A380登場で世界の空はどうなる?

050427-A380_2 エアバス社が開発した、世界最大の旅客機A380が、27日午前10時半(現地時間)、フランス・ツールーズのブラニャック国際空港で初飛行した。着陸は午後2時23分、3時間54分の初飛行は成功に終わり、テストパイロットは「操縦性の良さに驚いた。エアバス機の操縦経験のあるパイロットなら、たちまちA380に慣れるだろう」などと話したという。(エアバス社プレスリリースより)

 エアバス社は、フランス・ドイツ・イギリス・スペインが共同出資した旅客機専門メーカーで、1970年にA300以来徐々にシェアを拡大し、90年代後半からは、世界の航空機市場はアメリカのボーイングとエアバスの2強時代となった。21世紀に入ってからは受注数、引渡し機数でもボーイングを上回り、「われわれはすでに航空界のリーダーとしての地位をボーイングから奪い取った」と、エアバスの鼻息は荒い。その成功の象徴が、総2階構造の巨人機A380だ。

050427-A380_1 最大で853席(標準3クラスの場合は555席)という搭載力は、発着枠が限られ、高密度輸送をしなくてはならない日本の航空事情にもぴったりと思われるが、日本航空も全日空もA380を発注していない。一説には、B747(ジャンボ機)を含むボーイングの旅客機を多く導入している両社は、ボーイングに気兼ねしてエアバスの大型機は導入できないのでは、という見方がある。逆に両社は、ボーイングがA380に対抗して開発を決断した中型機B787(下写真=完成予想図)を、揃って発注した。B787の開発には、三菱、川崎、富士の3重工がそろって参画していて、政府が補助金まで出している。日本は旅客機の購入でも、アメリカびいきということだ。

050427-B787_ANA 「世界最大の旅客機」の座をB747からA380に奪われたボーイングは、よほど悔しいのか、「21世紀の主役は経済効率に優れた中型機」と予測している。対するエアバスは、「長距離輸送は大型機で大量の人員を一時に運んだ方が効率的」と考えており、この点でもアメリカとヨーロッパのメーカーの考え方は随分ちがう。

 結果が見えてくるのは向こう10年くらい先だと思うが、中大型旅客機の世界市場は、エアバスの予測が当たるのか、それともボーイングか、目が離せない。そして、ヨーロッパが威信をかけたA380はどれくらい売れるのか。日航や全日空は果たしてA380を導入するのか?

 A380は当面4機で飛行試験と形式証明取得を行い、来年夏ごろのシンガポール航空での就航を目指すという、厳しいスケジュールが控えている。

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