■平均的アメリカ住宅とは・・・

【7月14日(米山岳時間)】
 ホテルで約1時間休憩して、ホームホスピタビリティ(ボランティアの夕食招待)。きのうのHTL-INも遅かったし、けさも7時半出発でびっちり日程が入っていたのだから、夕方からさらにスケジュールは勘弁してくれ・・・というのが本音なのだが、せっかく厚意でこういう機会を設けてくれているのだ。間違っても不平は言えまい。

 ワシントンと同じグループで、CSCIVの委員長Dr. Hannaway宅に呼んでいただく。ホテルからクルマはトヨタのミニバン(イプサム?)だった。Dr. Hannawayは退役空軍大佐。空軍大学のロシア語教授で、インテリジェンス業務に従事したこともあるという。ハンガリーの米大使館の勤務経験もある。

 ホテルから車で約10分のお宅は、平屋建て。アメリカの水準では特別立派な方ではないだろうが、それでも日本人から見ると、大邸宅だ。退役海軍士官だという夫妻も来ていて、まずベランダでビールを飲みながら話す。CV-31でサプライヤーをしていたという。約1時間後、ダイニングルームでディナー。この日のメインは、チキン。

 学生時代の留学でもアメリカの家庭を何度も訪問したが、アメリカの平均的な家は、客をもてなすリビングルーム、客と食事をするダイニングルーム、家族が食事をするスペースもあるキッチン、家族がくつろぐファミリールーム(地下にあることが多い)、そして夏の夕暮れに会話を楽しむベランダ(パティオ)、これらがすべて独立しているのが共通に見られる特徴だ。もちろんこのほかに、家族全員分の寝室があり、バス・トイレは少なくとも3か所はある。日本人から見たら途方もない贅沢に見えるが、ボランティアで外国人を夕食に招くような生活レベルの家は、これくらいが標準だ。「外国人を夕食に招くような生活レベル」・・・さすがに年収のことはなかなか聞けないが、Dr. Hannawayの場合は、退役軍人。軍人と言っても空軍大学の教授で博士号もあるから、ランクとしては相当上の方ではあるのだろうけれど、国家公務員なのだから給料が特別高いということはあるまい。日本の国立大教授がこんな家に住めるか・・・NO。日本の高級官僚がこういう生活をできるか・・・NO。

 もっとも、こういう暮らしができる人たちは、アメリカ国民の中でもかなり上に属すると見るのが公平だろう。格差社会ぶりが日本どころではない、この国だ。一体全世帯の何パーセントが、こんな家に住めるのか・・・そっちの方を知りたいと思う。

 ディナーテーブルの会話は、多岐にわたった。詳しくは思い出せないが・・・Dr. Hannaway夫妻と、もう一組の退役海軍夫妻、私たち3人の総勢7人。バックグラウンドが違う大人がこれだけ揃った中でトピックを供給し、会話について行くのは、ある種のバトルである。日本語でさえけっこう疲れるのに、英語でこれをやるのは、スケジュールを1日こなした後では、けっこうきつい。外を見ながらついつい、早く「そろそろホテルまでお送りしよう」と言い出さないか、などと考えてしまう。

 午後9時半、ようやく会食はお開き。Dr. Hanawayがホテルまで送ってくれるのだが、半分意識がもうろう。話しかけられるのに、適当に返事をするのがやっとだった。部屋に戻り、服も着替えずにベッドに倒れこんでしまった。

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