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zoom RSS 命の重さ・・・戦艦大和と重巡インディアナポリス

<<   作成日時 : 2015/04/07 20:00   >>

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画像 きょうは戦艦大和の沈没から70年の日だ。

 沖縄に来襲した米軍艦隊を迎え撃つために出撃したものの、途中で米軍機の猛攻撃を受けて撃沈され、大和だけで約2700人、随伴艦を含めると約3700人が戦死した出来事から、丸70年になる。日本近海の制空・制海権はほぼ米軍の手中にあり、中途で米軍機の攻撃を受けて沈没することが確実視される中での出撃だった。犠牲者の数からも、生還の見込みの無さという点からも、世界最大最強の戦艦がさしたる活躍もできずに沈んだという事実からも、大和作戦は日本海軍の最大の悲劇の一つとして捉えられている。


 一方アメリカにも、合衆国海軍最大の悲劇と言われるものがある。重巡洋艦インディアナポリス(USS Indianapolis CA-35)の撃沈である。大戦最末期の1945年7月30日、グアムからフィリピンに向けて単艦航行中だった同艦は、付近をパトロール中だった日本軍潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没した。約1200人の乗員のうち、沈没時に艦に取り残されたのが300人、残る900人は海に投げ出されたり飛び込んだりして海上を漂流し、救助を待った。ところが、同艦の行動予定が米軍内で共有されていなかったため艦隊司令部が沈没に気づくのが遅れ、乗員は5日間も海上を漂流したのだった。その半数以上が、途中で体力が尽きたりサメに食われたりして命を落とし、救助されたのはわずか316人だった。艦とともに沈んだ乗員を含め、約900人が命を落とした。

 このことが、戦後アメリカで大問題となった。護衛を伴わない単艦行動や救助活動の遅れにより死なずに済んだはずの兵士が死んだと考えられたからだ。助かった艦長は軍法会議にかけられて有罪裁定を受け、後に自殺した。戦闘で兵士が死ぬのはやむを得ないが、軍は犠牲を回避するための努力をしたのか、兵士の死は無駄死にではなかったのか、そのことへの責任が厳しく問われたのだ。

 ひるがえって見て、日本である。日本で戦後、成功見込みゼロの戦艦大和の出撃について、責任を問う声があったとは聞かない。大和作戦での死者は、インディアナポリスの4倍を超える。それどころか、航空特攻をはじめ、軍が行った無謀な作戦の数々、さらに、軍全体では餓死・病死、水没死が戦死者より圧倒的に多かったという事実に対し、責任を問う声があったとは一切聞かない。

 兵は死ぬのが当然の消耗品と考える国と、兵の無駄死にはあってはならないと考える国。戦争の非人道性は言うまでもないが、自国兵士一人一人の命の重さ、扱いをめぐる日米両国の、と言うより日米両国民のあまりの意識のギャップに、クラクラとする気がする。

画像 けさの新聞各紙は、歴史教科書に政府見解を記載することを求める検定意見が付いたことが、トップに並んでいた。学校の授業は、「学問」を学ぶ場から「政府見解」を教え込まれる場へと変質するわけだ。このニュースが、戦艦大和撃沈70年の日と重なったこが、偶然のようには思えない。私たちは歴史から学んでいるか。過去から教訓を得ようとする理性、知性と謙虚さを持っているか。そう問いかけられているような気がする。

【Ocean Radio@2015】

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