ナリタは世界と勝負にならない

画像 休暇旅行でひさしぶりに成田空港第2ターミナルにやってきたのだが、午後8時を過ぎて、この閑散具合はどうしたことだろうと思う。どこへ行っても人はまばら。早くも閉店している店もある。ソウルでもバンコクでもシンガポールでも、午後8時から深夜1時くらいまでは、出発便も到着便も相次ぐゴールデンタイムだ。首都の国際空港がこの時間にこんなにガラガラなのって、世界の常識からすればちょっと異常な光景だ。ハノイとかプノンペンとか、そんなレベルである。

 理由は、はっきりしている。成田空港は午後11時で運用を終了するためだ。航空会社は、遅くとも運用終了の2~3時間前には出発できるようにスケジュールを組むから、午後8時過ぎの出発便は極端に少なくなる。終了ギリギリの出発スケジュールだと、何かのトラブルで出発が遅れると、機材と乗員乗客を一晩成田に留め置かなくてはならないからだ。そのため、第二ターミナルの場合、午後8時以降に出発する便はわずか7便と、極端に少ない。第1ターミナルも、似たような状況だろう。利用者からすれば、現地到着が未明や早朝になってしまったり、エアラインからすれば乗り継ぎなどのスケジュールが組みにくいなど、使いにくい空港になってしまっている。たとえば、今回私たち一家が利用するジェットスターのケアンズ便。成田発が21時25分で、ケアンズ着は翌日の午前6時5分(現地時間)だ。こんな時間に着いてもホテルのチェックインには早すぎるし、かと言ってショッピング施設も開いていないから、することがない。出発・到着があと1~2時間でも遅ければだいぶ違うのに、と思うが、成田の運用制限上、それができない。

 このままでは、欧米からアジア各地に乗り継ぐ客はソウルにどんどん流れるし、日本の地方発の海外旅行客も、ソウルで乗り継いだ方が便利、という流れは止められないだろう。

 成田空港が24時間運用できないのは、地元との合意がそうなっているためだが、十分な地元対策を行わず、無理矢理成田に空港を建設したツケでもある。そのため、日本を代表する国際空港としては役不足であることは、開港当初から言われていた。世界的視野を欠いた中途半端な空港政策のツケが、こんなところに出ていると思う。そして、羽田の再国際化も、成田との役割分担がはっきりしないまま中途半端に進みつつあるのを見ても、成田の教訓が生かされているとは、とても思えない。

画像
画像
画像








ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック