旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 世界初の実用日本語ワードプロセッサ〜東芝未来科学館にて

<<   作成日時 : 2014/09/23 23:00   >>

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画像 子どもを連れて、川崎駅前にある東芝科学未来館に行ってきた。東芝のテクノロジーを紹介する広報博物館で、なかなか楽しめる上に、入場無料なのがとてもありがたい。

 で、ふと足が止まったのが、東芝の歴史を紹介する展示コーナーにあった世界初の日本語ワードプロセッサ、JW-10。1978年発売で、当時の価格で630万円もした。以前に訪ねたことのある東芝科学館(川崎市幸区小向東芝町の東芝研究開発センター内に併設/未来科学館への移転のため2013年9月末に閉館)でも見たことがあるのだが、この製品を目にするたびに、仮名漢字変換と文節解析という前人未到の難問に挑んだ技術者の先見性にひれ伏すような気分になる。

画像 当時は、日本語をコンピュータ処理するなんて絶対に不可能と言われた時代であったから。タイプライターで効率的に事務処理をする欧米に対抗するためには、日本語もローマ字表記を標準にすべきとか、漢字をやめて平仮名と「分かち書き」にすればよいとか、大真面目に主張する学者がいたような時代である(その代表の一人が、私も尊敬する梅棹忠夫氏だった)。ワードプロセッサの開発によって、漢字仮名交じりの文章を欧米と同様のコンピューター・キーボード(QWERTYキーボード)で「入力する」という技術確立がなければ、いまに至るIT革命はなかっただろう。と言うか、世界でIT革命が進み、仕事から生活のあらゆり局面にまでコンピューターが入り込んで行く趨勢に追いつこうと、英語を事実上の公用語として扱うか、ローマ字日本語を導入するしかなかっただろうな、と思う。

 ただ、漢字処理が簡単になったために難漢字が溢れかえり、読みづらいみにくい文章が世の中に増えてしまったな、とは思う。昔のワープロは内蔵ROMの容量制限のため漢字使用がJIS第一水準(常用漢字にほぼ相当)に制限されていて、第二水準漢字を読み出すにはちょっとした操作が必要だったり、別売りの拡張漢字ROMを買う必要があったりした。あの頃の方が、漢字を野放図に使わせないという点ではよかったな、と思う。「読みやすさ」「表記の統一」「標準化」という観点からは、日常生活やビジネス文書に用いる漢字は2000字程度の「常用漢字」の範囲にとどめようという考え方は正しいと、私は思っている。

画像 話がずれた。日本語ワープロの発明というのは、日本のIT史上、それほど重要であったという話である。同時期、シャープほか数社がワープロの開発を行っていたが、「漢字かな変換」「文節解析」「学習機能」という、今に至る日本語入力の必須要件を備えていたのは、東芝だけだった。コンピューター・キーボードで日本語入力が可能だということを示した功績は、非常に大きい。このマイルストーンの意義は、多くの人の心に刻まれるべきものである。





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