旅するデジカメ〜札幌発東京定住日記

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zoom RSS シンガポールにて・・・ビール事情から見えるものとは

<<   作成日時 : 2017/11/28 23:00   >>

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画像 シンガポールのビール事情。午後10時半以降スーパーやコンビニでは販売禁止となってしまう。旅人でこのルールを知らず、寝酒ビールを買い損ねるというのは、よくある話らしい。

 南国で寝酒ビールを切らすと、大げさに言えば命に関わるので、初日に滞在日数分こうして買い溜めして、ホテルの冷蔵庫に置いておくのが基本だ。

 このルール、2013年12月8日に起きたインド系住民による暴動(リトルインディア暴動事件)が契機となっているらしい。インド国籍の労働者(33)がバスにひかれて死亡したのをきっかけに、警察車両など25台を横転させ、一部に放火するなど、44年ぶりの大暴動となった。暴動参加者のほとんどが酒に酔ったことから、政府は午後10時半〜翌朝7時まで、公園などの公の場での飲酒および商店での酒類販売を禁止したそうだ。

 夜中の酒類販売が禁止となれば、酒飲みの国民や旅行者が不便な思いをするだけでなく、商店経営者も売上を失うことになる。そんな背策がすんなりと実行できたことも、一党独裁非民主主義国家ゆえの意思決定の速さか、と皮肉の一つも言いたくなる。

 それに加えて、上記の暴動はインド人建設労働者による低賃金と差別的待遇への鬱積する不満が引き起こしたものだ、という指摘があったことは挙げておきたい。建設業に代表される3K労働に従事しようとするシンガポール人はもはやおらず、インド、スリランカ、バングラデシュなどの外国人労働者が担っている。彼らは何年働いても永住権を与えられず、本国から家族を呼び寄せるビザは発給されず、シンガポール人などとの結婚には政府の許可が必要なのだそうだ。シンガポール政府は「雇用主や政府に不満を持つ暴動参加者がいた証拠はない」と発表し、社会構造や経済格差との関連を否定したが、無関係なはずはないと私は思う。事件後すみやかに実行された深夜の酒類販売・公共喫飲の禁止は、暴動の原因を酒のみに転嫁し、外国人労働者の差別的待遇や人権侵害への関心をそらす狙いがあったという見方も、的外れとまでは言えないと思う。

 酒の売り方一つにも、シンガポール社会の抱える「影」の部分が垣間見える。

【Ocean Radio@2017】




▼リトルインディアにて。外国人の建設労働者たちはこうしてトラックの荷台に乗せられて現場に「輸送」されるのが、普通の光景らしい。シートベルトもない荷台に乗せられて接触事故でも起こそうもんなら、荷台の人たちはたちまち吹っ飛ばされて負傷者多数なのだとか。日本の道交法では、「荷物監視のための最小限の人員」を除いて荷台乗車は違反だが、シンガポールは違うらしい。これでも荷台に屋根を付けるのが義務化されただけ、少しはマシになったのだそうだ。
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