航空機内でのアルコールについて(NW086 NRT-SEA)

画像 【前項から続き】飲み物のサービスが始まったので、1杯だけ有料のアルコールを自分に許すことにした。ビールやワインがあるが、アルコール度数から考えて、ワインを選ぶ。値段は5ドル。ところが妙なことに、日本円だと500円だという。現在のレートは1ドル125円くらい(現金)だから、5ドルの飲料が日本円で500円なら、100円以上得じゃないか。迷わず、日本円で支払うことにする。ところが、支払いに1000円札を出すと、さらに妙なことに、お釣りは米ドル紙幣で5ドル。あの・・・5ドル(日本円625円)の飲料を500円で出してもらって、その上釣銭を米ドルで5ドルもらえば、250円も得したことになるのだが・・・。

 周りを見渡すと、有料のアルコールを注文している乗客は、そう多くはない。値段だけを考えれば、街や空港のレストランで飲む値段と同じくらいなのだが。日本の国内線でも、機内でビールを買うと500円だ。

 それにしても・・・重ねて言うが(何度でも言うが)、エコノミー席のアルコールを有料というのは、腹が立つ。いまどき、日系はもちろん、アジア系だろうとヨーロッパ系だろうと、アルコール有料なんて、米系以外には聞かない。

 だいたい、太平洋路線に関して言えば、サービス強化と称して無料のアルコール提供を始めたのは米系キャリアなのだ。確か、1980年代の後半だった。1989年に、初めてアメリカに、JALを使って言ったが、そのときはビール一杯400円くらいだった(当時は高校生だったので飲まなかったが)。その後まもなく、JALやANAも米系に追従してアルコールの無料提供に踏み切ったのだった。かつてユナイテッド航空では、食事の後で「After Dinner Drink」などと称してカルアなどの甘いリキュールの小瓶のサービスまでやっていた(1990年代後半)。エコノミークラスで、だ。

 それが、911事件で業績が低迷したと言って、有料に戻されてしまった。その際の理屈が「機内での飲酒は道徳的に良くない」だったのだから(コンチネンタル航空のサービス部長が雑誌でホントウにこんなことを言っていた)、なおのこと原がタツ。だったら、ビジネスやファーストクラスでも無料提供をやめ、ついでに有料も含め機内のアルコール提供をすべてやめればいいだろうに。
機内で出されるものが有料なのだから持ちこめば良かろう、と思うが、これも無理。承知のとおり、イギリスでの液体火薬持ちこみ未遂事件以降、100mlを超える液体は機内持ちこみ禁止になってしまった。(「液体火薬」なんてのは、あのキム・ヒョンヒが大韓航空機を爆破するときにも用いた(1988年)「古典的」手法なのに、なぜいまさら、という気もする) だったら免税店で買って持ちこんで飲めばよさそうだが、それも無理。「免税店でお求めになったアルコールは機内で飲めません」とわざわざアナウンスされている。隠れてやればばれないけれども、他の乗客の目もあるし、そこまでして飲みたくもない。

 それにしても、狭い機内でアルコールは数少ない楽しみなのだから、せめて持ちこみでも、自由に飲ませてくれ、と思う。「アルコール有料」が日系やアジア系キャリアにまで飛び火しないことを、祈るのみである。

 と、ここまで書いて、ただ一点、航空会社の肩を持たせてもらうと、アメリカという国が先進国の中では図抜けてアルコールに厳しい国であるということは、間違いなく言える(なんてったって、「禁酒法」なんてのが存在した国だ)。公共の場所で飲酒は禁止。公園で晴れた日に公園でビールをグビグビ、なんて絶対ダメ。オープンテラスなど私有地ではいいが、どこからが良くてどこからがダメか、わざわざ線まで引いてある。長距離バス車内も、アルコールは厳禁。列車の中も、持ちこみはダメで車内販売のみOKだ。留学時代に知り合ったアメリカ人の中には「アルコールは一切飲まない」という人がいた。そういう人は日本人にもいるが、その割合が日本人よりもはるかに高かったように感じる。

 こんな調子だから、列車よりはるかに長旅の飛行機でも、「アルコールはダメ(有料)」というのも、当のアメリカ人は意外に平然と受け止めているのかも知れない。

【写真】今回出された「ディナー」。エコノミーの機内食ってこんなんだったっけ? と言いたくなるような中身と量だった。ローソンでおにぎりを買って持ちこんで、良かった。

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