この国の指導者は博打に国運を賭した

画像 大きなニュースが続いた一週間だが、何よりも気になったのが、安倍政権に押し切られるカタチで日銀が2%のインフレターゲット設定に同意したこと。これって、この先の私たちの暮らしとこの国のありように、相当なインパクトを持つ出来事だと思う。

 インフレを誘導し物価が上がれば企業業績が好転して賃金が上がり消費が増えるから、景気がよくなる。インタレ論者の理屈は、身も蓋もないほどシンプルだ。けれども、多くのメディアが報じているように、この理屈に懐疑的な見方をする専門家も多い。

 政府が意図するように物価が上がり企業業績が好転したとしても、それが賃金に転嫁されるかどうかはわからない。たぶんされない。かつての家族的経営から打って変わり、株主資本主義が幅を利かす時代である。経営者は業績が上がっても、株主に配当するか利益を溜め込むだけで、従業員の賃金はできるだけ低く抑えようとするだろう。それが優秀な経営者、と株式市場では評価される。また、たとえ賃金が上がったとしても、増税や将来への不安のため、国民の多くは貯金に走るから消費は増えない。そもそも、年に2%のインフレなど、過去30年達成されたことがなく、いくらマネーサプライを増やしたところで、思い通りに物価が上がるわけがない。一方でマネーサプライが増えれば円の価値が下がり、極端な円安や国債の暴落を招く恐れがある。

 悲観論をざっとまとめると、こんな感じだ。政府の目論見がはずれれば、賃金は上がらず物価だけが上がり続けるという泥沼にはまる可能性がある。景気を刺激した後に成長戦略を示すと政府は言っているようだが、その戦略とやらの中身は、どうもはっきりしない。

 泥沼か、成長か。これは、半か丁かの博打である。この国の指導者は、国運を博打に託そうとしている。

 ありとあらゆる楽観的見通しを総動員し、対米開戦という大博打に打って出たあのときに似ている、というのは言いすぎだろうか。






Ocean Radio@2013





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