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zoom RSS 渡島小島に漂着した北朝鮮船はどうなる?

<<   作成日時 : 2017/12/05 23:00   >>

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 先月28日に渡島小島に漂着した北朝鮮の木造船問題がやっかいな局面に入りつつある。無断上陸、避難小屋の使用までは悪天候下の緊急避難名目で黙認できるとしても、小屋から家電やバイクを持ち去って船に積み込み、灯台の電源に使用するソーラーパネルを取り外して岸壁にブン投げたとなれば、立派な窃盗・器物損壊事件である。日本の施政下でこういう犯罪を放置してよいのか、というハナシに、当然なる。

 報道によれば、船員たちは島から家電製品などを持ち出したことを認める供述を始めているようだ。だとすれば窃盗罪で逮捕ということになりそうだが、そう簡単には行かないだろう。逮捕するにしても、逮捕状を請求・執行するのは海保か警察か、という「縄張り」のことがある。海上で起きた事件は海保が管轄するのが通常だが、被害に遭った小屋は陸上にある。それに、海保は警察のような留置施設を持たず人員も少ないので、身柄を拘束しての強制捜査(逮捕)には警察ほど積極的では無い。かと言って警察も、今回のように先が見えない特殊な事件はできれば扱いたくないのがホンネだろう。

 先が見えないというのは、たとえ逮捕しても検察が起訴相当と判断するのかどうか。被害が軽微などという理由で処分保留・釈放とする可能性もある。起訴して有罪になったとしても、窃盗の初犯で日本人なら普通は執行猶予。執行猶予期間中に出国してしまえば実態として無罪放免とほとんど変わらず(日本にいないのだから「次に犯罪を犯したら即実刑」という抑止力が効かない)、「逮捕した」という事実以外に実態として意味がほとんどなくなる。それでも逮捕するのかどうか。

 さらに、船員を逮捕するにしてもしないにしても、帰国させるならあのボロ木造船に乗って出て行ってもらうしかない。だが船は、燃料切れ、機関故障、舵故障等々、日本海横断どころか係留先の函館港の外にすら自力では出れないだろう。途中まで巡視船で曳航するにしても、自力航行がほぼできないボロ船なのだから、また流されて日本の海岸に漂着してしまうのでは意味が無い。結局、きちんと帰すためには日本の税金で修理した上で燃料・食糧を補給してやる以外に方法が無い。窃盗犯相手にそんな「人道的措置」が、果たしてできるのかどうか。

 船の上しか居場所がない北朝鮮船員を長期間留め置くのは、海保も警察も相当な負担だと思われる。上級庁と真剣に協議しているところだろうが、これが前例にもなるだけに、軽々しい判断はできない。悩ましい局面になって来ている。
【Ocean Radio@2017】




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