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zoom RSS 高校野球について思うこと〜タイブレーク制をめぐって〜

<<   作成日時 : 2014/08/19 12:30   >>

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 甲子園球場での全国高校野球選手権大会の模様が、朝日新聞・NHKを中心に、各メディアで連日大きく伝えられている。野球好きというほどではないのだが、「国民のほぼ誰もがルールを知っているスポーツ(*1)」として、野球とその周辺にそこそこの関心は持っている。で、高校野球の試合中継をチラ見したら、先月スポーツ新聞などで話題になった「タイブレーク制」の導入議論のことを思い出したので、思うところを簡単に記しておく。

 タイブレーク制とは、試合が所定の地点にまで達しても勝負が付かない場合に、点が入りやすいように両チームにアドバンテージを与えることだ。野球の国際試合では、延長11回からは1・2塁に走者をあらかじめ置いて攻撃を始める、などのルールが採用されている。目的は試合をスムーズに進めて早く勝負を決着させることだが、高校野球の場合は、試合時間を短縮し、選手の疲労を押えることを眼目に導入が議論されているらしい。国際試合と同様のルールが採用されるとは限らず、導入が決まった後に、適したやり方が検討されるようだ。

 これについて、賛否両論あるのは承知しているが、それぞれの立場を整理すれば、「試合を見る側、させる側のおもしろさ」と「選手(高校生)の身体保護」と、どちらが大事なのか、ということだと思う。見る側としては、タイブレークでアドバンテージを与えるなんてつまらない、本気の勝負を見たい(させたい)、15回(延長戦の上限)まで延々と試合をやらせ、それでも決着がつかなければ翌日に再試合、それでいいじゃないか、という気持ちは、それはあるだろう。試合をする選手にしても「通常ルールで勝負がつくまでとことんやりたい」という思いを持つのは、何ら不自然なことではない。一方で、「炎天下の長時間試合、まして連日連戦は、選手の身体発育に悪影響を与える。短時間で勝負が付くようにルールを改めるべきだ」という主張も、至極真っ当で、十分に理のある見解のように私は思う。

 忘れている人が意外に多いのかも知れないが、高校野球は教育活動の一環(*2)である。教室でやる授業と、本質は変わらない。テレビで中継される全国大会の模様は、授業参観をテレビで見せているようなものだ。プロ野球のような見世物とは、完全に異質なものである。そこで、「見る側」「させる側」の論理を主に据えて語ることに、どうにも私は違和感を禁じ得ない。教育の場である野球試合で、「生徒(選手)の身体保護」に優る理屈があるものだろうか。

 高温多湿の試合環境や連戦の弊害、特に投手の連投・多投による悪影響は、前々から言われていたことである。タイブレーク制よりも、投手の投球制限を設けるべきだという意見は、その通りだと思うし、真剣に考えるべきだと思う。「限界までやりたい」「精根尽き果てるまで没頭したい」と思うのはアスリートの性としては理解できるし、選手のそういう気持ちを理解しないわけではないが、本当に「限界」に到達し「精根尽き果て」た状態の悪影響を考えれば、そうならないような試合管理、ルール設定をするのが、大人の責任だろう。

 生徒の身体保護よりも「見世物としてのおもしろさ」を追求したいかのような意見には、私は同意できない。ビートたけしが「児童虐待だ」と言うのも、無理はない。

*1 友人のブルガリア人の話だが、彼は野球のルールを一切知らないのだという。ヨーロッパではそれが普通なのだとか。

*2 とは言え、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の元をたどると、読売新聞が組織したプロ野球に対抗するスポーツコンテンツを求めた朝日新聞が高校野球に着目したのが始まりであり、そこで要請されたのものが「見世物ととしての野球」「紙面で展開するストーリーとしての野球」であったことは否定できない。だが、全国の高校生が「部活」(野球部)として参加する以上、教育的側面により重きが置かれるべきだと私は思う。と言うよりも、教育が「主」、商売が「従」でなければならない。


ビートたけし、高校球児の投げ過ぎは「虐待」 甲子園のタイブレーク制検討で発言
 ビートたけしが19日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」で、高校球児が甲子園で投げすぎなどにより故障するケースが出ていることについて、「虐待だ」と発言した。
 番組は一週間の出来事を振り返る「ニュースワードランキング」で、甲子園のタイブレーク制導入について紹介。タイブレークは、延長戦で得点を入れやすくするため、塁上に走者を置いて攻撃を開始する制度で、日本高校野球連盟が選手の健康を考慮し、来夏からの導入を検討している
 たけしは、試合日程によっては投手が投げ過ぎとなる今の状況について「だいたいおかしい。夏の大会で、予選から投げるんだよ、エースが。あれだけ真夏で、虐待だよ。外国やアメリカに行ったら大変なことになっちゃうよ」と批判した。
 さらに「1回投げたら3日おきの60球とかでやらなきゃ」と提案。「だって松坂が肘で怪我したでしょ。みんな怪我して、マー君と投げあった日ハムのハンカチ王子も故障してる」と述べ、高校時代の投げ過ぎは、選手生活に影響を与えるとの考えを示した。
 甲子園のタイブレーク制導入については、ダルビッシュも15日にツイッターで発言している。やはり現状には問題があると感じているようで、「学年別で1日に可能な投球回数を決めた方がいい」とし、「1年5回、2年6回、3年7回って感じで。ベンチ入り可能な選手も18人から増やせばいい」と提案していた。(トピックニュース 2014年07月20日13時33分




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