旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 「住宅偽装」の疑い濃厚な札幌・宮の森コンドミニアム建設

<<   作成日時 : 2016/01/13 23:00   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 3 / コメント 2

 前にも書いた、札幌・宮の森4条12丁目で中国系の企業が建てている建設中のコンドミニアムのハナシ。

 札幌からの情報だが、やはり建物は「一般住宅」として申請され、建築許可が下りているのだそうだ。しかし、これも前回書いたことだが、旅行者を滞在させることを前提とした施設は、外見がどうあろうとも、日本の法律(旅館業法)では「住宅」ではなく「宿泊施設」である。そして、宮の森4条12丁目は都市計画法上、宿泊施設の立地が禁止されている。

 建築主である海潤社(中国)の英語版HPには「Hai Run brings a concept of “Feel the Four Seasons in HOKKAIDO” and expecting tourists to have a “Long Stay Life” here」とある。要は、「旅行者にロングステイライフを満喫してもらう」と。これのどこか、「住宅」なのか。

 おそらく札幌市建築指導部は、「一般住宅として申請が上がれば、物理的に住宅の要件を満たしている限り許可せざるを得ない」「住完成した建物が本当に住宅として使われるかどうかまで関知できない」という言い分なのだろう。「旅館業法はワタシらの所管じゃないので」と渋面で語る様子が目に浮かぶ。

 しかし今回のケースは、一般的な事例とは事情が異なる。届出を出したのは地元の工務店だろうが、施主は中国企業だ。世界の富裕層を相手に土地売買や別荘開発をやっている企業が、普通の分譲や賃貸事業を手がけることは、考えにくい。まして施主はホームページで、「旅行者向けにロングステイライフを提供する」とまで言っているのだ。宿泊営業を行う意図は明白だろう。「実際に宿泊営業行為が行われているのを現認してからでなければ是正措置を取れない」と言うのであれば、都市計画法の用途地域指定(土地使用の制限)はなんのためにあるのか、ということになる。計画上は一般住宅にしておいて認可を取り、完成後は事務所や店舗や飲食店や工場として使用する・・・なんてことがまかり通ってしまえば、都市計画法の趣旨が意味をなさなくなる。

 申請に当たっては、施工者と役所の担当官が面談するのだから、「本当は宿泊施設として使うんじゃないのですか?」「この場所で宿泊営業はできませんよ」と言った上で、「旅館業に該当する行為は行わない」と一筆を取るくらいのことはすべきではなかったか。施設は、完成して使用されるようになってからでは遅いのだ。市民の住環境を守るのが行政だ。建築基準法上の瑕疵の有無だけを見ているのでは、仕事をしたことにならないだろう。

 当該物件は、住宅を偽装した宿泊施設である。そして、札幌市建築指導部はそれを見逃して建築許可を出した疑いが強い。あってはならないことである。

【Ocean Radio@2016】



「爆買い」中国人に売る方法 ―これが正しいインバウンド消費攻略
日本経済新聞出版社
徐 向東

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 「爆買い」中国人に売る方法 ―これが正しいインバウンド消費攻略 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

中国バブル崩壊 (日経プレミアシリーズ)
日本経済新聞出版社

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 中国バブル崩壊 (日経プレミアシリーズ) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ン万円からはじめる アジア投資 -どの国で何に投資するのがよいか-
アールズ出版
スティーブ 金山

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ン万円からはじめる アジア投資 -どの国で何に投資するのがよいか- の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
驚いた
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
海潤社「ホテルではない」〜宮の森コンドミニアム計画
 前から問題点を指摘している、札幌・宮の森でのコンドミニアム「雅殿」について、続報である。「『コンドミニアム』という名称と、開発元企業のホームページの内容からして、同物件は外国人旅行者の一時滞在施設として使われる可能性が高い。そうだとすれば住宅を偽装した宿泊施設であり、各種法令に違反する疑いが強い」と書いたところ、開発元の中国企業、海潤社の担当者を名乗る方から、当ブログのコメント欄にメッセージがあった。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2016/01/31 12:29
海潤社・ホームページを閉鎖〜宮の森コンドミニアム問題
 先日も書いた、札幌・宮の森のコンドミニアム計画の件だが、開発に当たっている中国企業「海潤社」のホームページが、きょう午後6時現在、閉鎖されていることがわかった。開こうとしても「このウェブページにアクセスできません」と出るので、ホームページのデータごと削除してしまったようだ。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2016/02/01 18:53
宮の森コンドミニアムの何が問題なのか
 札幌・宮の森で中国企業が建設中のコンドミニアム(分譲マンション)に関する記事を掲載して以来、多くの反響をいただいている。現地では、企業側が住民の一部に非公式に説明をする機会を持つなど、動きも出ているようだ。新たにこの件に関心を持つ人も多いので、これまでの経緯と論点を簡単にまとめておきたい。 ...続きを見る
旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記
2016/02/11 01:08

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ブログ開設者様

ブログでご指摘を頂きました海潤株式会社の担当者です。

メールアドレスがわからず、記事へのコメントと言う形でご連絡させていただく失礼をご容赦下さい。また、弊社に関係する記事が2件ございましたので、同一コメントを2か所に記載することをお許し下さい。

さて、ブログにてご指摘頂いた点についてご説明させていただきます。
弊社は、北海道において住宅・マンション等を開発して、主として中国の富裕層に販売することを業としております。
弊社が販売する住宅・マンション等は、ご購入いただいたオーナー様が北海道に来られる際に、ホテルではなくリラックスして生活して頂くためのものであり、いわば別荘となります。
弊社が、オーナー様にご購入いただきながら、実際には、オーナー様が利用するのではなく、旅行者等にホテル代わりに利用して頂く施設として開発するものではございません。
海潤株式会社
2016/01/29 16:14
文字数オーバーの為、分割致しました。
以下続きとなっております。

弊社ホームページに記載されていた"LONG STAY LIFE"というのも、オーナー様ご自身の滞在・生活をしていただくための物件であることを説明したものです。
ブログの記事を拝見させていただいて、とりわけ、弊社ホームページで用いていた「コンドミニアム」という表現がその要因ではないかと考えるに至りました。弊社としては、単に分譲マンションの意味で用いていたのですが、「コンドミニアム」には、分譲ホテルの意味もあり、むしろそちらの意味を想起させるものであることを確認しました。

弊社ホームページ上の表現により混乱を招いてしまったことを深くお詫びするとともに、「コンドミニアム」という表現を訂正したいと考えております。

弊社ホームページの説明が混乱を招く内容であったことをご指摘頂いたことに感謝するとともに、今後、このような誤解を招かないように注意を払ってまいります。

以上、ご理解頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。

2016年1月29日
海潤株式会社
2016/01/29 16:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
「住宅偽装」の疑い濃厚な札幌・宮の森コンドミニアム建設 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる