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zoom RSS メディアが政権を批判できない国

<<   作成日時 : 2014/11/28 23:00   >>

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画像 毎度お得意の、架空対談である。場所は官邸記者クラブ。新聞とテレビの政治部記者が話している。

「自民党からウチに、こういう文書が来たんだよ。キワドイよねぇ。取りようによっちゃ、表現の自由への介入だよ」

「取りようもなにも、該当インタビューまで『公平にやれ』なんて、立派な介入じゃん。安倍官邸もここまでやるほど墜ちぶれたんだ。TBSの件が、相当効いてるな。いいネタじゃない。放送しちゃえば?」

「できるわけないだろう。これをオレたちが公にしたら、なんだかんだと言われるに決まってる。だから、こうやって見せてるんだ。キミんとこで記事にしてよ」

「うーん、キャップがなんと言うかなぁ。やりづらいかもなぁ。ネットメディアにリークしたら? ネットの後追いなら、ウチも堂々とやれるからさ。そうしなよ」


 ネットメディアがおととい「スクープ」として報じ、けさの一部新聞(朝日・毎日など)が報じている、自民党が在京各局に宛てた「公正の確保についてのお願い」文書(萩生田ペーパー)。報道のいきさつは、だいたいこんなところだろうと思う。新聞やテレビの記者がつかんだきわどいネタを、自社の第一報としては出さずに週刊誌やネットにリークし、後追いとして報道する。「権力監視」が聞いて呆れるダメダメの慣行だが、政治報道の世界ではよくあることである。

 それににしても、これほどあからさまな報道介入は、聞いたことが無い。弱小政党や泡沫扱いされるような候補が「公平に扱ってくれ」というならまだわかるが、黙っていても日々大量に露出する政権与党が「公平公正に扱うように」とわざわざ言うことは、「オレたちに不利な内容を報道するな」と言っているに等しい。そんなことがわからぬ人たちではあるまい。まして、ゲスト出演者だの街頭インタビューの内容にまで口を出すとは、良いことと悪いことの分別が、いよいよ付かなくなってきたようだ。テレビの報道内容に安倍晋三はが腹にすえかねているとは聞く話だが、自分に批判的な街頭インタビューを放送されたからと言って、それでキレるほうがバカなのだ。

 問題なのは、この萩生田ペーパーが20日に出されて以来1週間も放置し、受け取ったテレビ局側が何らアクションを起こしていないことだ。言論機関、権力の監視機関として正常な感覚を持っていれば、当然この文書を問題視し、自民党のメディアに対する感覚を問うべきところだろうが、そういう、ごく普通の感覚が働かない。勇気が無い。「ジャーナリズムの危機」「言論の自由の危機」なんてことがずっと前から(少なくとも、私が知ってる1990年代から)言われているが、ジャーナリズムをダメにしているのは当のメディア企業そのものだろうと、こういうときに、ひしひしと思う。

 この文書の発覚を受けて、当のテレビ局は「もともと公平公正にやっている」「文書に報道内容が影響されたりはしない」と言うだろう。けれども、現場が萎縮することは間違いない。テレビの報道は、議論を呼びそうなゲスト、インタビューの使用は避けられ、当たり障りの無い、政権ヨイショ的な内容に終始して行くであろうことが、目に見えている。

 メディアが政権批判をできない国。中国や北朝鮮のことを笑っている場合じゃ無い。






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