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zoom RSS 機体はあと4か月で見つかる・・・? マレーシア航空機失踪から2年

<<   作成日時 : 2016/03/08 23:00   >>

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画像 乗客乗員227人を乗せクアラルンプールから北京に向かったまま消息を絶ったマレーシア航空MH370便(ボーイング777-200/機体番号 9MMRO)の行方不明事件発生から、きょうで丸2年になる。飛行中の大型旅客機が忽然と姿を消し、手がかりがまったく見つからないなどというのは前代未聞の話で、「航空史上最大のミステリー」という言い方もされている。

 さすがに発生から2年も経つと、日本人乗客がいなかったこともあり、日本のメディアの関心はすっかり冷却してしまった雰囲気があるが、この2年間、手がかりがまったくゼロかというと、そうではない。

画像 まず一つが、去年8月、アフリカ東海岸沖に位置するフランス領レユニオン島で見つかった機体の残骸だ。シリアル番号からMH370便のフラッペロン(主翼に装備されるエルロンとフラップの機能を合わせた補助翼)と確認され、同便の墜落が初めて物理的に明らかになった。捜索を主導するオーストラリア運輸安全局(ATSB)は、海流や風向から残骸の発見された地点は予想される墜落地点として捜索を行っている海域と「矛盾しない」とコメント。捜索海域は間違っていないとして、捜索は続行された。

 さらに先月と今月、アフリカ東岸のモザンビークと、去年8月と同じレユニオン島で、大型機の残骸と見られる物体が相次いで発見された。これらはMH370便のものと確認されたわけではないが、墜落の可能性がある行方不明の大型機は同便しかないため、その可能性が強いと見られている。似通った地域で相次いで残骸が発見された事実は、探し求めているMH370便の機体が、オーストラリア西方2000kmの南インド洋に弧を描くように設定された捜索海域のどこかで、海中深く眠っていることを示している。

画像 2014年3月末から始まったオーストラリア西方沖での捜索は、捜索は、捜索対象の海域を曳航ソナーで探査する方式で行われている。ソナーは海底に向けて音波を出し、反射波を測定することで海底の地形がわかる。そこに飛行機の残骸などの人工物があれば、波形の乱れから探知できるというわけだ。2009年6月に大西洋上に墜落したエールフランス447便の捜索も同じ方式で行われ、1年10か月後の2011年4月にようやく機体の残骸を探知した。今回の捜索海域の広さは、12万平方キロメートル。北海道の面積の1.4倍、インド洋全体の613分の1だ。既に8.5万平方キロメートルの捜索が完了し、残る3万数千平方キロの捜索も7月末までには終える予定だという。ATSBの担当官はメディアの取材に対し、「残りの海域を捜索すれば機体は見つかる。あと4か月の辛抱だ」と楽観的な見通しを語ったそうだ。

画像 ATSBとしては、12万平方キロメートルという捜索海域の設定に、自信があるのだろう。捜索海域は、事故機と人工衛星との最後の通信が記録された位置、機体の速度や効果性能、搭載した燃料でクアラルンプールから飛行可能な地点を割り出し、設定された。MH370便の墜落地点を予測すらために、現状ではこれ以上に確かな情報はないのだという。同時に、7月末までに12万平方キロメートルの捜索を終えるということは、その時点までに機体が見つからなければ捜索そのものが打ち切られることが現実味を帯びて来る。捜索主体のオーストラリアは、予定の海域を捜索しても機体が見つからない場合、捜索範囲をそれ以上広げないことで、マレーシアや中国、アメリカなどの関係国と合意しているのだそうだ。現時点で最も信頼すべき情報に基づく捜索範囲で何も見つからなかった場合、それ以上範囲を広げるのは無駄、ということなのだろう。今回の捜索ミッションは、1億4700万ドル(約160億円)を投じた、史上最大の規模となっている。その大部分が、オーストラリア政府の持ち出しだそうだ。費用には限度があり、インド洋の底をすべて捜索するなんてことはとてもできない。(現在の技術と投下装備で捜索を続けると、インド洋全体をサーチするのに約1200年かかる計算になる) いずれかの時点で区切りを付けなくてはならない以上、設定された12万平方キロの捜索完了は、妥当なタイミングなのだと思う。そうなった場合、MH370便の墜落は、永久に解けない人類史上の謎ということになる。

 状況は依然、楽観できるものではないと、私は思う。衛星との交信位置を基にした予想墜落地点の信憑性については評価できるほどの知識がないが、たとえその海域設定が正しいとしても、はるか海底で粉々に散乱しているであろう機体の残骸を、音波ソナーでとらえることが果たして可能なのだろうか。船舶の航路になっておらず、気象条件が厳しいインド洋南部は、海底探査もほとんども行われていないという。最深部は6000mにも達し、海底地形は2000mもの起伏がある。AF447便の機体が見つかったのは3800〜4000mの海底で、比較的水平な場所だったことが幸運だった。これが、海底の斜面に激突するようなカタチで墜落していれば、発見はより困難だろう。また、たとえ発見できたとしても、深海探査艇を現場に潜行させてブラックボックスを捜索し、発見することは可能なのか。また、4000mを下回る海底で猛烈な水圧にさらされているブラックボックスのデータが無事なのか。不安要素は尽きない。

 航空史上最大のミステリーは、解決に向かうのか、それとも永久に謎のままフタが閉じられるのか。その答えは4か月後にも出ることになる。

【Ocean Radio@2016】






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