ライフスタイルに合わない

 サマータイム導入の反対論で、「日本人のライフスタイルに合わない」というのをよく聞くが、そもそも導入派は「そのライフスタイルを変えよう」と言っているんだから、議論がかみ合わないのは当たり前なのだ。

 ところで、健康面の悪影響からサマータイム導入に反対している北大医学部の本間研一教授の報告書「サマータイム制度と睡眠」によれば、日本人の睡眠時間、特に子どもの睡眠時間の短さは先進国の中でも突出しているのだという。就寝時刻がどんどん遅くなっているのに起きる時間は(仕事・学校などの理由で)変わらないから、睡眠時間がどんどん削られる。戦後一貫してそういう傾向を示しているから、サマータイム導入で時計を1時間進めたりすると、寝る時間は今のまま、起きる時間は夏時間に合わせることになり、ますます睡眠不足になることが確実なのだそうだ。要は、長くなった日照時間分、人は夜更かしをするだろう、ということだ。

 なるほどな、とは思う。けれども、ライフスタイルを変えようというのは、「時計に合わせてちゃんと早寝をしましょう」ということも含まれているから、導入派にとっては「So What?」かも知れないが。

 それよりも、同報告書によると、メディアやサービス業の発達による社会の24時間化は先進国共通なのにもかかわらず、他国では顕著な睡眠時間の短縮は認められず、日本だけが睡眠時間が短くなっているのだそうだ(2005年の調査では7時間25分で欧米より30分~1時間短い)。ダラダラ起きている人が多いとか、長時間労働とか、いろいろ理由はありそうだが、この背景について、合理的な説明が聞きたいと思う。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック