旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 食品廃棄・・・人倫に反したことをすればするほど儲かる、というハナシ

<<   作成日時 : 2016/01/22 21:49   >>

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 岐阜県の産廃処理業者ダイコーが起こした廃棄食材横流し事件について。廃棄物を食品に転用して流通させるなんて言語道断だし、それについてはいかなる弁解の余地もないだろう。

 だが、それにしても・・・である。出てくる、出てくる。最初に出てきたカレーチェーンにとどまらず、大手スーパーやコンビニの自社ブランド品、食品メーカーの製品まで、「規格外」「賞味期限切れ」などの理由で。その数、108品目。量は不明だが、十数トンはあっただろう。これだけの食品が廃棄、つまり捨てられるべく処理業者に搬入されていたという事実に、言葉がない。しかも、そのほとんどすべてが「食べても健康上まったく問題が無い」ものだったものと思われる。これだけの食糧で、どれだけの人が餓えをしのぐことができるのか。

 話はこれにとどまらない。日本で一年間に廃棄物として処理される食品は、257万トンだそうだ。日本の年間の食料摂取量が6605万トンらしいので、国民1人あたり年間約0.5トン。つまり、257万トンという量は、単純計算で国民514万人が1年間に食べる量に匹敵するのである。この人数は、ノルウェーやフィンランド、デンマーク、シンガポールの人口に、ほぼ相当する。つまり私たちは、先進国の小国の国民が1年間に口にする量の食糧を、ほぼそのまま棄てているのだ。こんなムダをやっている国が世界じゅう見渡してほかにあるだろうか。

 さらに言えば、257万トンというのは産業廃棄物として処理されている量に過ぎず、飲食店や家庭で生ゴミとして捨てられる可食品を合わせれば、もっとすごい量になることは間違いない。

 「食べ物を捨てては絶対にいけない」と親から教えられた身としては、あのような食品の大量廃棄という事実そのものが、人倫に反する許しがたい行為と思えてならない。

 異物混入の「疑い」、発覚した場合の「企業ダメージ」、品切れを防ぐための過剰在庫、商品価値の維持、企業側にも言い分はあるだろう。それが間違っているとまでは言わない。経済性を追求し、利益を最大化すべき経営の論理からすれば、至極真っ当かも知れない。

 今回の食品廃棄横流し問題と、長野県のスキーバス事故が重なったのは、偶然である。だが、この両者には「利便性と安さの実現」「企業利益の最大化」という経済の論理を追求した結果が、著しく人倫に反した結末(人命の犠牲・食品の大量廃棄)を招いたという点で、見事な相似形を成しているように思えてならない。そのことは、ここに指摘しておきたい。

 少し前だが、思想家の内田樹さんが、「企業は人倫に反したことをやればやるほど儲かる。その最たるものが麻薬と戦争だ」と語っていたのを読んだことがある。その通りのことが起きているな、と思う。
【Ocean Radio@2016】








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
食べ物を粗末にするのは良い事ではない。
「消費期限直前の廃棄品」と、銘打って食用に販売する訳にはいかないのでしょうかね。
元のブランド(例えばココイチ)の保障は外れることをキチンと明示するルールを設ければ、運用可能だと思います
皮算用
2016/01/22 22:02
コメントありがとうございます。

私も同じことを考えることがありますけれども、企業の価値観とは相容れないでしょうね。賞味期限の長短で同じ商品で複数の価格が存在することになってしまいますから。すると消費者は、アシが短くても安い商品を買う。アシの長い商品は売れなくなって、製造後長い間倉庫や店の棚に置かれ、賞味期限が残り少なくなるのを待つようになる。収益は下がるし、場所は取るし、メーカーにも店にも、何一つメリットはありません。
海ラジ
2016/01/22 23:40

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