旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 池上彰コラムについて・・・再び

<<   作成日時 : 2014/09/07 23:00   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 先週の池上彰コラム本文に対する違和感について、再び。

 整理して考えると、池上氏が言う「朝日新聞は謝罪せよ」の意味するところが、「吉田証言の誤報を取り消すために長年を要したことを謝罪します」なのか「慰安婦報道を通して国内外に大きな影響を与えたことを謝罪します」なのかがわかりづらかった、ということになるだろう。一連の従軍慰安婦報道において、吉田証言はどんな文脈に置かれるべきなのか。朝日が誤報を取り消したことで、変わることは何か、変わらないことは何か。そこをはっきりと書かず、「謝罪すべき」のフレーズだけが立っていたものだから、とにかく謝れ、と言う学校の先生の説教のような、ジャーナリストには不似合いな雰囲気を本文全体から私は感じたのだった。

 池上さんの真意は前者だろうと、私は思う。けれども、慰安婦報道に対する朝日新聞バッシングと、「河野談話の根拠が失われた」などと言ってる人たちは、後者と解釈する余地のある文章だった。実際、今回の池上氏と朝日新聞とのやりとりを大きな扱いで伝えているのが、「従軍慰安婦はでっち上げた」と言いたい側に荷担する保守系メディアであることからも、池上さんの文章を歓迎しているのはどういう人たちかがわかる。繰り返しになるが、そういう人たちを喜ばせることが、本意であったのか。そうではないのなら、そういう人たちに利用されない、carefulな筆の運びがわけなくできただろうに。

 「朝日の記事が間違っていたからといって、「慰安婦」と呼ばれた女性たちがいたことは事実です。これを今後も報道することは大事なことです」と書いていることからも、従軍慰安婦の存在そのものが虚構であるとは、池上氏は考えていない。にもかかわらず、氏のコラムは従軍慰安婦を否定したい側、慰安婦というコトバすら使わせたくない側に、格好の燃料を投じた結果になったのではないだろうか。

 「地獄への道は善意によって舗装されている」(The road to hell is paved with good intentions.)という古いことわざを思い出した。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
池上彰コラムについて・・・再び 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる