旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS 御巣鷹の尾根へ

<<   作成日時 : 2016/05/08 11:35   >>

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画像 御巣鷹の尾根に行って来た。1985年8月12日、520人の犠牲を出した日本航空123便墜落事故の現場である。

 書物で何度も読んだことはあったが、標高1540mの現場の山深さ、地形の急峻さはまさに、「聞きしにまさる」ものだった。ほぼ垂直に感じられるほどの斜面が何百メートルも続き、そこを縫うように登らなくてはならない。墜落地点にも平地と呼べるスペースがほとんどない。今でこそ普通乗用車が走行可能な林道が1キロ手前まで整備され、そこから先も立派な登山道が作られたが、それらが何もなく、地元の人にすら知られていなかった31年前の夏、捜索救助に当たった人たちはどんな思いでこの山に挑んだのだろう。そして、大型旅客機が時速約500キロで斜面に激突し、機体が搭乗者もろともバラバラに四散したこの場所が、どれほど凄惨さを極めただろうと思う。

 あれから31年。墜落翌朝に救助隊が事故現場に到達するまでの過程には、今も謎めいた部分が少なくない。在日米軍がいち早く空から現場を特定し、ヘリから救助隊員をホイスト降下させようとしたそのときに、撤収命令が出されたこと。自衛隊機も空から正確な位置を把握できていたにもかかわらず、地上部隊を誘導できなかったこと。もっと多くの命が助かったはずという声は、発生直後からあった。

 また、「圧力隔壁破壊による急減圧で尾翼が吹き飛ばされた」という事故調の筋書きに疑問を持つ人も多くいる。少なくとも、航空機の構造上最も堅牢な尾翼を吹き飛ばすほどの急減圧が発生したとするなら、機内の生存者の証言とは明らかに矛盾すると述べる専門家は複数いる。駿河湾に落下したとされる尾翼本体の水中捜索は行われなかった。事故から十分な教訓を得ていると言えるだろうか。

 旅客機の墜落は、天文学的確率の低さと言ってよい。中でも、巡航飛行中の墜落は極めて稀だ。だがそれでも、もしもそれが再び日本で起きたとき、その現場は今回のような急峻な地形である可能性はかなり高い。国土の7割が山岳だからだ。捜索救助の備えは十分と言えるのか。現場を求めて右往左往したり、救助能力を有するヘリに直前で撤退を命ずるような愚を繰り返すことがないと断言できるかどうか。

 考えたくもないことかも知れないが。地震津波に比べれば優先度が低いと言われるかも知れないが。航空機事故への備えの大切さは絶えず語られ、絶えず問い直されるべき事柄ではないかと、私は思う。
【Ocean Radio@2016】

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