スバル車は故障が多いというのは本当か?

 スバル車はよく故障する・・・というウワサは確かに存在するらしい。ネットを検索すれば、「スバル車はなぜ故障が多いのか?」という書き込みは、あちこちに出てくる。ただ、イメージだけで語られている部分も多いだろうし、他メーカーに比べて故障が多いのか少ないのかは、具体的な不具合発生率や交換部品の出荷数などのデータをメーカーが開示しない限り(絶対に出さないだろうが)、正確なところはわからない。

画像 ただ、一つの参考になりそうなデータは、見つかった。アメリカの調査会社「J.D. Power and Associates」が行うIQS(Initial Quality Study)調査だ。その年に新車を買った人7万人以上を対象に、不具合の発生頻度などを調査しているから、信頼性は相当高いと言えるだろう。調査結果も詳細にHPで公開されていて、自動車の信頼性レートでは、メーカー(ブランド)別の評価が一目瞭然になる。しかも、「ボディと内装」「付加機能」「パワートレイン」の項目別と総合評価が表示されるから、メーカーごとのクルマの傾向もよくわかる。で、2011年の調査結果を基に発表された2012年版の信頼性レーティングが、右表だ。アメリカで販売されている32のブランドが、一目でわかる(表はHPの表示を元に見やすいように切り貼りしてある)。

 これによると、スバル車の信頼性評価は5段階の3点で、平均的なレベル。日産やホンダと同レベルだ。ただし、評点4のトヨタや評点5のレクサスよりは低評価である。さらに項目別でスバルを見ると、「パワートレイン」は4点だが、ボディ・内装の評価は2点。動力・走行系に比べてクルマのハコそのものの品質がそれほどでもないのだな、というのがなんとなくわかる。意外だったのが、信頼性が高そうなBMWやフォルクスワーゲンが評点2となっている点だ。

画像 しかし、この5段階評価ではそれぞれのメーカー(ブランド)の信頼性が他と比べてどうなのか、というのがなかなかわからない。もう少しわかりやすいデータがあるはず、と思って検索してみたら、あった! クルマ100台あたりの不具合発生率一覧。これによると、スバルの不具合発生は100台あたり157件で、34ブランド中18位。日本勢だけで比較すると、トヨタ・ホンダには負けているが、日産・マツダ・三菱・スズキよりは上位だ。

 あくまでアメリカでの調査だし、調査の条件によって結果は変わってくるから、この結果を以て「スバル車は故障しやすい」とまでは言えないと思う。それに、上にも書いたように、ブランド価値が高いと考えられているドイツ勢が、メルセデス・ベンツを除いて下位に位置していることからも、こういう結果だけでブランド価値が左右されるわけではない、ということは明らかだと思う。

 しかし、民間の調査会社がこれだけ大規模な調査をやり、結果を公開しているのは、さすがリサーチ大国のアメリカだ。日本でも、故障の発生率や信頼性ということについて、客観的なデータが整備されるべきだし、それにはメーカーも協力すべきだと思う。「スバル車は故障しやすい」みたいな風評が一人歩きするのは、メーカーにとってもマイナスだろう。





Ocean Radio@2012


この記事へのコメント

MMです
2013年09月24日 20:48
私のフォレスター(2005年製クロススポーツT)は18万キロ,ほぼ大きな故障もなく走ってくれました.もう少し走りたい気持ちはあったのですが,この秋,乗り換えることとしました.6年目を過ぎるあたりから,電気関係に不具合は出てきましたが...

この記事へのトラックバック