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zoom RSS キハ183系ついに引退〜JR北海道

<<   作成日時 : 2015/01/16 23:00   >>

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画像 北海道関連の鉄道ネタをもう一つ。JR北海道が保有する特急用気動車キハ183系の引退が、ついに決まった。15日の記者会見で発表された。引退するのは、合計90両ある183系のうち、エンジン換装を行っていない68両で、2020年まで5年間をかけて、キハ261系に置き換えて行くのだという。

 やっと引退か・・・! というのが、正直な感想。最も古い車両で1982年の製造(キハ183系の調達開始は1979年だが、1979〜81年製造の車両は廃車済み)だから、今年で車齢33年。特急「オホーツク」「サロベツ」などで今も現役活躍中だ。キハ183系の先代だったキハ82系が、1961年調達開始で1986年に全車両定期運用から引退(北海道内)と比較すれば、格段に長い活躍期間だ。もっとも、キハ183系はJRに移行後、塗色の変更や座席の交換、内装のグレードアップなど、数度にわたる近代化改修を行っているので、登場時のままの状態で走り続けてボロボロになったキハ82系とは、その点は異なる。が、それにしても・・・走行距離の長い特急型車両を、氷雪の舞う過酷な環境で、30数年も走らせ続けなければならなかったという現実は、JR北海道の経営環境がいかに厳しいものであるか、の裏返しである。もっともっと前に引退・更新されて、当然だった。実際、同時期に導入された781系電車は2007年に全車引退した。新車に置き換えようにも、予算は限られる。利用率の高い電車特急(「ホワイトアロー」「すずらん」)の更新(781系→789系1000番代)を優先せざるを得ない。利用率の低い「オホーツク」「サロベツ」用のキハ183系の更新は後回し(キハ183系は「北斗」運用もあるが、エンジン換装型が充てられている)、となっていたのだろう。だましだまし使い倒してきたクルマが、ついに限界に来た。要は、カネがないから新車を買えない、そういうことだったのだ。

 しかしながら、キハ183系→261系への更新は一気に進むものではなく、車齢30年以上の初期型183系約30両の退役を優先させて進めるらしい。ただし、後継となる261系の導入とはタイムラグが生じてしまうため、「オホーツク」「サロベツ」は車両不足のため減便となる可能性があるのだという。元々、利用率の高くない列車だ。新車を一気に揃えるカネがないが、旧型車をいつまでも走らせていると危ないから、列車自体を間引く。利用者には我慢してもらう。そういうことのようだ。

 もう一方で、気になるのは、現在「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」で運用されている振り子式気動車、キハ281/283系の動向である。この2系列は、1994〜1997年の導入なので、車齢27年程度を退役の目安と考えると、2021〜2024年ごろ、今から6〜9年後には更新の時期がやってくる。キハ285系の開発が中止されたため、281/283系の後継となる車両はいまのところキハ261系しかない。ところが、制御式振り子装置を持つ281/283系に対し、空気バネによる車体傾斜装置しか持たない261系は曲線通過速度が遅く、281/283系を261系で置き換えた場合には、到達時分の伸長、要はスピードダウンになってしまう。新幹線が札幌まで伸びるのはどんなに早くても2030年。キハ183系のように、30年を超えてもだましだましなんとか走らせ、新幹線にバトンタッチさせよう、という考えなのかも知れない。それでも、新幹線で代替可能な札幌〜函館(スーパー北斗)はよいが、札幌〜釧路(スーパーおおぞら)は、在来線のディーゼル特急を走らせる以外に輸送手段がない。帯広〜釧路は急曲線の連続で線形が非常に厳しく、ここに振り子式ではない車両が入るとなれば、大幅なスピードダウン(札幌〜釧路で30分以上)は避けられないだろう。札幌〜釧路のスピードアップは道東地域の悲願で、それを背負って開発されたのがキハ283系だったはずだ。その思いを無にしてしまうのだろうか。あるいは、2020年ごろには高速道路が釧路まで延びているだろうから、鉄道輸送の役割は小さくなると考えているのか。人口減少で、運ぶ乗客そのものが今より格段に減っているからスピードなど重要じゃない、と考えているのか。JR北海道の経営陣は、10〜15年後の鉄道未来図を、どう思い描いているのだろうか。

 いよいよ来年3月に迫る新幹線の開業(新青森〜新函館北斗)は、明るいニュースであることに間違いない。けれどもその一方で、道内の在来線は今以上に厳しい状況になって行くのではないだろうか。そういう予感が、頭から離れない。

JR北海道:出火・発煙続発の特急車、ついに引退へ
毎日新聞 2015年01月16日 19時02分(最終更新 01月16日 21時39分)


 エンジン付近から出火・発煙する事故が相次いだ特急北斗(札幌−函館)などのディーゼル車両について、JR北海道の島田修社長は15日の定例記者会見で、2014年度から5年間で順次、引退させて新しい車両に更新する方針を明らかにした。JRが保有する最新型の車両に取り換える。【久野華代】
 更新するのは183系と呼ばれる車両で、JR北は現在90両を保有。北斗のほか、「サロベツ」(札幌−稚内)や「オホーツク」(札幌−網走)として運行している。
 JR北によると、2012年9月〜13年7月にエンジンの設計ミスから出火・発煙事故を3件起こし約1年間、運行を停止。昨年8月の運行再開にあたって90両のうち22両でエンジンなどの重要機器を新品に交換しており、それを除く68両で、既に実用化されている車種のうち最新型の261系に取り換える。
 同型で最も古い車両は、旧国鉄時代の1982年に導入された。昨年12月に約1カ月間、自動列車停止装置(ATS)が作動しても非常ブレーキが利かない状態で走行していたことが発覚したのも同型車両。JR北は非常ブレーキシステムの古さが、整備担当社員のミスを招いて問題が起きた可能性もあるとしていた。島田社長は記者会見で「ご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。
 特急車両の更新計画は、一連の不祥事を受けて国土交通省から策定を求められている「安全投資と修繕に関する5カ年計画」に盛り込む予定で、14年度末にまとめる。島田社長は「車両メーカーとの調整もあり5年間で全て取り換えるのは難しいが、第三者委員会の意見を聞きながら進めたい」と述べた。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
北海道キハ183系の引退についてですが、私は断固として反対です。国鉄から走っている貴重な気動車であるうえ、特急北斗ではハイデッカーのグリーン車を連結して多くの乗客・鉄道ファンを楽しませています。(自分は乗ったことがありませんが・・・)
こんな素晴らしい車両が廃止されてしまうことに、私は全く理解できません。新しい車両では、ハイデッカーグリーン車は連結しないでしょう。それが原因で観光客が減少する可能性も少なくありません。
よって私はキハ183系の廃止に反対です。
j-ma
2015/01/18 20:13
JR北は大赤字だが老朽化したまま走らせるのはおかしいと思うし偏見だとは思うがキハ183系が無くなってほしくないと感情を持つのは国鉄マニアぐらいな気がします

たしかに良い気動車だったけど正直一昨年にオホーツクに乗ったけどリニューアルはしているけど車体の錆が目立ち相当ガタがきていた思います

スーパー北斗の車両も20年を超えているうえ約300kmに及ぶ走行距離を積み重ねているため疲れが出始めていると思います
北海道の電車や気動車自体が走行環境が過酷なため短命なので持って登場から30年ぐらいが限界でしょう


ありがとう
2015/05/03 10:31

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