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zoom RSS タイタニック号の沈没原因は「石炭庫の火災」という新説

<<   作成日時 : 2017/10/07 23:00  

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 ナショナルジェオグラフィックチャンネル(ナショジオ)で放送してた、タイタニック沈没原因に関するドキュメンタリー「タイタニック号 隠された火災」、おもしろかった。沈没の本当の原因は、船内の燃料庫で発生していた火災の高熱で船体強度が著しく低下したことではないか、という仮説を検証する内容で、火災さえなければたとえ氷山に衝突したとしても1500人もの犠牲者を出すことにはならなかっただろう、と結んでいた。

 番組の検証によると、タイタニックはベルファストの造船所から処女航海に出発する時点で、船内の燃料貯蔵庫(石炭庫)で火災が起きていた。就航直後に撮影された複数の写真から、それがわかるのだという。しかも火災を起こした石炭庫は、氷山と衝突した右舷前方とぴたりと一致する場所にあった。火災の原因は、加熱した石炭が自然発火したことによる「くすぶり火災」と考えられる。ところが、タイタニックを所有するホワイトスターライン社は出港を延期させることなく、そのままタイタニックを出発させた。経営難だったため一刻も早く処女航海を成功させたかったからだ。

 火災を食い止めるには、燃えている石炭をボイラーに投げ込んで燃やしてしまう以外に方法がない。そこで火夫たちはありったけの勢いで石炭をボイラーにくべ、船は23.5ノットという高速に到達し、氷山帯に突き進んだ。この高速の理由は「大西洋横断の新記録樹立のため」と説明されていたが、タイタニックは元々「スピードよりも豪華さ」を売りにした客船であり、高速船として設計された船でもないため、「スピード競争」は事実ではない。実際は、大西洋横断にギリギリの石炭しか積んでおらず、氷山を警戒して減速させると再加速に余分な石炭を消費するため、燃料切れになる恐れがあったからだという。

 火災は燃料庫の外に燃え広がることはなかったが、船体の外板と船内の防水隔壁を1000度もの高温にさらし続け、強度を低下させた。そこに、氷山との衝突。外板を横長に引っかくような衝突で強度が低下していた外板は裂け、海水が流入した。それでも、防水隔壁により丸1日は浮力を保てる設計になっていたが、強度低下のため2時間後には水圧により隔壁が崩壊し、浸水が一気に進んで沈没に至ったのだという。実験によると、1000度の高熱にさらされた隔壁は、強度が4分の1にまで低下したそうだ。

 事故後、生き残ったホワイトスター社のブルース・イズメイ会長は、生存した乗組員に火災のことを証言させないよう、調査委員会に手を回した。火災の事実は乗組員らからの取材で当時の新聞でも報道されたが、当事者の火夫が証人として呼ばれることはなく、沈没との関連性は否定され、イギリスの調査委員会は事故を「速度超過による不可避のもの」と結論づけた。

 この新説は、アメリカ側の調査委員会に残っていた証言記録と、就航直後の写真など、新たに見つかった新証拠を基に提起されたものだという。火災を放置することさえなければ、たとえ氷山にぶつかったとしても船はあそこまで損傷することはなく、1500人以上が命を落とすこともなかっただろう、と述べている。

 隠蔽と責任転嫁はいつの時代も、どこの国でも起きることなのだな、と思うと同時に、事故から100年以上が経過した今でも、沈没の原因究明を続ける人がいて、新事実が見つかるということに、息をのむ思いがした。

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