旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 時速140km/hの最速気動車・・・夢破れ解体

<<   作成日時 : 2017/03/03 23:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像 地元紙の朝刊に載った記事が目に付いた。JR北海道が時速140q/h運転を目指して開発していた特急用新型気動車の試作車(キハ285)が苗穂工場で解体作業中なのだという。

 キハ285は、2006年に基本技術の開発が始まり、2014年に川崎重工で試作車が製造され、JR北海道に納入された。キハ281/283で確立した制御式振り子とキハ261に採用された空気バネ式車体傾斜システムを併用して車体を最大8度傾け、140km/hでの営業運転を目指していた。道路と平面交差する区間は「600mルール」のため最大速度が130km/hが上限となるが、踏切のない区間ならそれ以上の速度が出せる。JR北海道はGPSを使って次の踏切までの距離を計算しながら、可能な限り140km/hでぶっ飛ばす、そんな構想を抱いていた。しかし、2011年のトンネル火災事故に端を発する諸々の不祥事から安全対策を優先するために、試験車両として正式に稼働する直前に車両開発の中止が決定。その後車両は苗穂工場に留置されて使い道を探していたが、利用方法がないということで、解体となったようだ。

 在来線の高速化を断念せざるを得なくなったJR北海道の惨状を象徴する光景のように思う。そしてこれは、柿沼イズム崩壊の象徴でもある。柿沼博彦氏は、同社の元副社長で技術畑のトップだった人物だ(現在は退任)。JR発足後の多くのイノベーションは、彼の推進力なくしては成し得なかった。だが今、同社の経営陣では「柿沼のやったことは、みなダメだった」と見る向きが大勢だという。振り子特急も、高速電車も、DMVも、みな失敗だった、と。その集大成となるはずだったのが、このハイブリッド高速ディーゼル特急車両だったのだ。

 「札幌〜函館には踏切が無い区間がたくさんある。そういう区間は140km/h出せる。そうして札幌〜新函館を2時間にできるだけ近づける。新幹線を有効に機能させるためには札幌〜函館の高速化を絶対やらなくてはならない」。その情熱がいま、鉄屑に消えようとしている。

 「鉄道マンたるもの、スピードアップへの情熱を絶えず持たなくてはならない」。柿沼さんは、そう常々言っていたそうだ。それが間違っていたとは、思いたくない。

【Ocean Radio@2017】

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
時速140km/hの最速気動車・・・夢破れ解体 旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる