東京大空襲から66年

 きょう3月10日は、アメリカ軍による東京大空襲から66年目の日だ。低高度で東京上空に侵入したB29爆撃機300機が、下町を中心に大量の焼夷弾を投下し、一夜にして10万人が焼き殺されるという未曾有の殺戮が行われた1945年3月10日の未明から、もう66年になる。

画像 写真は、東京都墨田区の横網町公園にある、東京都慰霊堂。元は、関東大震災の犠牲者の遺骨を安置するために建てられたもので、東京大空襲の犠牲者の遺骨はここに、いわば間借りするようなカタチでひっそりと慰霊されている。隣接する記念館には、震災の復興に関する資料に混じって東京大空襲の資料も一部展示され、その前にはささやかながら、空襲犠牲者の慰霊碑もある。だが、広島、長崎に立派な慰霊碑と資料館があり、毎年8月6日と9日には総理大臣も出席して大々的な平和記念式典が開かれるのに比べれば、東京大空襲の記憶を残そうという動きは、あまりに地味だ。

 死者10万人という数字は、広島の原爆投下による死者よりも、実は多い。一般市民が、たった一夜にして殺された数として、世界にこれを上回る例は無い。東京大空襲は、原爆投下やドレスデン爆撃、南京大虐殺などと並ぶ、大戦争犯罪だ。後生に記録を残すことの大切さ、記憶を語り継ぐ努力の大切さを、思う。ヒトは、モノを忘れる生き物だからだ。

東京都慰霊堂の内部
画像

同じ公園内にある復興記念館。関東大震災からの復興に関する資料展示がメインで、東京大空襲に関する資料は驚くほど少ない(戦時中のため資料の記録・保管が困難だったこともあると思うが)
画像

空襲被害を記録した写真
画像

教科書などでも使われる、空襲被害を伝える有名な写真。撮影は、警視庁巡査だった石川光陽氏。同氏の活動はTBSのドラマ(2008年3月10日放送)で大きく取り上げられた。
画像



こちらは、アメリカが語り継ぐ”戦勝”の記録
言わずと知れた、戦略爆撃機B-29。東京大空襲をはじめ、日本各地に焼夷弾をばらまき、原爆まで落とし、55万8000人(東京新聞・調査/1994年)を殺した、史上最悪の殺人兵器が、「見て下さい、皆さん!」とばかりに、博物館に展示されている(シアトル郊外・ミュージアムオブフライトで撮影/1995年)。B-29の展示については、「史上最悪の殺人兵器を博物館で見る~B-29・戦略爆撃機 」にも記述。
画像 
画像
画像




Ocean Radio@2011



 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • きょうは「東京大空襲」から67年目の日

    Excerpt:  きょうは、東京大空襲から67年目の日だ。一夜にして10万人が焼き殺されるという、世界史上類例がない未曾有の大殺戮、アメリカによる大戦争犯罪が行われてから、67年が経った。 Weblog: 旅するデジカメ~札幌発東京定住日記 racked: 2012-03-10 17:25
  • 東京大空襲・・・あれから70年

    Excerpt:  一夜で死者10万人。一度の空襲としては史上最悪の大虐殺となった、1945年3月10日の東京大空襲から、まもなく70年になる。 Weblog: 旅するデジカメ~札幌発東京定住日記 racked: 2015-03-09 00:46