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zoom RSS 御巣鷹山事故から29年・・・

<<   作成日時 : 2014/08/12 23:00   >>

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画像 羽田発大阪行きのJAL123便B747-100SR(JA8119)が御巣鷹の尾根に激突した「日航ジャンボ機墜落事故」から、29年になる。きょうのテレビ・新聞は、追悼慰霊式やら慰霊登山やら、おきまりの「カレンダー記事」のオンパレードだった。それがまったく価値がないとまでは言わないけれども、伝えるべきコト、掘り下げるべきコト、はもっと他にあるんじゃないのか、という気がしてならない。

 事故原因は、その7年前に起きた「しりもち事故」の際の、圧力隔壁の修理ミスによる金属疲労の進行、ということになっている。事故から2年後に公表された運輸省航空事故調査委員会の報告書は、与圧に耐えられなくなった圧力隔壁が損傷して機内の空気が一気に垂直尾翼に流れ込み(急減圧)、尾翼を吹き飛ばした、という筋書きだった。しかし、前にも書いたことがあるが、事故原因に関して、事故調査委員会が結論づけた筋書きに納得できていない人が、今も大勢いる。ミサイルで撃墜されただの、何らかの飛行物体と衝突しただの、そういう陰謀説は荒唐無稽であるにせよ。

 きょう、フジテレビで放送されていた特別番組「8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い”ボイスレコーダーの“新たな声”」を見たのだが、事故原因にかかわる部分は、事故調査委員会の筋書きを完全になぞるカタチになっていて、正直言ってがっかりした。同番組は、独自入手したというコクピットボイスレコーダー(CVR)の音声をアメリカの音声解析機関に持ち込み、事故発生時の「ドーン」という衝撃音(金属疲労で圧力隔壁が損傷したとされる音)が、連続した3つの音からなることを明らかにする。そこまではよいのだが、3つのうちの一つ目の衝撃音は「圧力隔壁の破壊」、2つ目は「垂直尾翼の破壊」、3つ目は「補助エンジンを含む機体尾部の脱落」と結論づけていたのには、なんだよ!という気がした。

 この3つの連続した衝撃音は、これまで「一つの音」ととらえられていたほど、短い間(1秒以内)に発生している。これほどの短時間に、あの頑丈な垂直尾翼(垂直尾翼は飛行機の構造部材でも最も強度が高い)の6割を吹き飛ばしてしまうとは、どれほどのチカラがかかったのか。さらに、垂直尾翼のみならず機体尾部までも吹き飛ばすエネルギーは、どこから来たのか。「与圧された客室から一気に空気が抜け、その空気圧によって機体後部が破壊された」というのが事故調査委員会の筋書きであるのだが、これほどの破壊エネルギーを発生させるほどの空気の漏れ(急減圧)があったのだとしたら、客室内の圧力は急激に下がり、秒速10メートルの風が吹き抜け、空気の膨張によって温度はマイナス40度にまで下がっていなければならない。物理学の公式を使い、普通に計算すれば、そういうことになるのだそうだ。だが、生存者4名は、いずれもこうした現象を否定している。迷走する機内で、多くの人が身近な紙に遺書を書き付けたが、外気に等しい気圧にまで気圧が下がったのなら、人は数分で意識を失ってなければおかしい。何よりも、急減圧への対応をたたき込まれているパイロットが、まったく反応していない。急減圧があったのかなかったのか、あったとしても、それが尾翼を吹き飛ばすほどの破壊エネルギーを伴うものであったのかどうか。この点は、何一つ解明されておらず、遺族や専門家の多くが、いまだに原因について納得できていない、重大なポイントである。

 123便の事故原因を独自に調査した元JAL機長の藤田日出男氏(故人)は、著書にこう記している。「いささか穿った見方をするなら、事故調は日米両国の誰1人として起訴される者が出ないように、こうしたわけの解らない報告書を作ったのかも知れない」(「隠された証言―JAL123便墜落事故」2003年)。

 遺族を中心に、事故原因の再調査を求める声は、今もある。が、国がそれに応える気配はない。520人が死亡した、史上空前の大惨事の真相は未だに闇の中であることを、改めて記しておきたい。

■日航123便消息不明のニュース速報(1985年8月12日)





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日航ジャンボ機墜落事故から30年
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