の記録公開を止めている可能性も、無いではない。MH370便に、いつ、どの地点で異常が起きたのか。ブラックボックス(コクピットボイスレコーダー=CVR、フライトデータレコーダー=FDR)が発見され、内容が公表されないことにはわからない。

 それにしても・・・消息を絶ってからほぼ丸2日が経過するというのに機体が発見されないとは、どういうことだろう。レーダーならびにGPS信号のロスト位置から見て、コタバルとカマウ岬を結ぶ南シナ海海上に墜落したことは間違いなく、航空燃料と見られる油膜も見つかっている。しかし、浮いて漂うはずの機体の破片がまったく見つからないというのは、不可解としか言いようがない。高度1万メートルからの墜落であれば、機体が原型を保ったまま落下したとしても、海面に衝突する衝撃で機体はバラバラになることは避けられない。航空機の部材には軽くて水に浮かぶものも多いから、何かが浮遊しているのが見つかるはずである。空中分解したとするならばなおのこと、落下した破片の一部が海面を漂うはずだ。

画像 海上を巡航飛行中の旅客機が突然消息を絶った例としては、5年前のエールフランスAF447便墜落事故(リオデジャネイロ発パリ行き・エアバスA330/機体番号 F-GZCP)が思い浮かぶが、このときは墜落したとされる時刻から機体の破片が発見されるまで、約37時間を要した。ただしこのときは、南米大陸から1300キロも離れた大西洋上が事故現場だった。今回のように、海上とは言え比較的陸地から近い(コタバル〜カマウ岬は約390キロ)南シナ海で、破片すら見つかっていないのは、やはり不可解としか言いようがない。可能性としては、破片が一つ残らず水没するか、海流ではるか遠くに流されているか、ということになるが、そんなことあるの? と思う。

 もう一つ、不可解でならないのは事故原因だ。離着陸時ならいざ知らず、巡航飛行中の航空機が一切の連絡をせずに墜落する可能性は、非常に限られる。機体に致命的な故障が起きたにしても、しばらくは飛び続けるから、連絡くらいはできるはず。テロ行為を疑うにしても、2001年の9.11以降は機内に爆発物を持ち込んでの破壊行為はロシアでの2例(2004年ロシア航空機爆破事件)を除いては起きていない。旅客機を墜落させるほどの爆発物を持ち込むことが本当に可能なのか? という大きな謎が残る。

 いずれにしても、今回のケースは巡航飛行中のボーイング777が墜落し、乗客乗員全員が死亡した初めてのケースとなる。事故調査の行方を、全世界が注目している。











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