丘珠から乗ったDHC-8が引き返した



 函館で仕事があり、7時45分丘珠空港発の函館行きDASH-8(JA802K)に乗った。定刻通り離陸。天候は快晴で窓側席から眺望はバッチリだ。手稲山、中山峠を越え、眼下に洞爺湖が見えてきた。ちょうど大滝村上空付近で、突然機体が右側に不自然な旋回を始めた。「おや?」と思ったら、機長アナウンス。「操縦席の計器に不具合が発生しましたので丘珠空港に引き返します」と。

 やれやれ。何度も飛行機に乗っているが、こんなことは初めてだ。

 あきらめてJRで函館に行くべく、札幌駅に向かうため、空港前からタクシーに乗った。午前中の約束はどうしたって間に合わないので、相手に電話をかけて丁重に謝った。「故障で飛行機が引き返し、欠航になった」と正直に言うほかない。

 それを聞いていタクシーの運転手が言う。
「DCH-8になってから、よく故障で引き返すようになったんだよねぇ」
>「え、それって本当?」と私。
「本当さ。こないだ乗せたお客さんも、故障で引き返して来たと言ってたよ。YSの頃はこんなこと絶対になかったんだから」

 だとしたら、見過ごせない話だ。DHC-8には欠陥がある、あるいは、故障寸前の部品を見逃して搭載している、それとも、整備員のレベルが落ちて故障を見落としたまま飛ばしている・・・。どんな事情があるにせよ、DASH-8の欠航率が、以前のYS11に比べて高いのだとしたら、それは問題ではないのか。

■北斗8号


 札幌9時19分発の北斗は振り子式「スーパー」ではない、従来タイプ。函館までは3時間29分。「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」の足の速さに慣れると、従来型特急の遅さには、う~ん、と思ってしまう。所要時間の差は20分ほどしかないのだが、「早く早く」病はいかんともしがたい。指定席に座ったら、さっきのDASH-8で近くの席にいたビジネスマン集団が乗り込んできた。快晴は相変わらずで、一面の緑。函館まで、せいぜい景色を楽しもう。

■欠航対応をどうするか


 今回のように、故障などで搭乗便が出発空港に引き返してしまった場合、後続便に空席があれば無料で振り替えてもらえる。無論そのほうが、JRで出直すよりも早い。

 今回も、後続となる10時30分発の函館行きにはわずかに空席があったようだ。が、先着順であっという間に満席になってしまった。平日午前中の丘珠~札幌はビジネス需要が多く、もともと満席に近いことが多い。しかも機材は50人乗り程度の小型機で余裕がないから、1便欠航して、その乗客をすべて他便に振り返ることは不可能なのだ。抗議したところでどうしようもないのだから、あきらめるしかない。

 けれども、そうだとしたら、欠航便の乗客の後続便への振替が、降機してカウンターに並んだ先着順というのはどうかと思う。抽選にしたほうが公平なのに、と言いたくなる。

■DHC-8の欠航率は高くない


 ANAの名誉のために追記しておく。「機材がYSからDASH-8になって以来しょっちゅう引き返してくる」というタクシー運転手の話が気になり、丘珠発の道内便を運行するエアニッポン・ネットワークに電話をした。すると、「計器故障による引き返しは、6月29日の中標津線と30日の函館線のみ。今年はそれ以外に無いし、去年も記憶に無い」とのことだった。 航空会社がそう言うのだから、そうなのだろう。

 私に話をしてくれたタクシー運転手は、たまたま同じ事例が2日続いたものだから、「またか」という先入観が「引き返しはしょっちゅう」というイメージにつながり、そこに「機材がYS-11からDASH-8に替わってから」という勝手な憶測が加わったのだと思う。

 それにしても、「日本製のYS11は丈夫で故障しなかった」、タクシー運転手がそんな希望的観測を入れて話をしたくなるほど、この国の人々のYS11への愛着は強いということなのだろうか。







(2005年6月30日・函館空港/CANON EOS 20D)

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  • レイバン メガネ

    Excerpt: 丘珠から乗ったDHC-8が引き返した 旅するデジカメ~札幌発東京定住日記/ウェブリブログ Weblog: レイバン メガネ racked: 2013-07-03 19:25
  • 車輪から煙・・・

    Excerpt:  所用で札幌に日帰り出張。羽田発8:30、新千歳着10:05のJL505に乗った。 Weblog: 旅するデジカメ~札幌発東京定住日記 racked: 2013-09-20 00:31